第15回東京音楽祭
第15回東京音楽祭(15th Tokyo Music Festival)は、15回目の東京音楽祭である。1986年3月30日、日本武道館にて世界大会が開かれ、マイアミ・サウンド・マシーンがグランプリ受賞。ステージセットは、アリーナに四角いステージというほぼ四方から観覧できるスタイル。最後は「ウィー・アー・ザ・ワールド」の大合唱で締めくくられた。
- 第14回東京音楽祭-第15回東京音楽祭-第16・17回東京音楽祭
概要
編集1985年12月9日から1986年2月10日の期間中に世界各国の応募曲(16ヶ国、49曲)からテープ審査の結果、海外10曲、日本から4組、計14曲が参加予定だった。 当初エル・デバージはファミリーグループのデバージで出場予定。しかし間際になりデバージは実質解散、エル・デバージがソロで出場(歌唱曲はデバージ当時の楽曲「リズム・オブ・ザ・ナイト」)することになっていたものの結局出場を辞退。またメキシコから参加予定だったルイス・ミゲールは、本国での人気が絶頂期でスケジュール調整がうまくいかずこちらも出場辞退となった。公式プログラムには両者ともエントリー掲載がある。当日は海外8曲、日本から4組、計12曲の参加となった。2組が代替出場無しで不参加となる世界大会は初(11回大会もヘレン・レディとナディーヌの2名不参加であったが、ナディーヌ代替でクレール・ダスタがフランス枠で出場。公式プログラムには掲載されているが、1週前の国内大会広告新聞にはクレール・ダスタの掲載は無くナディーヌが載っている)。 オープニングなど随所にラテン・カーニバル風の音楽や舞踏が演出された。これは出場者のハリー・ベラフォンテやマイアミ・サウンド・マシーン、デバージ、ルイス・ミゲールなど、カリブやラテン系の雰囲気にマッチングさせたものであった。
司会者
編集スペシャルゲスト
編集プレゼンター
編集- シルヴィ・ヴァルタン(フランスの歌手)
- カール・ルイス(アスリート)
- 布施明
- アポロニア・コテロ
- 三船敏郎
- キャスリーン・ターナー
- 志村けん
- 加藤茶
審査員
編集- 吉田正(審査委員長、音楽家)
- 安倍寧(音楽評論家)
- アウグスト・アウゲロ(FIDOF名誉会長)スペイン
- ダニー・オドノヴァン(ダニーオドノヴァンエンタープライズ社長)イギリス
- リーズ・リービィ(MCAミュージック社長)アメリカ
- キャスリーン・ターナー(女優)アメリカ
- トニー・スコッティー(スコッティーブラザーズ会長)アメリカ
- 福田一郎(音楽評論家)
- カール・ルイス(ゴールドメダリスト)アメリカ
- シルヴィ・ヴァルタン(歌手)フランス
- トム・ヌーナン(ビルボード誌共同発行人)アメリカ
世界大会エントリー
編集参加14曲(出場順)
曲順 | エントリー歌手 | 参加楽曲 | 賞 | 国 |
---|---|---|---|---|
1 | 小泉今日子 | 「なんてったってアイドル」 | 外国審査員団賞 | 日本 |
2 | シャカタク Shakatak |
「デ・ジャ・ヴ」 Deja Vu |
銀賞 | イギリス |
3 | サンドラ Sandra |
「ヒートオブザナイト」 In The Heat Of The Night |
銀賞 | 西ドイツ |
4 | C-C-B | 「元気なブロークン・ハート」 | 銀賞 | 日本 |
5 | ナイロンズ The Nylons |
「愛の階段」 Up The Ladder To The Roof |
最優秀歌唱賞 | カナダ |
6 | マイアミ・サウンド・マシーン (グロリア・エステファン) (Gloria Estefan & )Miami Sound Machine |
「コンガ!」 Conga |
グランプリ | アメリカ |
7 | エル・デバージ El DeBarge |
「リズム・オブ・ザ・ナイト」 Rhythm Of The Night |
不参加 | アメリカ |
8 | ジーナ・ラム/林楚麒 Gina Lam |
「ディープ・ラブ(情濃)」 love deep inside |
ホンコン | |
9 | 山下久美子(with布袋寅泰) | 「星になった嘘」 | 日本 | |
10 | 柳ジョージ | 「For Your Love」 | 金賞 | 日本 |
11 | ルイス・ミゲール Luis Miguel |
「優しく見つめて」 Look At Me |
不参加 | メキシコ |
12 | レディ・パンク Lady Pank |
「マイナス・ゼロ」 Minus Zero/Mniej niż zero |
作曲賞 (Jan Borysewicz) | ポーランド |
13 | ソ・アイリン Seo Irene |
「私は女ですもの」 You Know I'm A Lady |
韓国 | |
14 | メリー・D Meri D Marshall |
「恋は二人だけ」 We Stand Alone |
金賞 | アメリカ |