第70回ヴェネツィア国際映画祭
第70回ヴェネツィア国際映画祭は、2013年8月28日から9月7日までイタリアのヴェネツィアで開催された[1]。
オープニング | 『ゼロ・グラビティ』 |
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クロージング | 『アマゾン大冒険〜世界最大のジャングルを探検しよう!〜』 |
会場 | イタリア ヴェネツィア |
創設 | 1932年 |
主催者 | アルベルト・バルバラ |
期間 | 2013年8月28日 - 9月7日 |
ウェブサイト | http://www.labiennale.org/en/cinema/ |
オープニング作品はアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』である[2]。コンペティション部門の審査員長はベルナルド・ベルトルッチが務めた。ベルトルッチの起用は1983年以来2度目である[3][4]。栄誉金獅子賞はアメリカ合衆国の映画監督のウィリアム・フリードキンに贈られた[5]。金獅子賞はジャンフランコ・ロージ監督のドキュメンタリー映画『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』が受賞した[6]。ドキュメンタリー映画の金獅子賞受賞は映画祭史上初めてである[6]。
公式選出
編集コンペティション部門
編集コンペティション部門では以下の作品が上映された[7][8]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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アナ・アラビア | Ana Arabia | アモス・ギタイ | イスラエル フランス |
チャイルド・オブ・ゴッド | Child of God | ジェームズ・フランコ | アメリカ合衆国 |
警察官の妻 | Die Frau des Polizisten | フィリップ・グレーニング | ドイツ |
L'intrepido | ジャンニ・アメリオ | イタリア | |
ジェラシー | La Jalousie | フィリップ・ガレル | フランス |
郊遊 <ピクニック> | 郊遊 | ツァイ・ミンリャン | 台湾 フランス |
グランド・ジョー | Joe | デヴィッド・ゴードン・グリーン | アメリカ合衆国 |
風立ちぬ | 宮崎駿 | 日本 | |
Miss Violence | アレクサンドロス・アブラナス | ギリシャ | |
ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画 | Night Moves | ケリー・ライヒャルト | アメリカ合衆国 |
パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 | Parkland | ピーター・ランデズマン | アメリカ合衆国 |
あなたを抱きしめる日まで | Philomena | スティーヴン・フリアーズ | イギリス |
ローマ環状線、めぐりゆく人生たち | Sacro GRA | ジャンフランコ・ロージ | イタリア フランス |
Es-Stouh | メルザック・アルアッシュ | アルジェリア フランス | |
トム・アット・ザ・ファーム | Tom à la ferme | グザヴィエ・ドラン | カナダ フランス |
奇跡の2000マイル | Tracks | ジョン・カラン | オーストラリア |
アンダー・ザ・スキン 種の捕食 | Under the Skin | ジョナサン・グレイザー | イギリス アメリカ合衆国 |
The Unknown Known: the Life and Times of Donald Rumsfeld | エロール・モリス | アメリカ合衆国 | |
シチリアの裏通り | Via Castellana Bandiera | エマ・ダンテ | イタリア スイス フランス |
ゼロの未来 | The Zero Theorem | テリー・ギリアム | イギリス アメリカ合衆国 |
コンペティション外
編集コンペティション外では以下の作品が上映された[9]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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Die andere Heimat — Chronik einer Sehnsucht | エドガー・ライツ | ドイツ | |
アマゾン大冒険〜世界最大のジャングルを探検しよう!〜 | Amazonia | ティエリー・ラゴベール | フランス ブラジル |
ランス・アームストロング ツール・ド・フランス7冠の真実 | The Armstrong Lie | アレックス・ギブニー | アメリカ合衆国 |
At Berkeley | フレデリック・ワイズマン | アメリカ合衆国 | |
ザ・ハリウッド | The Canyons | ポール・シュレイダー | アメリカ合衆国 |
Che strano chiamarsi Federico Scola racconta Fellini | エットーレ・スコラ | イタリア | |
収容病棟 | 瘋愛 | ワン・ビン | 香港 フランス |
ゼロ・グラビティ | Gravity | アルフォンソ・キュアロン | アメリカ合衆国 イギリス |
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 | Locke | スティーヴン・ナイト | イギリス アメリカ合衆国 |
メビウス | 뫼비우스 | キム・ギドク | 韓国 |
Pine Ridge | アンナ・エボン | デンマーク | |
キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- | 荒牧伸志 | 日本 | |
Summer 82 When Zappa Came to Sicily | サルヴォ・クッチャ | イタリア アメリカ合衆国 | |
Ukraina ne Bordel | キティ・グリーン | オーストラリア ウクライナ | |
ワレサ 連帯の男 | Wałęsa. Czlowiek z nadziei | アンジェイ・ワイダ | ポーランド |
ミック・テイラー 史上最強の追跡者 | Wolf Creek 2 | グレッグ・マクリーン | オーストラリア |
許されざる者 | 李相日 | 日本 |
審査員
編集コンペティション部門の審査員は以下の人物が務めた[10]。
- ベルナルド・ベルトルッチ ( イタリア/映画監督) 審査員長
- アンドレア・アーノルド ( イギリス/映画監督)
- レナート・ベルタ ( スイス/ フランス/撮影監督)
- キャリー・フィッシャー ( アメリカ合衆国/女優・脚本家・作家)
- マルティナ・ゲデック ( ドイツ/女優)
- パブロ・ラライン ( チリ/映画監督)
- ヴィルジニー・ルドワイヤン ( フランス/女優)
- 坂本龍一 ( 日本/作曲家)
- チアン・ウェン ( 中国/俳優・映画監督)
受賞結果
編集受賞結果は以下の通りだった[11]。
- 金獅子賞:『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(ジャンフランコ・ロージ)
- 銀獅子賞:アレクサンドロス・アブラナス(『ミス・バイオレンス』)
- 審査員大賞:『郊遊 <ピクニック>』(ツァイ・ミンリャン)
- 男優賞:テミス・パヌ (『ミス・バイオレンス』)
- 女優賞:エレナ・コッタ (『シチリアの裏通り』)
- マルチェロ・マストロヤンニ賞:タイ・シェリダン (『グランド・ジョー』)
- 脚本賞:スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ (『あなたを抱きしめる日まで』)
- 審査員特別賞:『Die Frau des Polizisten』(フィリップ・グレーニング)
- ルイジ・デ・ラウレンティス賞:『White Shadow』(ノアズ・デシュ)
脚注
編集- ^ “70th Venice International Film Festival”. 2013年7月26日閲覧。
- ^ “George Clooney and Sandra Bullock to open Venice film festival”. BBC News. 2013年7月26日閲覧。
- ^ “Bernardo Bertolucci President of the international Jury of the Venezia 70 Competition”. Venice. 2013年7月26日閲覧。
- ^ “Bernardo Bertolucci To Head 70th Venice Film Festival Jury”. Indiewire. 2013年7月26日閲覧。
- ^ “William Friedkin to receive Venice honour”. BBC News. 2013年7月26日閲覧。
- ^ a b “Official Awards of the 70th Venice Film Festival”. Venice. 2013年9月7日閲覧。
- ^ “Venezia 70”. labiennale. 25 July 2013閲覧。
- ^ “Venice film festival 2013: the full line-up”. The Guardian. 25 July 2013閲覧。
- ^ “Out of Competition”. labiennale. 26 July 2013閲覧。
- ^ “Juries and Awards of the 70th Venice Film Festival”. labiennale. 28 July 2013閲覧。
- ^ “Official Awards of the 70th Venice Film Festival”. Venice. 2013年9月7日閲覧。