緊急呼出し エマージェンシー・コール
『緊急呼出し エマージェンシー・コール』(きんきゅうよびだし エマージェンシー・コール)は、1995年11月18日公開の日本映画。原作はマニラ在住の日本人医師である太田靖之のドキュメント小説「緊急呼出し」。
緊急呼出し エマージェンシー・コール | |
---|---|
監督 | 大森一樹 |
脚本 |
北原陽一 大森一樹 |
原作 | 太田靖之 |
製作 | 増田久雄 |
出演者 |
真田広之 ローナ・トレンティーノ シャーメイン・アーナイス |
音楽 | 寺嶋民哉 |
主題歌 | 大江千里「YOU ARE THE ONLY ONE」 |
撮影 | 渡部眞 |
編集 | 池田美千子 |
製作会社 | プルミエ・インターナショナル |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
公開 | 1995年11月18日 |
上映時間 | 106分 |
製作国 | 日本 |
言語 |
英語 日本語 |
概要
編集東洋一のスラム街、スモーキー・マウンテンを舞台に日本映画初のオールフィリピンロケを敢行した作品。監督は自らも医師免許を持つ大森一樹。大森は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災に被災し、芦屋の自宅マンションが被害を受けていたが、翌週には本作品のためフィリピンロケに赴いた[1]。
出演の日本人役者は主演の真田広之、大江千里、鈴木京香、シンシア・ラスター(セリフは英語である)のみであり、あとはフィリピン人の役者である。約90%が英語によるセリフであり、真田、大江との絡み、真田と鈴木との電話の絡みシーンのみ日本語のセリフである。
更に撮影では、日本人スタッフは撮影・照明・録音・チーフ助監督・演技事務などの重要パート10人たらずのみであり、大多数のフィリピン現地のスタッフが助手などを担当している。
ストーリー
編集フィリピン、トンドのノース・ジェネラル病院で働く日本人産婦人科インターンの原田英之は行き着き暇もなく、小児科のニッキなどと共に次々と仕事をこなしていた。そんなある日、未成年の妊婦が運ばれてくる。その付き添いのカティに原田は惹かれるものを感じる。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替
スタッフ
編集- 監督 - 大森一樹
- 原作 - 太田靖之「緊急呼出し」
- 脚色 - 大森一樹、北原陽一
- 録音 - 瀬川徹夫
- スクリプター - 宮腰千代
- 助監督 - 崎田憲一、Marvin Panganiban
- 照明 - 渡辺三雄
- 美術 - Arthur Santamaria
- 音響効果 - 倉橋静男
- ネガ編集 - 三陽編集室
- タイミング - 関口正晴
- タイトル - 赤松陽構造
- 現像 - IMAGICA
- ダビングステージ - 東京テレビセンター
- 協力 - The Philippine Information Agency、RSVP Film Studios
- プロデューサー - 佐倉寛二郎、空閑由美子、Nita Trofeo
- 製作協力 - CINEMA 1635 INC.、オフィスサンマリー
- 製作 - プルミエ・インターナショナル
楽曲
編集受賞歴
編集- 第38回ブルーリボン賞主演男優賞 - 真田広之(『写楽』・『EAST MEETS WEST』と併せて)[2]
- 第20回報知映画賞主演男優賞 - 真田広之(『写楽』・『EAST MEETS WEST』と併せて)
- 第8回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞主演男優賞 - 真田広之
- 第50回毎日映画コンクール録音賞 - 瀬川徹夫(『写楽』と併せて)
脚注
編集- ^ 「急之壱 『ゴジラVSデストロイア』」『平成ゴジラ大全 1984-1995』編著 白石雅彦、スーパーバイザー 富山省吾、双葉社〈双葉社の大全シリーズ〉、2003年1月20日、288頁。ISBN 4-575-29505-1。
- ^ “真田広之:“俳優の完成形”とJACの歴史を、ビデオ考古学者・コンバットRECが振り返る | 国境を越えて活躍する日本人 第1回”. 映画ナタリー. Natasha (2021年7月27日). 2022年4月9日閲覧。