第41回ジャパンカップ(だい41かいジャパンカップ、41st Japan Cup)は、2021年11月28日に東京競馬場府中市)で施行された競馬のGI競走。

ジャパン・オータムインターナショナル
ロンジン
第41回ジャパンカップGI
(国際招待)
 
優勝したコントレイル
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会(JRA)
競馬場 東京競馬場
施行年 2021年
施行日 11月28日(日)
距離 芝2400m
格付け GI
賞金 1着賞金3億円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(指定)
負担重量 定量
出典 [1]
施行時刻 15時40分
天候
馬場状態
優勝馬 コントレイル
優勝騎手 福永祐一
優勝調教師 矢作芳人
優勝馬主 前田晋二
優勝生産者 ノースヒルズ北海道新冠町
勝ちタイム 2分24秒7
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映像外部リンク
2021年 ジャパンカップ(G1) レース映像
JRA公式YouTubeチャンネルによる動画
日本語実況(ラジオNIKKEI)版
映像外部リンク
2021年 ジャパンカップ(G1) レース映像
カンテレ競馬(関西テレビ公式YouTubeチャンネル)による動画
日本語実況(フジテレビ)版
映像外部リンク
2021 JAPAN CUP (G1) レース映像
JRA公式YouTubeチャンネルによる動画
英語実況版

前年(2020年)に無敗の中央競馬クラシック三冠を達成し、本競走限りで引退を表明したコントレイルをはじめとして、シャフリヤールマカヒキワグネリアンの現役ダービー馬全4頭が集結。外国馬3頭、G1競走優勝馬9頭を含む18頭が出走した[2]

結果はコントレイルが2着のオーソリティに2馬身差をつけ優勝し、GI競走5勝目を達成して有終の美を飾った。また、コントレイルは1着賞金3億円を獲得して総獲得賞金を11億9529万4000円とし、ゼンノロブロイ(11億1560万8000円)を抜いてJRA獲得賞金ランキング歴代10位となった[2]

出走馬

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ダービー馬4頭

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本競走には、当時現役だった日本ダービー馬4頭全頭が出走した。4世代のダービー馬が同一競走に出走するのは史上初だった[2]

2020年の日本ダービーを制し、最終的に無敗で中央競馬クラシック三冠を達成したコントレイルは、前年のジャパンカップにも出走していたが、アーモンドアイの2着に敗れている[3](競走の詳細については第40回ジャパンカップを参照)。その後は大阪杯に出走するも重馬場に苦しみ3着[3]天皇賞(秋)ではエフフォーリアの2着に敗れている[3]。本競走をラストランとして引退、種牡馬入りすることが事前に報道されていた[4][5]

2021年の日本ダービーでエフフォーリアを破ったシャフリヤールは、9月26日に神戸新聞杯に出走するものの、不良馬場に苦しみ4着に敗戦[6]菊花賞を回避して本競走に出走した[7]

マカヒキは2016年の日本ダービーを制し、その後のフランス遠征でニエル賞に勝利した以降は5年以上勝利から遠ざかっていたが、10月10日の京都大賞典で久しぶりの勝利を挙げ、本競走に臨んだ[8][9]。2018年のダービー馬ワグネリアンは、ダービー後の神戸新聞杯以降は勝利がなく、前走富士ステークス(GII)で1600mへの距離短縮を行ったものの6着に敗れた状態で本競走に出走した[10]

これら4頭のうちマカヒキを除く3頭は全て福永祐一が騎乗してダービーを制していたが、最終的に福永はコントレイルを選択し、ワグネリアンは戸崎圭太、シャフリヤールは川田将雅がそれぞれ騎乗した。

GI競走優勝馬

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日本馬

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2021年優駿牝馬を制したユーバーレーベンは、優駿牝馬後に屈腱周囲炎に似た症状を発症、休養後秋華賞に直行するも13着に敗れ、本競走に出走した[11][12]

キセキは2017年菊花賞を制した後は勝利がないものの、2019年・2020年の宝塚記念では2年連続2着、2021年の同競走でも5着に入着し、前走京都大賞典でマカヒキの3着に敗れ、本競走に臨んだ[13]

