箸別駅

かつて北海道増毛郡増毛町にあった北海道旅客鉄道の駅

箸別駅(はしべつえき)は、北海道留萌振興局増毛郡増毛町大字増毛村字箸別にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線廃駅)である。電報略号ハヘ。 また最終の留萌行き1本は当駅を通過していた。

箸別駅
駅全景(2004年6月)
はしべつ
Hashibetsu
朱文別 (1.3 km)
(2.8 km) 増毛
地図
所在地 北海道増毛郡増毛町大字増毛村字箸別
北緯43度51分32.95秒 東経141度33分5.86秒 / 北緯43.8591528度 東経141.5516278度 / 43.8591528; 141.5516278座標: 北緯43度51分32.95秒 東経141度33分5.86秒 / 北緯43.8591528度 東経141.5516278度 / 43.8591528; 141.5516278
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 64.0 km(深川起点)
電報略号 ハヘ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
8人/日(降車客含まず)
-1992年度-
開業年月日 1963年昭和38年)12月1日
廃止年月日 2016年平成28年)12月5日
備考 無人駅
路線廃止に伴う廃駅
テンプレートを表示

歴史

編集
 
1977年の箸別仮乗降場と周囲約500m範囲。左が増毛方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

編集

当駅の所在する地名より。アイヌ語の「パペッ(pas-pet)」〔炭・川[注釈 1]〕、あるいは「ハペッ[注釈 2]」〔柴木・川〕の転訛などの説が考えられているが、諸説あり特定しがたいとされる[3][4]

駅構造

編集

単式ホーム1面1線を有した地上駅。ホームは線路の北側(増毛方面に向かって右手側)に存在した[5]転轍機を持たない棒線駅となっていた[5]

仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅[6]で駅舎はなかったが、ホーム東側出入口附近に待合所を有した[5]。阿分駅および朱文別駅と外観は同型[7]の建物だったが、内部は他の2駅とは異なりコンクリート仕上げであった[7]。トイレはなかった[7]。ホームは木製デッキ式で[7]、深川方にスロープを有し[5]駅施設外に連絡していた。

利用状況

編集
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は16人[5]
  • 2011年(平成23年)- 2015年(平成27年)の11月の調査日に実施された、乗降人員調査の平均は「1名以下」[8]

駅周辺

編集

漁港の集落がある。駅は国道から分岐した旧国道の狭い道[5]から民家の間の狭い路地を抜けた畑の向こうの[7]築堤上に位置し[5]枕木を使用した階段を昇ったところにあった[7]

駅跡

編集

待合所・ホームともに解体され、藪となっている。道路と駅の間にあった広場はホタテガイ養殖業者の資材置き場に転用されており立ち入り禁止とされ、駅跡に近づくことはできなくなっている。 2017年11月時点で残存している駅設備としては、ホームと広場を連絡していた階段があるほか、駅跡に隣接する旧箸別川橋梁も、両端に「立ち入り禁止」と記された柵が立てられただけで存置されている(2019年9月時点で、橋桁は解体され橋台のみが残る)。 また、旧駅舎と見られる建物が朽ちながらも既存している。

隣の駅

編集
北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線
朱文別駅 - 箸別駅 - 増毛駅

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ これについても、川上に石炭があったとする説、かつて川中に炭のような大きな黒石があったためとする説の2説が存在する。
  2. ^ アイヌ語ラテン翻字: has-pet

出典

編集
  1. ^ a b 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道 -全線・全駅・全廃線』新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年5月、44頁。ISBN 978-4107900197 
  2. ^ 留萌線(留萌・増毛間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年6月28日。オリジナルの2019年1月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190105160346/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160628-1.pdf2019年1月6日閲覧 
  3. ^ アイヌ語地名リスト ノブト~ヒラキ P101-110”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月20日閲覧。
  4. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、107-108頁。ISBN 978-4893915498 
  5. ^ a b c d e f g 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、157頁。ISBN 978-4093951012 
  6. ^ 全国停留場を歩く会 編『無人駅探訪』西崎さいき、文芸社、2010年3月、148頁。ISBN 978-4533078583 
  7. ^ a b c d e f g h 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年8月、178頁。ISBN 978-4894534643 
  8. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2018年2月18日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集