第41回ライダーカップ(だい41かいライダーカップ、41st Ryder Cup Matches)は、2016年9月30日から10月2日までアメリカ合衆国で開催された男子ゴルフの欧米対抗戦であるライダーカップの第41回大会である。欧州はダレン・クラークが、アメリカはデービス・ラブ3世がキャプテンとして指名した。アメリカが4大会ぶりに勝利した。

大会フォーマット

編集
  • 初日・2日目(各日共通)午前中にフォアサム、午後にがフォアボールそれぞれ4試合ずつ、計36ホール行われる。
  • 最終日:シングルス12試合を行い、14½以上でカップ獲得チームが決定される。

会場

編集

会場となるミネソタ州のヘイゼルタイン・ナショナル・ゴルフクラブは2002年4月22日のPGAオブ・アメリカの会議で決定された。通常営業とは異なり、フロント9は1番から4番と14番から18番、バック9は10番から13番と5番から9番に変更[1]

Hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Out 10 11 12 13 14 15 16 17 18 In Total
Yards 442 429 633 210 352 642 402 186 475 3,771 452 606 518 248 448 405 572 176 432 3,857 7,628
Par 4 4 5 3 4 5 4 3 4 36 4 5 4 3 4 4 5 3 4 36 72

テレビ放送

編集

アメリカ以外はすべてヨーロピアンツアー・リミテッド制作の国際映像を通じて放送され、日本国内ではゴルフネットワークで全3日間生中継された。

アメリカ国内では初日はゴルフ・チャンネル、2日目と最終日はNBCで放送され、各日とも完全生中継。解説にはジョニー・ミラー、実況にダン・ヒックスが務めた。

閉会式ではESPNからNBCスポーツに移籍したマイク・ティリコが司会。PGAオブ・アメリカのデレク・スプレーグ会長から米国のデービス・ラブ3世にライダーカップが授与された。

出場選手の選考

編集

アメリカ

編集

アメリカ代表の選抜は下記の通り計算し、獲得賞金1000ドルごとに1ポイントと計算し、上位8名が選抜。残り4名は主将が推薦される。

  • 2015年メジャー選手権
  • 2015年WGCイベントおよびプレーヤーズ選手権(半分)
  • 2016年メジャー選手権(2倍)
  • その他PGAツアーのイベントで2016年1月の現代トーナメントから8月のザ・バークレイズ終了時まで。ただしメジャー、裏開催は対象外。

欧州

編集

欧州は2015年のM2Mロシアン・オープンから2016年のメイド・イン・デンマークの1年間におけるレース・トゥ・ドバイポイント上位4名と、2015年9月3日から2016年8月28日まで対象のワールドポイント上位5名が選出。残り3名は主将が推薦される。

出場選手

編集
  Team USA
選手名 年齢 ポイントランク 世界
ランク
出場回数 W–L–H 勝率
デービス・ラブ3世 52 非プレーキャプテン
ダスティン・ジョンソン 32 1 2 2 7 4–3–0 57.14
ジョーダン・スピース 23 2 3 1 4 2–1–1 62.50
フィル・ミケルソン 46 3 13 10 41 16–19–6 46.34
パトリック・リード 26 4 9 1 4 3–0–1 87.50
ジミー・ウォーカー 37 5 19 1 5 1–1–3 50.00
ブルックス・ケプカ 26 6 18 0 初出場
ブラント・スネデカー 35 7 23 1 3 1–2–0 33.33
ザック・ジョンソン 40 8 24 4 14 6–6–2 50.00
J.B.ホームズ 34 10 21 1 3 2–0–1 83.33
リッキー・ファウラー 27 11 9 2 8 0–3–5 31.25
マット・クーチャー 38 12 17 3 11 4–5–2 45.45
ライアン・ムーア 33 20 31 0 初出場