海外馬

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海外からは3頭が出走し、その3頭全頭がG1競走優勝馬だった[14]

アイルランドから参戦したブルームジャパン松島正昭クールモアスタッドの共同所有馬であり[15]、ブルームは2021年サンクルー大賞を制した後[16]凱旋門賞で武豊が騎乗(11着に敗戦)[16]、前走ブリーダーズカップ・ターフでユビアーの2着の成績をあげ[15]、本競走に挑んだ。ジャパンは、3歳時にパリ大賞インターナショナルステークスを制しており[17]、僚馬ブルームと挑んだ前走ブリーダーズカップ・ターフでは4着に敗れていた[15]

フランスから参戦したグランドグローリーは2021年ジャンロマネ賞を制覇。その後オペラ賞で2着に入った後、本競走に出走した[18]

重賞優勝馬

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オーソリティ天皇賞(春)に出走し10着に敗れた後、半年の休養明けに前走アルゼンチン共和国杯を勝利、2020年から続けて同競走を連覇し、本競走に挑んだ[19]。2020年青葉賞とあわせて、重賞勝ち鞍は全て東京競馬場での開催だった[19]

アリストテレスは2020年菊花賞でコントレイルにクビ差で敗れた後[20]、2021年初戦のアメリカジョッキークラブカップで重賞初制覇[21]。天皇賞(春)では3着カレンブーケドールにクビ差の4着[22]。宝塚記念では9着に敗れたものの[21]、前走京都大賞典でマカヒキとハナ差2着に入着していた[23]

サンレイポケットは2021年新潟大賞典を制覇したものの、鳴尾記念毎日王冠では敗戦[24]。前走天皇賞(秋)では10番人気の低評価ながらコントレイル、エフフォーリア、グランアレグリアの「三強」に次いで4着に好走し、本競走に臨んだ[25]シャドウディーヴァ府中牝馬ステークスを制し、本競走に直行した[26]

ユーキャンスマイルは2020年阪神大賞典を勝利、2021年の同競走でも2着に入るが、その後の天皇賞(春)、札幌記念、天皇賞(秋)では全て着外に敗れ、本競走に臨んだ[27]ムイトオブリガードは2019年アルゼンチン共和国杯の勝ち馬だが、その後は勝ち鞍がなく、2021年はGII・GIII競走を5戦し、天皇賞(秋)にも出走するが、全て着外に敗れていた[28]。2020年日経新春杯の勝ち馬であるモズベッロは、2021年大阪杯で重馬場を味方につけ2着[29]、コントレイルに先着する成績を残すが[30]、続く宝塚記念では8着、京都大賞典、天皇賞(秋)ではともに13着の大敗を喫していた[29]ロードマイウェイは2019年チャレンジカップを5連勝の勢いで制覇するも、それ以降はキャピタルステークス(リステッド)以外は全て4着以下に敗れており、前走アルゼンチン共和国杯でもオーソリティの13着に敗れていた[31]

その他

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出走馬のうち唯一重賞未勝利馬であり、これがオープン初出走でもあったウインドジャマーは、当初除外対象だったものの、カレンブーケドールの回避(後述)によって出走が叶った[32]。当初は芝でデビューしたものの勝利をあげられず、3歳の夏にダートに転戦してから勝ち上がり始め、2021年10月9日の神無月ステークス(3勝クラス・ダート1600m)でオープン入りしたばかりだった[33]

回避

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2021年天皇賞(春)を制したワールドプレミアは、天皇賞(秋)で11着に敗れた後、本競走に出走予定だったが、体調が整わず出走を回避した[34]。最終的に、11月25日に競走馬を引退、種牡馬入りすることが発表された[35]

カレンブーケドールは、11月17日に行われた1週前追い切りの際に左前脚に腫れが出たため、出走を回避することになった[36]。本競走回避後は放牧に出され、アメリカジョッキークラブカップでの復帰を目指していたが[37]繋靭帯のダメージが予想以上に大きかったことから、11月30日に競走を引退、繁殖入りすることが発表された[38]

