群馬県防災航空隊
群馬県防災航空隊(ぐんまけんぼうさいこうくうたい)は、群馬県の組織であり、消防防災ヘリコプター1機を保有・運用し、防災・救助活動等を任務としている。
群馬県防災航空隊 | |
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都道府県 | 群馬県 |
所属 | 総務部消防保安課 |
保有機数 | 1機 |
基地 | 群馬ヘリポート |
運航委託 | 朝日航洋 |
ウェブサイト | 群馬県防災航空センター |
概要
編集機体
編集防災ヘリコプター墜落事故
編集2018年8月10日午前10時頃、翌11日に全線開通する登山道「ぐんま県境稜線トレイル」の確認飛行をおこなっていた東邦航空が運用するベル412EPが途中で行方不明となり、午後2時頃、横手山付近で墜落した機体が発見された。翌11日にヘリに搭乗していた防災航空隊員4名と吾妻広域消防本部の5名の合計9人全員の死亡が確認された[2]。運輸安全委員会による事故調査の結果、視界が徐々に悪化していた気象状態の中、墜落直前に行われた機動から空間識失調に陥り山の斜面に激突したものと結論付けられた[3][4][5]。
沿革
編集- 1996年4月:群馬県総務部消防防災課に防災航空係を設置。
- 1997年1月1日:防災航空隊設立、5月20日に運航開始。
- 2004年10月:新潟県中越地震に緊急消防援助隊として出場。
- 2008年6月:岩手・宮城内陸地震に緊急消防援助隊として出場。
- 2011年3月:東日本大震災に緊急消防援助隊として出場。
- 2014年2月:平成26年豪雪災害に出場。
- 2015年9月:平成27年台風第18号に伴う平成27年9月関東・東北豪雨に緊急消防援助隊として常総市へ出場。
- 2018年8月10日:防災ヘリコプター(ベル412EP・機体番号JA200G)が群馬県吾妻郡中之条町横手山北東約2km付近の山の斜面に墜落。
- 2019年4月1日:群馬県総務部消防防災課に群馬県防災航空センターを設置。防災航空係から格上げ。
- 2019年4月:防災ヘリの整備体制を1年間朝日航洋に委託[7]。
- 2019年6月10日:群馬ヘリポートで群馬県防災航空センターの開所式が行われた[8]。
- 2020年12月25日:三井物産エアロスペースからレオナルド式AW139型を引き渡し[9]。
- 2021年9月8日:防災ヘリコプター(レオナルド式AW139・機体番号JA10GR)の就航式を行い、朝日航洋により本運航開始[10][11][12]。
- 2024年1月2日:能登半島地震に緊急消防援助隊として出場。
広域連携
編集- 航空消防相互応援協定
- 福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、群馬県
- 消防防災ヘリコプターの運航不能期間等における相互応援協定
- 新潟県、山梨県、長野県、群馬県
- 緊急消防援助隊
脚注
編集- ^ “群馬県防災ヘリコプター、2021年に運航再開 朝日航洋が受託”. FlyTeam. (2020年10月12日)
- ^ “群馬防災ヘリ墜落、9人全員死亡 航空隊員ら、運輸安全委が調査” (日本語). 共同通信. (2018年8月11日) 2019年6月17日閲覧。
- ^ “航空事故調査報告書”. 運輸安全委員会 (2020年2月27日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “航空事故調査報告書”. 運輸安全委員会 (2020年2月). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “航空事故調査報告書”. 運輸安全委員会 (2020年2月). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “群馬県防災ヘリコプター事故殉職者慰霊碑除幕式及び三周年追悼式について(消防保安課)”. 群馬県 (2021年7月30日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “他県の防災ヘリ体制整備業務 群馬県、朝日航洋に委託”. 産経新聞. (2019年3月14日)
- ^ “群馬県、群馬県防災航空センターの開所式を実施”. FlyTeam. (2019年6月13日) 2019年11月4日閲覧。
- ^ “群馬県の新防災ヘリを納入 事故機後継 来夏に運航再開予定”. 上毛新聞. (2020年12月26日)
- ^ “県防災ヘリ 後継機が運航再開 墜落から3年「任務達成には安全不可欠」”. 上毛新聞. (2021年9月9日)
- ^ 『群馬県防災ヘリコプターの本運航を開始しました』(プレスリリース)朝日航洋株式会社、2021年9月8日 。
- ^ “群馬県の新防災ヘリAW139運用スタート 愛称「はるな」を継承”. 乗りものニュース. (2020年9月13日)