推薦のうち3名は9月12日に、残り1名は9月25日夜に発表された。

  Team Europe
選手名 年齢 ポイントランク
(欧州)
ポイントランク
(世界)
世界
ランク
出場回数 W–L–H 勝率
  ダレン・クラーク 48 非プレーキャプテン
  ローリー・マキロイ 27 1 2 5 3 14 6–4–4 57.14
  ダニー・ウィレット 28 2 3 11 0 初出場
  ヘンリク・ステンソン 40 3 1 4 3 11 5–4–2 54.55
  クリス・ウッド 28 4 7 28 0 初出場
  セルヒオ・ガルシア 36 17 4 12 7 32 18–9–5 64.06
  ラファエル・カブレラ=ベロ 32 7 5 27 0 初出場
  ジャスティン・ローズ 36 26 6 10 3 14 9–3–2 71.43
  アンディ・サリバン 29 5 8 42 0 初出場
  マシュー・フィッツパトリック 22 6 9 48 0 初出場
  リー・ウエストウッド 43 15 14 46 9 41 20–15–6 56.10
  マルティン・カイマー 31 11 13 50 3 10 4–3–3 55.00
  トーマス・ピータース 24 9 11 41 0 初出場


初日

編集

フォアサム

編集
  結果  
ステンソン/ローズ   3 & 2 スピース/リード
マキロイ/サリバン   1 up ミケルソン/ファウラー
ガルシア/カイマー   4 & 2 ウォーカー/Z・ジョンソン
ウエストウッド/ピータース   5 & 4 D・ジョンソン/クーチャー
0 Session 4
0 Overall 4

フォアボール

編集
  結果  
ステンソン/ローズ   5 & 4 スピース/リード
ガルシア/カブレラ=ベロ   3 & 2 ホームズ/ムーア
カイマー/ウィレット   5 & 4 スネデカー/ケプカ
マキロイ/ピータース   3 & 2 D・ジョンソン/クーチャー
3 Session 1
3 Overall 5

2日目

編集

フォアサム

編集
  結果  
マキロイ/ピータース   4 & 2 ファウラー/ミケルソン
ステンソン/フィッツパトリック   3 & 2 スネデカー/ケプカ
ローズ/ウッド   1 up ウォーカー/Z・ジョンソン
ガルシア/カブレラ=ベロ 引き分け リード/スピース
Session
Overall

フォアボール

編集
  結果  
マキロイ/ピータース   3 & 1 ケプカ/D・ジョンソン
ウィレット/ウエストウッド   1 up ホームズ/ムーア
カイマー/ガルシア   2 & 1 ミケルソン/クーチャー
ローズ/ステンソン   2 & 1 リード/スピース
1 Session 3
Overall

最終日シングルス

編集
  結果   得点経過
ローリー・マキロイ   1 up パトリック・リード 2nd: 7½–10½
ヘンリク・ステンソン   3 & 2 ジョーダン・スピース 1st: –9½
トーマス・ピータース   3 & 2 J.B.ホームズ 3rd: –10½
ジャスティン・ローズ   1 up リッキー・ファウラー 5th: 9½–11½
ラファエル・カブレラ=ベロ   3 & 2 ジミー・ウォーカー 4th: –10½
セルヒオ・ガルシア halved フィル・ミケルソン 7th: 10–13
リー・ウエストウッド   1 up ライアン・ムーア 9th: 10–15
アンディ・サリバン   3 & 1 ブラント・スネデカー 8th: 10–14
クリス・ウッド   1 up ダスティン・ジョンソン 11th: 10–17
ダニー・ウィレット   5 & 4 ブルックス・ケプカ 6th: 9½–12½
マルティン・カイマー   1 up マット・クーチャー 12th: 11–17
マシュー・フィッツパトリック   4 & 3 ザック・ジョンソン 10th: 10–16
Session
11 最終結果 17

脚注

編集
  1. ^ Hazeltine National gets rerouted for Ryder Cup”. Ryder Cup (October 17, 2014). 2014年10月18日閲覧。

外部リンク

編集

座標: 北緯44度49分57.14秒 西経93度35分08.84秒 / 北緯44.8325389度 西経93.5857889度 / 44.8325389; -93.5857889