出走前の状況

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新型コロナウイルスに伴う影響

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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、東京競馬場への入場は事前にインターネットで指定席を購入した者のみに制限された[39]。指定席の発売はすべてが抽選となり、多くの申込が殺到した結果5.7倍 - 29.6倍[注釈 1]の高倍率となった[40]。当日は1万99名(うち有料入場9200名)が東京競馬場に入場した[1]

また、ウインズ後楽園ウインズ新宿ウインズ難波ウインズ梅田において、京都2歳ステークス京阪杯と併せて金曜日発売が行われた[41]

天候

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東京地方の天気、降水量、平均気温
2021年11月 東スポ杯2歳S
20日
(土)
霜月S
21日
(日)
22日
(月)
23日
(火)
24日
(水)
25日
(木)
26日
(金)
キャピタルS
27日
(土)
当日
28日
(日)
9時[42]
12時[42]
15時[42]
合計降水量

(mm) [43]

- 9.0 17.0 0.5 - - - - -
競馬場の降水量

(mm) [44]

- 7.5 15.0 0.5 - - - データなし データなし
平均気温

(℃)[43]

12.2 11.5 12.9 12.2 10.3 10.2 10.2 7.6 7.4


馬場状態

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コースはCコース(最内のAコースから6メートル外に内柵を設置)が使用された[44]。JRAの発表によれば、「3コーナーから4コーナー、正面直線の内柵沿いに軽微な痛みがある」とされた[44]

芝コースは24日(水)から26日(金)にかけて芝の生育管理のための散水が行われ、芝の長さは野芝10 - 12cm、洋芝14 - 18cmに設定された[44]。26日時点で、芝のクッション値は9.2(標準)、含水率はゴール前16.4%、4コーナー15.3%と計測された[44]

枠順

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枠番 馬番 競走馬名 性齢 騎手 斤量

[kg]

調教師 単勝人気 馬体重

[kg]

所属 氏名 オッズ 人気
1 1  ムイトオブリガード 7 柴田善臣 57 栗東 角田晃一 258.8 15 490
2  コントレイル 牡4 福永祐一 57 栗東 矢作芳人 001.6 1 456
2 3  ブルーム 牡5 R.ムーア 57 愛国 A・オブライエン 029.0 6 464
4  シャフリヤール 牡3 川田将雅 55 栗東 藤原英昭 03.7 2 446
3 5  キセキ 牡7 和田竜二 57 栗東 辻野泰之 037.4 7 512
6  グランドグローリー 5 C.デムーロ 55 仏国 G.ビエトリーニ 056.6 8 466
4 7  オーソリティ 牡4 C.ルメール 57 美浦 木村哲也 007.1 3 520
8  ウインドジャマー 4 北村宏司 57 美浦 藤沢和雄 311.5 17 508
5 9  アリストテレス 牡4 横山武史 57 栗東 音無秀孝 020.5 4 480
10  ロードマイウェイ 牡5 三浦皇成 57 栗東 杉山晴紀 397.5 18 474
6 11  シャドウディーヴァ 牝5 横山典弘 55 美浦 斎藤誠 076.4 11 478
12  サンレイポケット 牡6 鮫島克駿 57 栗東 高橋義忠 070.5 10 474
7 13  モズベッロ 牡5 池添謙一 57 栗東 森田直行 278.8 16 488
14  ユーバーレーベン 牝3 M.デムーロ 53 美浦 手塚貴久 025.5 5 472
15  マカヒキ 牡8 藤岡康太 57 栗東 友道康夫 076.9 12 508
8 16  ユーキャンスマイル 牡6 藤岡佑介 57 栗東 友道康夫 240.1 14 506
17  ワグネリアン 牡6 戸崎圭太 57 栗東 友道康夫 094.6 13 464
18  ジャパン 牡5 武豊 57 愛国 A.オブライエン 059.3 9 482

