范蘊若
中国の囲碁棋士
范 蘊若(はん うんじゃく、范 蕴若、1996年1月7日 - 2020年7月2日)は、中国の囲碁棋士。上海市出身、中国囲棋協会に所属、五段。威孚房開杯棋王戦準優勝、三星火災杯世界囲碁マスターズベスト4など。范廷鈺、羋昱廷とともに上海若手棋士の「二飯一米」とも呼ばれる。
経歴
編集4歳の時に囲碁を学び、邱礼元に師事、倪林強七段にも学び、その後北京の囲碁道場に通う。2007年全国少年児童囲棋選手権戦男子児童組で2位。2008年晩報杯全国業余囲棋選手権戦で準優勝、北方アマチュア囲棋棋王戦優勝。2009年少年児童戦男子少年組で優勝。同年初段。2010年二段。
2011年リコー杯新秀戦準優勝、BCカード杯世界囲碁選手権本戦出場、全国智力運動会少年個人部で3位、三段。2012年新人王戦ベスト4。2013年中信銀行杯ベスト4、新人王戦準優勝、三星火災杯ベスト16。2014年竜星戦ベスト8。2016年五段、三星火災杯で朴廷桓らを破ってベスト4に進出し準決勝で柁嘉熹に1-2で敗れる。2017年農心辛ラーメン杯で中国2人目として出場し、韓国主将の朴廷桓を破り、中国優勝をもたらした。2019年天元戦挑戦者、棋聖戦挑戦者決定戦進出。
中国囲碁リーグでは2011年に上海建橋学院チームで出場し7戦全勝、2012年から甲級の中国移動上海チームに所属し、4年連続で11勝11敗、2017年には主将として10勝11敗の成績。中国棋士ランキングでは2015年18位、2016年9位。
2020年7月2日上海の自宅14階から飛び降り自殺をした。鬱病を患っていたと報じられる[1]。
主な棋歴
編集国際棋戦
- 三星火災杯世界囲碁マスターズ ベスト4 2016年
- Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦 ベスト8 2017年
- 利民杯世界囲碁星鋭最強戦 2位 2013年
- 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦
- おかげ杯国際新鋭対抗戦
国内棋戦
- リコー杯新秀戦 準優勝 2013年
- 建橋杯中国囲棋新人王戦 準優勝 2013年
- 全国囲棋個人戦 2位 2015年、2019年
- 威孚房開杯棋王戦 準優勝 2015年
- 全国智力運動会 2019年ペア碁戦優勝(陸敏全とペア)
- 中国囲棋甲級リーグ戦
- 2010年乙級(上海建橋学院)
- 2011年乙級(上海建橋学院)7-0
- 2012年(中国移動上海)11-11
- 2013年(中国移動上海)11-11
- 2014年(中国移動上海)11-11
- 2015年(中国移動上海)11-11
- 2016年乙級(中国移動上海)7-1
- 2017年(上海建橋学院)14-12(主将戦10-11)
- 2018年(上海建橋学院)11-15
- 2019年(上海建橋学院)8-7
- 弘通杯国家囲棋隊勝抜戦
- 2012年 0-1(×周睿羊)
- 2013年 0-1(×柁嘉熹)
脚注
編集- ^ 网易 (2020年7月2日). “24岁围棋国手范蕴若因故去世 柯洁发文悼念”. sports.163.com. 2020年7月3日閲覧。
参考文献
編集- 『2012囲棋年鑑』中国囲棋協会 2013年