網干駅
網干駅(あぼしえき)は、兵庫県姫路市網干区和久にある西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である[1]。
網干駅 | |
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北口(2018年5月) | |
あぼし Aboshi | |
◄はりま勝原 (2.9 km) (5.9 km) 竜野► | |
所在地 | 兵庫県姫路市網干区和久508[1] |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本)* |
所属路線 | ■山陽本線* |
キロ程 |
65.1 km(神戸起点) 大阪から98.2 km |
電報略号 | ホシ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
6,735人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1889年(明治22年)11月11日[1][2] |
備考 |
直営駅[1] みどりの券売機プラス設置駅[3] |
概要
編集駅西側に網干総合車両所があり[1]、送り込み回送を兼ねて当駅を始発・終着とする神戸・大阪方面列車が多く[1]、夜間滞泊を行う列車も多数設定されている。
仮名2文字の電報略号は「ホシ」であり、網干総合車両所に所属する車両に書かれている。
開業時から駅名は「網干」であるが、旧網干町の中心市街(1941年に開業した山陽網干駅付近一帯)からは約3km離れている(網干#地理も参照)。
歴史
編集- 1889年(明治22年)11月11日:山陽鉄道姫路駅 - 竜野駅間の開通と同時に開業[1][2]。旅客・貨物取扱開始[2]。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道国有化[2]、逓信省の駅となる。
- 1909年(明治42年)
- 1934年(昭和9年)12月15日:播電鉄道廃止。
- 1941年(昭和16年)9月16日:構内で列車追突事故発生。156人が死傷[4][5]。
- 1966年(昭和41年)11月1日:北沢産業網干鉄道開業。
- 1968年(昭和43年)10月1日:駅西側に明石電車区網干派出所(現・網干総合車両所)が開設。
- 1970年(昭和45年)3月1日:網干派出所が明石電車区から独立、網干電車区となる。
- 1978年(昭和53年)3月1日:橋上駅舎使用開始。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物取扱廃止[2]。駅構内に有蓋車用車扱貨物ホームがあった。
- 1984年(昭和59年)2月1日:網干鉄道休止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[2]。
- 1989年(平成元年)5月1日:網干鉄道廃止。
- 1997年(平成9年)3月8日:JR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」導入[6]。
- この頃に配線変更が行われ、下り本線が2番線、上下副本線が3番線となる。
- 1998年(平成10年)2月26日:自動改札機を設置し、供用開始[7]。
- 2000年(平成12年)4月1日:網干総合車両所開設。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2004年(平成16年)8月7日:改札内にエレベーターが設置され、供用開始。
- 2006年(平成18年)10月1日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送更新。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の質見直し版に再度変更[8]。
- 2021年(令和3年)
- 2024年(令和6年)3月16日:ダイヤ改正に伴い、らくラクはりまの発着駅となる[11]。
駅構造
編集12両編成対応単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅(停車場)。橋上駅舎を備える。
1番線が上り本線、2番線が下り本線、3番線が上下副本線である。この他、3番線南側にもホームが無い待避線があり、主に姫路駅から回送されて来た入庫列車が使用している。この他、北側ホームには工事用車両のための切欠き線がある。駅構内北側は空地である。
姫路駅管理の直営駅。ICOCAが利用可能(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 山陽本線 | 上り | 姫路・大阪方面[12] | |
2 | 下り | 上郡・岡山方面[12] | 日中は赤穂線直通列車のみ | |
3 | 上り | 姫路・大阪方面[12] | 一部列車のみ |
- 付記事項
- 当駅止まりの列車の多くは3番のりば(一部2番のりば)で乗客を降ろした後、網干総合車両所に引上げる。当駅始発列車は出庫後1番のりば(一部3番のりば)に入る。また、3番のりばで直接折返す列車も存在する。
- 朝時間帯の播州赤穂駅・上郡駅始発新快速に限り、当駅で連結作業を行う。反対に切離しについては全て3駅手前の姫路駅で行われ、当駅では行われない。当駅止まり12両編成列車は新快速・普通共に姫路駅での切離しは行わず、12両編成のまま当駅まで運行する。
- 1番のりばが車両連結作業に対応していないため、朝時間帯は播州赤穂発及び上郡発新快速も3番のりばに停車する。
- 3番のりばから出る下り列車は、車両基地への入庫・回送のみであり、ダイヤが乱れた場合で使用される場合がある。
- 2000年の網干総合車両所開設に伴い、当駅 - 車両所一帯の配線変更が行われ、下り本線が3番線から2番線に変更された。
- ダイヤが乱れた場合、ごく稀ではあるが、相生方面からの電車が姫路方面まで運転せずに、当駅止まりとなる電車も存在する。
- 改札口南側にセブン-イレブン キヨスクが隣接している(改札外からのみ利用可能)。
ダイヤ