コントレイルが単勝1.6倍の1番人気に推された[1]。続いて同年の日本ダービーを制した3歳馬シャフリヤールが単勝3.7倍の2番人気、3週前にアルゼンチン共和国杯を連覇で勝利したオーソリティが単勝7.1倍の3番人気に推され、この3頭が上位人気を形成した[1]。大きく離されて、アメリカジョッキークラブカップ勝ち馬アリストテレスが4番人気(20.5倍)、同年の優駿牝馬を制したユーバーレーベンが5番人気(25.5倍)、サンクルー大賞を勝利し前走BCターフで2着に入ったブルームが外国馬として最上位の6番人気(29.0倍)に推された[1]

また、8枠の16番・17番に、ともに金子真人ホールディングス(株)の所有馬であるユーキャンスマイル、ワグネリアンが入ったため、ワグネリアンの戸崎圭太騎手に染め分け帽が使用された[1]

レース展開

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アリストテレスがハナを切り、それにワグネリアンとシャドウディーヴァが続いた[45]。オーソリティとシャフリヤールは先団に陣取り、コントレイルはその後ろの7 - 8番手に控えた[46]。シャフリヤールは1コーナーで内側に斜行したシャドウディーヴァにより、内ラチに接触する不利を受けている[1][47]

1000m通過タイムが1分2秒2と、かなり遅いペースで競走は進んだ[45][46]。向こう正面で最後方に控えていたキセキが外から進出し、ハナを奪いきって3・4コーナーを回り、5 - 6馬身ほどのリードを取って最終直線に入った[45][46]。残り400m地点でオーソリティが2番手に上がって[45]、坂の入口でキセキをかわして先頭に立つと[46]、コントレイルとシャフリヤールが外から末脚を発揮[45][46]。残り200mでコントレイルはシャフリヤールを突き放し[45]、その勢いのままオーソリティをかわして先頭に立ち[45][46]、オーソリティに2馬身差をつけ1位入線[46]。2着にオーソリティ、3着にシャフリヤールが入線し、入線通り結果が確定した[1]

レース結果

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  • 出典は日本中央競馬会の成績表[1]による。

着順

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着順 枠番 馬番 競走馬名 騎手 斤量 タイム 着差 上がり3F 単勝オッズ 人気
1 1 2 コントレイル 福永祐一 57 2:24.7 33.7 001.6 1
2 4 7 オーソリティ C.ルメール 57 2:25.0 2馬身 34.4 007.1 3
3 2 4 シャフリヤール 川田将雅 55 2:25.2 1馬身1/2 34.4 003.7 2
4 6 12 サンレイポケット 鮫島克駿 57 2:25.4 3/4馬身 34.5 070.5 10
5 3 6 グランドグローリー C.デムーロ 55 2:25.4 3/4馬身 34.2 056.6 8
6 7 14 ユーバーレーベン M.デムーロ 53 2:25.5 クビ 34.2 025.5 5
7 6 11 シャドウディーヴァ 横山典弘 55 2:25.6 1/2馬身 34.8 076.4 11
8 8 18 ジャパン 武豊 57 2:25.7 クビ 34.3 059.3 9
9 5 9 アリストテレス 横山武史 57 2:25.8 1馬身 35.3 020.5 4
10 3 5 キセキ 和田竜二 57 2:26.0 1馬身 36.6 037.4 7
11 2 3 ブルーム R.ムーア 57 2:26.1 1/2馬身 34.8 029.0 6
12 8 16 ユーキャンスマイル 藤岡佑介 57 2:26.2 1馬身 34.7 240.1 14
13 7 13 モズベッロ 池添謙一 57 2:26.5 1馬身1/2 34.8 278.8 16
14 7 15 マカヒキ 藤岡康太 57 2:26.5 クビ 34.9 076.9 12
15 5 10 ロードマイウェイ 三浦皇成 57 2:27.0 3馬身 35.5 397.5 18
16 1 1 ムイトオブリガード 柴田善臣 57 2:27.0 クビ 35.1 258.8 15
17 4 8 ウインドジャマー 北村宏司 57 2:27.0 アタマ 35.4 311.5 17
18 8 17 ワグネリアン 戸崎圭太 57 2:27.1 クビ 36.6 094.6 13

