Wikipedia

第1独立特務旅団 (ウクライナ領土防衛隊)

（第1独立特務旅団 (ウクライナ陸軍)から転送）
曖昧さ回避 「第1特務旅団 (ウクライナ国家親衛隊)」とは異なります。

第1特務旅団（だい1とくむりょだん、正式名:イヴァン・ボフーン名称第1特務旅団、ウクライナ語: 1-ша окрема бригада спеціального призначення ім. Івана Богуна）は、ウクライナ領土防衛隊の旅団[2]。

イヴァン・ボフーン名称第1特務旅団
1-ша окрема бригада спеціального призначення ім. Івана Богуна
創設 2022年3月
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ領土防衛隊[1]
部隊編制単位 旅団
兵科 歩兵
通称号/略称 A4044
上級単位 北部作戦管区
戦歴 2022年ロシアによるウクライナ侵攻
指揮官 ビリュク・ヴォロディミル・ヴォロディミロヴィッチ大佐
テンプレートを表示

2024年4月までウクライナ陸軍に所属していた[3][4][5]。ジトーミル市に所在する。

2022年3月、旅団はチェルニーヒウ、ドニプロペトロウシク、ヘルソン、ジトーミル、キーウの奪還に参加した。 2022年、旅団はハリコフ地方の奪還とヘルソン地方のベリスラフ（ボロゼンスケ、クチェルスケ、ピャタツキ）への反撃で激しい戦闘を行った[6][7][8]。

2022年12月以来、旅団はハルキウ、ドネツク、ルハンシクで活動している。

旅団は、ウクライナ・コサックの司令官の一人であるイヴァン・ボフーンにちなんで名付けられている。

歴史

編集

2022年3月、ジトーミル地方採用・社会支援センターによって編成され、同センターはウクライナ領土防衛軍司令官の指揮下に入った。その後、第1独立特務旅団は、北部作戦管区に移管された。2023年、第1独立特務旅団はウクライナ陸軍第9軍団の所属となった。

2023年10月1日、旅団は戦闘旗を受領した[9]。

ロシアによるウクライナ侵攻

編集

編成当初（2022年3月）から、キーウ、ジトーミル、チェルニーヒウ、ドニプロペトロウシク、ドネツク、ルハンシク、ヘルソン、ハリコフで戦闘任務を行った[6][7][8]。

旅団はヘルソン地方のマラ・シェシュテルニャ、ノヴォグリゴリフカ、トポリネ、クニャズスカ、イワニフカ、ポチョムキネ、ヴィソコピリャ、ハリコフ地方のシュチュリフカ、ノヴァ・フサリフカ、バイラク、バラクリヤ、クピャンスクを解放した。隊員は、トロイツケ、ポパスナ、ノヴォドゥルジェスク、ヴォフチョヤリフカ、ザイツェヴェ、ヴェセラ・ドリーナ、ビロゴリヴカの集落付近で戦闘任務を遂行したほか、ヴフレヒルスク火力発電所の保護やヴフレヒルスク貯水池の水管理にもあたった[10][11]。

2022年12月以降、ドネツク州クラスナ・ホラ近郊、ルハンスク州チェルボノポピフカ近郊、ハリコフ州で戦闘任務を遂行している[12]。

2022年4月、第60独立機械化旅団と共同で、ルハンスク、ドンスクのポパスナ、ライマン、その他の集落の戦闘に参加した。第30独立機械化旅団とともに、ドネツク方面のクリノヴェ、ポクロフスケ、セリエの町付近の防衛に参加した。クリノヴェ、ポクロフスケ、セミヒリヤ、ザイツェヴェ、ポパスナ村付近で第24独立機械化旅団の防衛行動と撤退を支援した[11]。

2022年7月、第80独立空中強襲旅団および第115独立機械化旅団と共同で、ノヴォドルジェフスクおよびルハンスク州プリヴィリア、 ドネツク州セレブリャンカ、フリホリフカ、 ルハンスク州ビロホリフカ村付近の防衛任務を遂行した[13][14]。

