第40回グラミー賞
第40回グラミー賞(40th Grammy Awards)は1998年2月25日にニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催された。
概要
編集ショーン・コルヴィンの「サニー・ケイム・ホーム」が年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞を受賞。大ベテランのボブ・ディランが年間最優秀アルバム賞など2部門、息子のジェイコブ・ディランもザ・ウォールフラワーズ名義で2部門を受賞した。
主要部門受賞者
編集当節の記述のうち、特記していない項目の出典は[1]である。
主要4部門
編集- 年間最優秀レコード賞
- "サニー・ケイム・ホーム(Sunny Came Home)" - ショーン・コルヴィン(『A Few Small Repairs』所収)
- 年間最優秀アルバム賞
- 『タイム・アウト・オブ・マインド(Time Out Of Mind)』 - ボブ・ディラン
- 年間最優秀楽曲賞
- "サニー・ケイム・ホーム(Sunny Came Home)" - ショーン・コルヴィン&ジョン・リヴェンサール(『A Few Small Repairs』所収)
- 最優秀新人賞
ポップ
編集- 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "ビルディング・ア・ミステリー" - サラ・マクラクラン(『サーフィシング(Surfacing)』所収)
- 最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "キャンドル・イン・ザ・ウインド〜ダイアナ元英皇太子妃に捧ぐ(Candle In The Wind 1997)" - エルトン・ジョン
- 最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "ヴァーチャル・インサニティ(Virtual Insanity)" - ジャミロクワイ(『トラベリング・ウィズアウト・ムービング:ジャミロクワイと旅に出よう(Travelling Without Moving)』所収)
- 最優秀ポップ・コラボレーション
- "Don't Look Back" - ジョン・リー・フッカー&ヴァン・モリソン(ジョン・リー・フッカー『ドント・ルック・バック(Don't Look Back)』所収)
- 最優秀ポップ・インストゥルメンタル
- 最優秀ダンス録音(新設)
- "Carry On" - ドナ・サマー&ジョルジオ・モロダー(『ディスコ万歳(Forever Dancing)』所収)
- 最優秀ポップ・アルバム
- 『アワーグラス(Hourglass)』 - ジェームス・テイラー
- 『ディス・ファイア(This Fire)』 – ポーラ・コール
- 『ザ・ダンス(The Dance)』 – フリートウッド・マック
- 『トラベリング・ウィズアウト・ムービング:ジャミロクワイと旅に出よう(Travelling Without Moving)』 – ジャミロクワイ
- 『サーフィシング(Surfacing)』 – サラ・マクラクラン
トラディショナル・ポップ
編集- 最優秀トラディショナル・ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- 『ビリー・ホリデイに捧ぐ(Tony Bennett on Holiday)』 - トニー・ベネット
ロック
編集- 最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- 最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "Cold Irons Bound" - ボブ・ディラン(『タイム・アウト・オブ・マインド(Time Out of Mind)』所収)
- 最優秀ロック・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- 最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- 最優秀ハードロック・パフォーマンス
- "The End Is the Beginning Is the End" - スマッシング・パンプキンズ(『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲:オリジナル・サウンドトラック(Batman & Robin (soundtrack))』所収)
- 最優秀メタル・パフォーマンス
- 最優秀ロック・ソング
- "One Headlight" - ザ・ウォールフラワーズ(『Bringing Down the Horse』所収)
- 最優秀ロック・アルバム
- 『ブルー・ムーン・スワンプ(Blue Moon Swamp)』 - ジョン・フォガティ
- 『ナイン・ライヴズ(Nine Lives)』 - エアロスミス
- 『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ(The Colour and the Shape)』 - フー・ファイターズ
- 『ブリッジズ・トゥ・バビロン(Bridges to Babylon)』 - ザ・ローリング・ストーンズ
- 『ポップ(Pop)』 - U2
オルタナティヴ
編集- 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・パフォーマンス
- 『OK コンピューター(Ok Computer)』 - レディオヘッド
- 『ホモジェニック(Homogenic)』 – ビョーク
- 『アースリング(Earthling)』 – デヴィッド・ボウイ
- 『ディグ・ユア・オウン・ホール(Dig Your Own Hole)』 – ケミカル・ブラザーズ
- 『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド(The Fat of the Land)』 – プロディジー
R&B
編集- 最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス
- 最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ(I Believe I Can Fly)" - R・ケリー(『スペース・ジャム:オリジナル・サウンドトラック(Space Jam: Music from and Inspired by the Motion Picture)』所収)
- 最優秀R&Bパフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "No Diggity" - ブラックストリート(『アナザー・レヴェル(Another Level)』所収)
- 最優秀R&Bソング
- R・ケリー "アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ(I Believe I Can Fly)" - R・ケリー(ソングライター)(『スペース・ジャム:オリジナル・サウンドトラック(Space Jam: Music from and Inspired by the Motion Picture)』所収)
- 最優秀R&Bアルバム
- 『バドゥイズム(Baduizm)』 - エリカ・バドゥ
- 『ザ・デイ(The Day)』 - ベイビーフェイス
- 『シェア・マイ・ワールド(Share My World)』 - メアリー・J. ブライジ
- 『エヴォルーション(Evolution)』 - ボーイズIIメン
- 『フレイム(Flame)』 - パティ・ラベル
- 『ザ・プリーチャーズ・ワイフ(The Preacher's Wife: Original Soundtrack Album)』 - ホイットニー・ヒューストン
ラップ
編集- 最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス
- "Men in Black" - ウィル・スミス(『メン・イン・ブラック:オリジナル・サウンドトラック(Men in Black: The Album)』所収)
- 最優秀ラップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "I'll Be Missing You" - パフ・ダディ&フェイス・エヴァンス featuring 112(パフ・ダディ&ザ・ファミリー『ノー・ウェイ・アウト(No Way Out)』所収)
- 最優秀ラップ・アルバム
- 『ノー・ウェイ・アウト(No Way Out)』 - パフ・ダディ&ザ・ファミリー
- 『Supa Dupa Fly』 – ミッシー・エリオット
- 『Wyclef Jean Presents The Carnival』 – ワイクリフ・ジョン featuring Refugee Allstars
- 『ライフ・アフター・デス(Life After Death)』 – ノトーリアス・B.I.G.