編集上り列車は日中は1時間に4本(10 - 14時は3本)あり、うち2本(10 - 14時は1本)は姫路行普通列車である。播州赤穂から来る列車で、11時台後半以降は終点姫路駅で新快速と接続する。後の2本は当駅始発の列車で、西明石から快速として運転する大阪方面への普通列車である。
下り列車は日中1時間に2本(10 - 14時は1本)あり、姫路始発普通播州赤穂行である。2駅先の相生駅で山陽本線から分岐する赤穂線に入る電車で、相生で主に岡山方面行に接続する。朝晩は赤穂線に入る列車や、岡山方面への列車運行があるため本数が増加する。また当駅止まり列車も日中は1時間に2本存在する。
利用状況
編集2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員は6,308人である[13]。
当駅が姫路市と揖保郡太子町との境界付近に所在するため、太子町からの利用客も多い。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[13]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 8,514 |
2001年 | 8,363 |
2002年 | 8,240 |
2003年 | 8,277 |
2004年 | 8,433 |
2005年 | 8,479 |
2006年 | 8,492 |
2007年 | 8,634 |
2008年 | 7,977 |
2009年 | 7,631 |
2010年 | 7,498 |
2011年 | 7,420 |
2012年 | 7,579 |
2013年 | 7,706 |
2014年 | 7,432 |
2015年 | 7,627 |
2016年 | 7,721 |
2017年 | 7,928 |
2018年 | 7,897 |
2019年 | 7,759 |
2020年 | 6,140 |
2021年 | 6,308 |
2022年 | 6,735 |
駅周辺
編集当駅周辺は姫路市都市計画マスタープランにおいて「姫路市西部の玄関口として、交通結節機能の強化と商業施設の充実を図る地区」と位置付けられている[14]ものの、駅北側の駅前広場が未整備である等、有効な土地利用が行えていないことから、駅北側の土地区画整理事業を進めている[15]。
- 北口
- 網干駅前郵便局
- みなと銀行網干駅支店
- 兵庫県立太子高等学校
- 国道179号
- 兵庫県道725号(旧国道2号)
- 南口
バス路線
編集「JR網干駅」停留所より、神姫バスやウイング神姫の路線が発着する。
停留所名[17][18] | 運行事業者 | 路線名・系統・行先 |
---|---|---|
JR網干駅 | 神姫バス | |
ウイング神姫 | 50系統・55系統:山崎 / ダイセル前 |
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h i 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、60頁。ISBN 9784343006028。全国書誌番号:22012275。
- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、219頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 「JR西、網干駅と上郡駅 「みどりの窓口」あす閉鎖 オペレーター応対の券売機設置」『神戸新聞』神戸新聞社、2021年5月30日、25面。
- ^ 昭和ニュース事典編纂委員会 編「兵庫県網干駅で百二十余人が死傷(昭和16年9月17日 大阪毎日新聞)」『昭和ニュース事典』 第7巻(昭和14年-昭和16年)、毎日コミュニケーションズ、1994年、227頁。
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、60頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 「列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間」『交通新聞』交通新聞社、1997年3月11日、3面。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 『琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2015年3月11日 。
- ^ 大盛周平「JR西127本の運転見直し 15年ぶりに秋のダイヤ改正」『神戸新聞』神戸新聞社、神戸、2021年7月28日。2021年9月30日閲覧。
- ^ 『2021 年秋ダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2021年7月28日 。2021年9月30日閲覧。
- ^ 『2024年春のダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道近畿統括本部、2023年12月15日。オリジナルの2023年12月15日時点におけるアーカイブ 。2023年12月15日閲覧。
- ^ a b c “網干駅|構内図”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月4日閲覧。
- ^ a b 兵庫県統計書
- ^ “姫路市都市計画マスタープランの公表”. 姫路市 (2015年6月24日). 2023年9月6日閲覧。
- ^ JR網干駅前土地区画整理事業姫路市
- ^ “播州綾部山梅林”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2020年4月19日閲覧。
- ^ “姫路南部 運行系統図 神姫バス” (PDF). 神姫バス. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “相生地区運行系統図 ウイング神姫” (PDF). ウイング神姫. 2024年4月20日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 網干駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道