花電車(はなでんしゃ)は、ストリップなどで行われる女性器を使ったパフォーマンス。花芸とも言う。元は遊廓のお座敷芸として、大正時代大阪飛田新地で始まったと言われる[1]。昭和5~6年頃には玉の井でも6、7人が行っていた[2]。 語源は、路面電車花電車。花電車は装飾をして走るだけで「客を乗せない」ものであったため、「客を乗せない」が「売春行為は行わない」と共通するとして、もっぱら見せるだけの風俗芸を花電車と呼ぶようになったという[3]

主な芸

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  1. 生花
    女性器に花を生ける。
  2. 金庫
    女性器にコインを入れたまま歩く。成功したらそのコインは女性が貰う。
  3. 鈴鳴らし
    クリトリスに糸で鈴を結びつけて鳴らす。
  4. 習字
    しゃがんだまま女性器に挿入した筆で字を書く[2]
  5. 台車引き
    クリトリスから糸を結んで台車を引く。
  6. 産卵
    卵を膣に挿入し、そして出す。出す様子を産卵に見立てる[4]
  7. バナナ切り
    女性器にバナナを挿入し、入り口の部分で切る[4]。バナナを切れるように膣の筋肉を動かすには訓練が必要。上級者は鉛筆も折る[5]
  8. 吹き矢
    筒を女性器に挿入し、合図とともに矢を飛ばして的に当てる[6]
  9. ホタル
    女性器に白熱電球を入れて光らせる。暗いところで行うとホタルのように見える。
  10. リンゴ切り
    女性器にタコ糸を巻き付けたタンポンを入れ、糸の反対側を客に持たせ、そのタコ糸でリンゴを切って見せる[7]
  11. タバコ
    女性器で火をつけたタバコを吸って、煙を吐く[2][8]
  12. ラッパ
    女性器で玩具のラッパを演奏する[9]
  13. 吹き戻し
    女性器で吹き戻しを吹く。

出典

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  1. ^ 八木澤高明『花電車芸人』KADOKAWA〈角川新書〉、2020年3月10日、60頁。ISBN 978-4-04-082305-8 
  2. ^ a b c 前田豊『玉の井という街があった』筑摩書房〈ちくま文庫〉、2015年7月10日、136-137頁。ISBN 978-4-480-43281-0 
  3. ^ 前出『花電車芸人』、4頁。
  4. ^ a b 前出『花電車芸人』、196頁。
  5. ^ 前出『花電車芸人』、28頁。
  6. ^ 前出『花電車芸人』、25頁。
  7. ^ 前出『花電車芸人』、103頁。
  8. ^ 前出『花電車芸人』、106頁。
  9. ^ 前出『花電車芸人』、23頁。

関連項目

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