競走に関するデータ

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1000m通過タイム 62.2秒(アリストテレス)
上がり4ハロン 47.0秒
上がり3ハロン 35.3秒
優勝馬上がり3ハロン 33.7秒
上がり3ハロン最速 33.7秒(コントレイル)
第1コーナー 9―17,11,12(4,7)14,2,(6,8)18,15,16,(13,3)―(1,10)5
第2コーナー 9―(11,17)7―4,12,2,14―(6,8)3(18,10)(15,16,13,5)1
第3コーナー 5―9(11,17)7―(12,4)2(6,14)(18,3)(16,10)8(15,13)―1
第4コーナー 5=(9,17,7)(11,4)12,2(6,14,3)(18,16,10)(8,15,13)1

制裁

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  • アリストテレス騎乗の横山武史は、1コーナーで外側に斜行したことについて戒告。(被害馬:シャドウディーヴァ・サンレイポケット)
  • シャドウディーヴァ騎乗の騎手横山典弘は、1コーナーで内側に斜行したことについて過怠金5万円。(被害馬:シャフリヤール)
  • コントレイル騎乗の騎手福永祐一は、2コーナーで内側に斜行したことについて戒告。(被害馬:グランドグローリー・ジャパン)

競走後

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きょうで終わりだと、いろいろとこみ上げるものがありました。本当に立派な走りをしてくれました。感動しました。
(中略)コロナ禍のなかで生まれた三冠馬ということで、鬱屈とした世の中に光を差し込んでくれた存在だと思います。

福永祐一(レース後のインタビュー[48]より)

映像外部リンク
  2021年 ジャパンカップ 勝利騎手インタビュー
カンテレ競馬(関西テレビ公式YouTubeチャンネル)による動画
 
競走後、パドックで引退式を行うコントレイル

コントレイル鞍上の福永祐一はゴール直後に表情を歪め、勝利騎手インタビューでも涙を流した[48]。コントレイルの走りを「立派な走りをしてくれました。感動しました。」「課題だったスタートも我慢していいスタートを切ってくれた。本当に言うことないです。完璧です。」と締めくくり、騎乗については「馬を信じる以外は何もしてないです」とコメントした[48][49]。コントレイルは競走終了後、パドックにおいて引退式が執り行われた。引退後は社台スタリオンステーション種牡馬となる。本競走の勝利が種牡馬価値の評価に寄与し、初年度の種付け料は父ディープインパクトと同額の1200万円に設定された[50]

コントレイルは本競走のレーティングが126と評価され、2021年のワールド・ベスト・レースホース・ランキングで第5位(日本馬最上位)、JPNサラブレッドランキングの4歳以上・芝で第1位となった[51]

国際競馬統括機関連盟(IFHA)が公表した2021年度の「世界のトップ100GIレース」では、本競走の順位は世界12位、日本の中では4位となった[52]

ブルームは香港国際競走香港ヴァーズ)に選出されていたが、ジャパンカップ後に第4中手骨の骨折が判明。香港カップに出走予定だった僚馬ジャパンとともに出走を回避した[53]

払戻

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配当

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馬番 配当[1] 人気[1] 的中票数[1] 投票[1] 売得金[1]
単勝 2 0160円 1番人気 0588万6839票 1246万7760票 12億4677万6000円
複勝 2 0110円 1番人気 0821万2190票 1429万8688票 14億2986万8800円
4 0120円 2番人気 0176万9512票
7 0140円 3番人気 0126万8792票
枠連 1-4 0530円 2番人気 0067万2012票 0467万2053票 04億6720万5300円
馬連 2-7 0530円 2番人気 0321万4532票 2238万6793票 22億3867万9300円
馬単 2-7 0670円 3番人気 0146万2276票 1317万5922票 13億1759万2200円
ワイド 2-4 0150円 1番人気 0311万7354票 1574万7520票 15億7475万2000円
2-7 0210円 2番人気 0184万1382票
4-7 0330円 3番人気 0099万9498票
3連複 2-4-7 0510円 1番人気 0602万3555票 4149万0447票 41億4904万4700円
3連単 2-7-4 1780円 2番人気 0368万5941票 9081万8141票 90億8181万4100円