- 『ウータン・フォーエヴァー(Wu-Tang Forever)』 – ウータン・クラン
カントリー
編集- 最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- "ハウ・ドゥ・アイ・リヴ(How Do I Live)" - リアン・ライムス(『ep』所収)
- 最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- 最優秀カントリー・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Looking In The Eyes Of Love" - アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション(『ソー・ロング・ソー・ロング(So Long So Wrong)』所収)
- 最優秀カントリー・コラボレーション
- 最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "Little Liza Jane" - アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション(『ソー・ロング・ソー・ロング(So Long So Wrong)』所収)
- 最優秀カントリー・ソング
- ボブ・カーライル、Jeff Carson、the Raybon Brothers "Butterfly Kisses" - ボブ・カーライル&ランディ・トーマス(ソングライター)
- 最優秀カントリー・アルバム
- ジョニー・キャッシュ『Unchained』 - リック・ルービン(プロデューサー)
- 最優秀ブルーグラス・アルバム
- 『ソー・ロング・ソー・ロング(So Long So Wrong)』 - アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション
ニューエイジ
編集- 最優秀ニューエイジ・アルバム
ジャズ
編集- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・ソロ
- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・パフォーマンス(個人もしくはグループ)
- 『ミズーリの空高く(Beyond the Missouri Sky)』 - チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー
- 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・パフォーマンス
- 『ジョー・ヘンダーソン・ビッグ・バンド(Joe Henderson Big Band)』 - ジョー・ヘンダーソン
- 最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス
- 『ディア・エラ(Dear Ella)』 - ディー・ディー・ブリッジウォーター
- 最優秀コンテンポラリー・ジャズ・パフォーマンス
- 『イントゥ・ザ・サン(Into the Sun)』 - ランディ・ブレッカー
- 最優秀ラテン・ジャズ・パフォーマンス
ゴスペル
編集- 最優秀ポップ/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム
- 最優秀ロック・ゴスペル・アルバム
- 最優秀トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム
- 『I Couldn't Hear Nobody Pray』 - フェアフィールド・フォー
- 最優秀コンテンポラリー・ソウル・ゴスペル・アルバム
- 最優秀サザン、カントリーもしくはブルーグラス・ゴスペル
- Various Artists『Amazing Grace 2: A Country Salute to Gospel』 - Peter York(プロデューサー)
- 最優秀ゴスペル・クワイアもしくはコーラス・アルバム(改名)
- God's Property『God's Property from Kirk Franklin's Nu Nation』 - Myron Butler、カーク・フランクリン、Robert Searight II(クワイア・ディレクター)
ラテン
編集- 最優秀ラテン・ポップ・パフォーマンス
- 最優秀トロピカル・ラテン・ポップ・パフォーマンス
- 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(Buena Vista Social Club)』 - ライ・クーダー
- 最優秀メキシカン-アメリカン/テハーノ・ミュージック・パフォーマンス
- 『En Tus Manos』 - ラ・マフィア
- 最優秀ラテン・ロック/オルタナティヴ・パフォーマンス(新設)
ブルース
編集- 最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム
- 『ドント・ルック・バック(Don't Look Back)』 - ジョン・リー・フッカー
- 最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム
- 『セニョール・ブルース(Señor Blues)』 - タジ・マハール
フォーク
編集- 最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム
- 『L'amour ou la Folie』 - ボーソレイユ
- 最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム
- 『タイム・アウト・オブ・マインド(Time Out of Mind)』 - ボブ・ディラン
レゲエ
編集- 最優秀レゲエ・アルバム
- 『Fallen Is Babylon』 - ジギー・マーリー&ザ・メロディ・メイカーズ
ポルカ
編集- 最優秀ポルカ・アルバム
ワールドミュージック
編集- 最優秀ワールドミュージック・アルバム
