羅漢寺 (中津市)
大分県中津市にある曹洞宗の寺院
羅漢寺(らかんじ)は、大分県中津市本耶馬渓町にある曹洞宗の寺院である。山号は耆闍崛山(ぎじゃくっせん)。本尊は釈迦如来。日本国内の羅漢寺の総本山である。
羅漢寺 | |
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本堂 | |
所在地 | 大分県中津市本耶馬渓町 |
位置 | 北緯33度28分51.3秒 東経131度11分11.0秒 / 北緯33.480917度 東経131.186389度座標: 北緯33度28分51.3秒 東経131度11分11.0秒 / 北緯33.480917度 東経131.186389度 |
山号 | 耆闍崛山 |
宗旨 | 曹洞宗 |
本尊 | 釈迦如来 |
文化財 | 羅漢寺石仏(国の重要文化財) |
法人番号 | 1320005007882 |
羅漢山の中腹に位置する。岩壁に無数の洞窟があり、山門も本堂もその中に埋め込まれるように建築されている。洞窟の中に3,700体以上の石仏が安置されており、中でも無漏窟(むろくつ、無漏洞とも)の五百羅漢は五百羅漢としては日本最古のものである。無漏窟の釈迦三尊像、五百羅漢像などの石仏群は2014年8月21日に国の重要文化財に指定された[1]。
歴史
編集伝承では大化元年(645年)、法道仙人の創建というが、伝説の域を出ない。
延元2年(1337年)ないし暦応元年(北朝年号、1338年)、円龕昭覚が当地に十六羅漢を祀ったのが実質的な開山である。この時の寺は、現羅漢寺の対岸の岩山にある「古羅漢」と呼ばれる場所にあったと推定されている。延元4年(1339年)には中国から逆流建順という僧が来寺し、円龕昭覚とともにわずか1年で五百羅漢像を造立したという[2]。
寺は当初臨済宗であったが、慶長5年(1600年)鉄村玄鷟(「鷟」(さく)は「族」の下に「鳥」)が来寺してから曹洞宗となった[3]。
伽藍
編集文化財
編集重要文化財(国指定)
編集- 羅漢寺石仏
- 石造釈迦如来及両脇侍坐像 3躯
- 石造梵天帝釈天倚像 2躯
- 石造四天王立像 4躯
- 石造日天月天立像 2躯
- 石造龍王立像 2躯
- 石造十大弟子立像 10躯
- 石造五百羅漢像 451躯
- 石造供養具 8点(卓、経机、華瓶、燈籠、供物皿、獅子形香炉)
- (以上無漏窟安置)
- 石造五百羅漢像 62躯(窟外所在)
- 石造竜頭 1箇(鐘楼付近所在)
交通アクセス
編集ギャラリー
編集-
山門
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無漏窟の五百羅漢
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古羅漢