総売上金額は215億573万2400円となり、前年の第40回ジャパンカップから57億円近く(前年比78.8%)減少した[54]

当日のWIN5

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835万5867票が投じられ、売り上げは8億3558万6700円に上った[1]

対象順 1[1][55] 2[1][55] 3[1][55] 4[1][55] 5[1][55]
競走順 東京第10競走 阪神第10競走 東京第11競走 阪神第11競走 東京第12競走
競走名 アプローズ賞 立雲峡S ウェルカムS カノープスS ジャパンC(GI
条件 ダート1600m
2勝クラス
芝外1600m
3勝クラス
芝2000m
3勝クラス
ダート2000m
オープン
芝2400m
オープン
単勝人気 2番人気 2番人気 3番人気 2番人気 1番人気
勝利馬
(鞍上)
サンライズウルス
(C.デムーロ)
ラヴユーライヴ
坂井瑠星
ジャックドール
(藤岡佑介)
ショウナンナデシコ
吉田隼人
コントレイル
(福永祐一)
馬番 5 8 13 5 2
残票数 195万4819票 29万3432票 4万5934票 6215票 3415票

的中票数は3415票。17万1270円の配当となった[1][55]

達成された記録

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コントレイル

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  • 2020年菊花賞以来のGI勝利で、通算5勝目[2]
  • 本競走の賞金により、JRA獲得賞金は11億9470万6000円となり、歴代10位にランクイン[2]
  • 単勝1番人気は、2020年(アーモンドアイ)に続く2年連続の勝利で、通算10勝目[56]
  • 関西馬は、2019年(スワーヴリチャード)以来2年ぶりの勝利で、通算21勝目[56]
  • 4歳馬は、2016年(キタサンブラック)以来5年ぶりの勝利で、通算19勝目[56]
  • 牡馬は、2019年(スワ―ヴリチャード)以来2年ぶりの勝利で、通算28勝目[56]
  • 馬番2は、2020年(アーモンドアイ)に続く2年連続の勝利で、通算4勝目[56]
  • 日本馬は、2006年(ディープインパクト)から続く16年連続の勝利[56]
  • 前年2着馬による勝利は2011年(ブエナビスタ)以来10年ぶりで、通算2勝目。
  • 2歳GIの勝ち馬による勝利は2011年(ブエナビスタ)以来10年ぶりで、通算4勝目[注釈 2]
  • 日本のダービー馬による勝利は2009年(ウオッカ)以来12年ぶりで、通算7勝目[注釈 3]
福永祐一(騎手
矢作芳人(調教師
  • 矢作芳人調教師は、6頭目の挑戦でジャパンカップ初制覇[56]
  • JRA・GIは、2020年菊花賞(コントレイル)以来の、通算14勝目[2]
ディープインパクト(

テレビ中継

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本競走のテレビ中継が以下の放送局で行われた[57]

脚注

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脚注

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  1. ^ 車椅子専用指定席が最低の5.7倍、5階C指定席が最高の29.6倍となった。スマートシートは6.9倍 - 10.4倍の倍率に収まったが、一般指定席(車椅子専用指定席を除く)は軒並み14.6倍 - 29.6倍の高倍率となった[40]
  2. ^ 牡馬ではローズキングダム以来11年ぶり2勝目
  3. ^ 外国のダービー馬も含めると8勝目
  4. ^ 過去に皐月賞東京優駿菊花賞で親仔制覇
  5. ^ 皐月賞・東京優駿・ジャパンカップ・有馬記念で計4度の同一GI親仔制覇
  6. ^ テレビ神奈川千葉テレビテレビ埼玉等の地上波放送は、「JRA競馬中継」の番組名称で行われた[57]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 第5回 東京競馬 第8日成績編”. 日本中央競馬会. 2022年1月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 【ジャパンC】3冠馬コントレイル G1・5勝で有終V!史上初の4世代ダービー馬対決を制す”. スポニチ (2021年11月28日). 2022年1月31日閲覧。
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外部リンク

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