- 『ナシメント(Nascimento)』 - ミルトン・ナシメント
チルドレンズ
編集- 最優秀ミュージカル・アルバム(子供向け)
- ジョン・デンバー『All Aboard!』 - Roger Nichols、Kris O'Connor、ジョン・デンバー(プロデューサー)
- 最優秀スポークン・ワード・アルバム(子供向け)
- Charles Kuralt『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』 - John McElroy(プロデューサー)
スポークン
編集- 最優秀スポークン・ワード・アルバム
- 『Charles Kuralt's Spring』 - Charles Kuralt
- 最優秀スポークン・コメディ・アルバム
ミュージカル・ショー
編集- 最優秀ミュージカル・ショー・アルバム
- Various Artists(featuring Ann Reinking、ビビ・ニューワース、James Naughton、ジョエル・グレイ)『シカゴ(Chicago the Musical)』 - Jay David Saks(プロデューサー)
作曲・編曲
編集- 最優秀インストゥルメンタル作曲
- ハービー・ハンコック&ウェイン・ショーター "Aung San Suu Kyi" - ウェイン・ショーター(作曲者)(『1+1』所収)
- 最優秀楽曲(映画もしくはテレビ向け)
- "I Believe I Can Fly" - R・ケリー(ソングライター)(『スペース・ジャム:オリジナル・サウンドトラック(Space Jam: Music from and Inspired by the Motion Picture)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル作曲(映画もしくはテレビ向け)
- 『イングリッシュ・ペイシェント(The English Patient)』 - ガブリエル・ヤレド(作曲者)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲
- Bill Holman Band "Straight, No Chaser" - Bill Holman(編曲者)(『Brilliant Corners - The Music Of Thelonious Monk』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり)
- ディー・ディー・ブリッジウォーター "Cotton Tail" - スライド・ハンプトン(編曲者)(『Dear Ella』所収)
パッケージングおよびノーツ
編集- 最優秀録音パッケージ
- Various Artists『Titanic - Music as Heard on the Fateful Voyage』 - Al Quattrocchi、Hugh Brown、Jeff Smith(アート・ディレクター)
- 最優秀ボックスド録音パッケージ(改名)
- Various Artists『Beg Scream and Shout! The Big Ol' Box of '60s Soul』 - David Gorman、Hugh Brown、Rachel Gutek(アート・ディレクター)
- 最優秀アルバム・ノーツ
- Various Artists『Anthology of American Folk Music (1997 Edition Expanded)』 - Chuck Pirtle、Eric von Schmidt、Jeff Place、John Fahey、Jon Pankake、Kip Lornell、Luc Sante、Luis Kemnitzer、Neil V. Rosenberg、Peter Stampfel(アルバム・ノーツ・ライター)
ヒストリカル
編集- 最優秀ヒストリカル・アルバム
- Various Artists『Anthology of American Folk Music (1997 Edition Expanded)』 - Amy Horowitz、Jeff Place、Pete Reiniger(プロデューサー)。David Glasser、Charlie Pilzer(エンジニア)。
制作・エンジニアリング
編集- 最優秀エンジニアド・アルバム(非クラシカル)
- ジェームス・テイラー『アワーグラス(Hourglass)』 - フランク・フィリペッティ(エンジニア)
- 最優秀エンジニアド・アルバム(クラシカル)
- エリック・カンゼル(指揮者)、シンシナティ・ポップス・オーケストラ『コープランド:The Music of America』 - マイケル・ビショップ、Jack Renner(エンジニア)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(クラシカル)
- リミキサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)(新設)
ミュージック・ビデオ
編集- 最優秀ミュージック・ビデオ(短編)
- ジャネット・ジャクソン "ゴット・ティル・イッツ・ゴーン(Got 'til It's Gone)" - マーク・ロマネク(ビデオ・ディレクター)。Aris McGarry(ビデオ・プロデューサー)。
- 最優秀ミュージック・ビデオ(長編)
- アラニス・モリセット『ジャグド・リトル・ピル、ライヴ( Jagged Little Pill)』 - アラニス・モリセット、スティーヴ・パーセル(ビデオ・ディレクター)。Glen Ballard、David May、アラニス・モリセット、スティーヴ・パーセル(ビデオ・プロデューサー)。
特別賞
編集脚注
編集- ^ “Past Winners Search”. GRAMMY.com. 2011年10月12日閲覧。
- ^ John Swenson (2002年10月8日). “Rock News: Music's high and low notes”. UPI.com. 2011年10月12日閲覧。
外部リンク
編集- Grammy.com(英語)