羅針盤(らしんばん)は元BOREDOMS、現在はROVO、PARAなどで活躍する山本精一が中心となって結成されたフォークロックバンド。1988年結成、2005年解散。

羅針盤
出身地 日本の旗 日本
ジャンル フォークミュージック
活動期間 1988年-2005年
レーベル ワーナーミュージック・ジャパン
Pヴァイン
共同作業者 ROVO
公式サイト P-VINE内サイト
メンバー 山本精一
吉田正幸
西浦真奈
旧メンバー 伴野健
須原敬三
柴田篤

独特の空気の漂う音楽と歌詞が特徴。代表曲に『永遠のうた』、『アドレナリンドライブ』など。

メンバー

編集
  • 山本精一(Vocal,Guitar)
  • 吉田正幸(Keyboard)
  • 西浦真奈(チャイナ)(Drums)2000年加入、2005年に急逝

元メンバー

編集
  • 伴野健(Drums)
  • 須原敬三(Bass)
  • 柴田篤(Bass)

概要

編集

山本によるフォーク・ロックバンドとして活動を開始した想い出波止場であったが、メンバーの影響により次第に実験音楽へとシフトすることとなる。その後フォークミュージックの実践の場として1988年頃に羅針盤が結成、ライブやカセットテープでの作品発表など活動を本格化させる。

1997年に須原のギューンカセットよりリリースされた『らご』が話題となり、ワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビュー。LABCRY渚にてとともに関西発の「歌モノ」バンドとして認知されるようになる。レコーディング作品は感情の起伏を排したフラットな山本のボーカルによる静かで叙情的な楽曲が多いが、ライブでは時折ギターを破壊するなど激しい暴走を見せた。

2002年、メンバーを一新しリトルモアに移籍、『はじまり』をリリース。ドラムスにJesus Feverの西浦、ベースに少年ナイフのマネージャーであった柴田篤が加入し、サウンドは音響系のミニマル・ミュージックに接近した。

2005年11月、ロックバンドDMBQがアメリカツアーの移動中に対向車線をはみ出した車と衝突。メンバー全員が負傷し手当てを受けるが、唯一車外に放り出された西浦真奈が急逝。山本は「チャイナのいない羅針盤は考えられない」と解散を決める。そのため同年8月にリリースした『むすび』が実質的にラスト・アルバムとなった。

以降、山本による「歌モノ」活動は暫く沈静化していたが、2010年にソロ名義で『PLAYGROUND』を発表。須原敬三、千住宗臣(PARA、ウリチパン郡、DCPRG)と新たに結成した山本精一& THE PLAYGROUNDのライブでは羅針盤の楽曲である「会えないひと」や「カラーズ」が披露されることがある。

ディスコグラフィー

編集

WEAジャパン時代の音源はP-VINEより2009年7月15日SHM-CDで一斉に再発される。

アルバム

編集
  • らご(1997年11月25日、WEAジャパン)
    • 永遠のうた/クッキー/ハウリングサン-フィルグリムズ・プログレス-/フラット/かえりのうた/ライフワークス/いのち/生まれかわるところが
  • せいか(1998年9月25日、WEAジャパン)
    • せいか/アコースティック/クールダウン/光の手/朝うたう夜のうた/ドライバー/カラーズ/終わりの鈴
  • ソングライン(2000年6月21日、WEAジャパン)
    • がれきの空/サークル/リフレイン/しずかな場所/ますら/波/ひとりのくに/ソングライン/羅針盤
  • はじまり(2002年10月23日、リトルモア)
    • 音/ねがい/fire song/無限のうた/ありか/はじまり/あしたの箱
  • 福音(2003年10月22日、リトルモア)
    • あたらしいひと/いちばんめの歌/会えない人 (月)/アラベスク/ゴスペル/たからもの/不明のバラッド/小さなもの
  • いるみ(2004年7月22日、リトルモア)
    • いるみ/くも/Seeds/星のね/足りないもの/Souls/ちから/チャーチ
  • むすび(2005年8月15日、リトルモア)
    • millenium/砂場/タコ/水曜のうた/昼になれば/むすび/とびら

ミニアルバム

編集
  • 会えない人(2003年9月18日、リトルモア)
    • 会えない人 (太陽)/さけび/ONLY LOVE CAN BREAK YOUR HEART/不明のバラッド

シングル

編集

いずれもWEAジャパンよりリリース。再発盤は2作品を1枚のCDにカップリングしたものとなる。

  • 永遠のうた(1997年10月25日)
    • 永遠のうた/チャイム/永遠のうた(オリジナル・カラオケ)
  • アドレナリンドライブ(1999年5月25日)
    映画『アドレナリンドライブ』主題歌、後にアレンジされ「リフレイン」と改題。
    • アドレナリンドライヴ/真夏の出来事′99/アドレナリンドライヴ(another version)

参加作品

編集
  • 一期一会 Sweets for my SPITZ(2002年10月17日)
    2.ロビンソンスピッツのカバー)
  • so far songs(2000年9月30日)
    17.不在のうた(「山本精一 with RASHINBAN」名義)
  • YOUNG PERSON'S GUIDE TO GYUUNE CASSETTE(2000年、イベント「ギューン夏祭り」特典CD-R)
    こうもりの飛ぶ頃

ライブ会場限定盤

編集

カセットテープやCD-Rの自主制作作品、マスターも混ぜて販売されており量産はされていない。

  • 羅針盤(1994年、ギューンカセット)
  • 文化(1997年、ギューンカセット)
  • PSYCHEDERIC SESSIONS FOR ALL INCREDIBLE HIPPIES(1999年)
  • PSYCHEDERIC SESSIONS FOR ALL INCREDIBLE HIPPIES 2(1999年)
  • RASHINBAN'S LIVE TIPS COLLECTION VOL.1 '97'~99(2000年)
  • UMA PSYCHEDERIX.IMPRO & MORE SONGS(2000年)
  • UMA NAGOYA PSYCHEDERIX.IMPRO & MORE SONGS(2000年)
  • LIVE at shibuya 27th.sept.2000(2000年)
  • 生きもの(2001年)
  • rashinban(2002年)
  • FROZEN FLOWERS(2002年)
  • LANDSCAPES(2003年)
  • 7days selection vol.1(2003年)
  • Rashinban's psychedelic sessions '04(2004年)
  • intercontinental(2005年)

外部リンク

編集