考古省
考古省(こうこしょう)は、エジプトの中央省庁であり、エジプト考古学の推進と、歴史的な遺跡・遺産の保護・保全を目的とする。
考古省 | |
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組織の概要 | |
管轄 | エジプト |
本部所在地 | カイロ、ザマレク |
行政官 |
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下位組織 |
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ウェブサイト | Official website |
歴史
編集考古省は、エジプトの古代遺産の保全や盗難のリスクに対処するため、2011年のムバラク大統領時代に、考古最高評議会を母体として発足した組織である[1]。
考古省は長い年月をかけて、エジプトから盗み出された遺物の返還を働きかける活動を行ってきた。その結果、何千もの盗品がエジプトに返還された。2016年末には、2015年に盗まれたイスラム時代のランプ4点のうち2点の返還を成功させた[2]。
歴代考古相
編集- ザヒ・ハワス(2011年1月31日–2011年3月3日)[3][4][5]
- マムドゥーフ・エルダマティ(2014年6月–)[6][7]
- ハーリド・エルアナーニ(2016年3月23日–)[8]
職務と目標
編集現在の大臣であるハーリド・エルアナーニは、最重要課題として、考古省の財政赤字の解消を挙げた。これは、予算が付かないため棚上げ状態となっているプロジェクトがあることを考慮したものである[9]。
参考文献
編集- ^ “A Brief History of the Supreme Council of Antiquities (SCA): 1858 to present”. SCA Egypt. 2016年10月25日閲覧。
- ^ El-Aref, Nevine (2016年12月15日). “Egypt antiquities ministry receives two stolen Islamic-era lamps from UAE”. ahram online
- ^ Egyptology: Zahi Hawass confirms resignation, Dan Vergano, USA Today, March 5, 2011
- ^ Hawass loyalists call for him to stay on, Nevine El Aref ,Ahram Online, March 6, 2011
- ^ Why Dr. Hawass Resigned Archived 2014-12-02 at the Wayback Machine., Zahi Hawass blog, March 6, 2011
- ^ “BREAKING: New government swears in”. Cairo Post. (2014年6月17日) 2014年6月22日閲覧。
- ^ “Egypt's new Cabinet: What changed and what didn't?”. Mada Masr. (19 September 2015) 2015年9月19日閲覧。
- ^ “Who's who: Meet Egypt's 10 new ministers in Sherif Ismail's cabinet”. Ahram Online. (2016年3月23日)
- ^ El-Aref, Nevine (2016年3月23日). “New Minister of Antiquities Khaled El-Enany vows to tackle budget gaps: Interview”. ahram online