2022年9月、ハリコフ地方の反攻作戦に参加し、占領軍「モスクワ」及び「ペテロ」の陣地への攻撃に成功し、シュチュリブカ 、ノヴァ・フサリブカ、バイラク、ヴィルクヴァトカを解放した[15]。

2022年9月から10月にかけて、イワニフスケ、ポクロフスケ ポクロフスケ、ドネツク州ヴェセラ・ドリナを防衛する第57独立自動車化歩兵旅団の支援に参加した[16]。

第54独立機械化旅団と共同で、ビロホリフカ村の襲撃と解放に参加した[6]。

2022年11月、ポテンキノの解放に参加した[17]。

2022年12月以降、ドネツク州クラスナ・ホラ、ルハンスク州チェルボノポピフカ付近で任務を行い、バフムートとソレダルの防衛に参加している[18]。

2023年8月から12月にかけて、ルハンスク州セレブリアンカ森林地帯で戦闘任務を遂行した[19]。

2023年11月から12月にかけて、ドネツク州バフムト地区チャシフ・ヤール付近で防衛任務を遂行した[20][21]。

編成

編集

脚注

編集
[脚注の使い方]

出典

編集
  1. ^ “Бригада Богуна 🇺🇦 Bohun Brigade”. Telegram. 2024年6月25日閲覧。
  2. ^ “На Волинь передислокували окрему бригаду спецпризначення ім. Івана Богуна”. 2024年6月25日閲覧。
  3. ^ “Бригада Богуна 🇺🇦 Bohun Brigade”. Telegram. 2024年6月25日閲覧。
  4. ^ “Про нас” (ウクライナ語). Bohunbrigade. 2024年6月25日閲覧。
  5. ^ “ЗСУ взяли під контроль село Нова Гусарівка під Балаклією”. web.archive.org (2022年9月7日). 2024年6月25日閲覧。
  6. ^ a b c “Вітання 1-ї Окремої бригади спеціального призначення імені Івана Богуна з річницею створення | Житомирська Міська Рада”. zt-rada.gov.ua. 2024年6月25日閲覧。
  7. ^ a b Bohun (2022年9月12日). “"Найважча була частина - це саме взяття "Москви", - визволителі Харківщини про зайняття укріпрайонів” (ウクライナ語). Bohunbrigade. 2024年6月25日閲覧。
  8. ^ a b “Ще одне село повернулось під контроль України” (ウクライナ語). ГЛАВКОМ (2022年11月10日). 2024年6月25日閲覧。
  9. ^ Рагуцька, Лілія (2023年10月1日). “Символ честі, доблесті та слави: бригада спецпризначення "Богуна" отримала власний прапор” (ウクライナ語). OBOZREVATEL NEWS. 2024年6月25日閲覧。
  10. ^ “Житомир пишається своїми героями: сьогодні річниця створення Бригади Спеціального Призначення ім. Івана Богуна | Журнал Житомира” (ウクライナ語). zhzh.com.ua. 2024年6月26日閲覧。
  11. ^ a b Логінов, Єгор; Пагулич, Роман; Кречко, Ярослав; Теребинська, Ольга (2022年10月9日). “Українська армія витискає російські війська” (ウクライナ語). Радіо Свобода. https://www.radiosvoboda.org/a/ukrainska-armia-vytyskae-rosiiski-vijska/32072196.html 2024年6月26日閲覧。 
  12. ^ McGee, William (2022年6月3日). “Watch: Homemade Missile Destroys Russian Armored Vehicle” (英語). Newsweek. 2024年6月26日閲覧。
  13. ^ Ankel, Sophia. “Partner of US veteran killed fighting for Ukraine says its army never told her and she found out from Facebook” (英語). Business Insider. 2024年6月26日閲覧。
  14. ^ Medina, Eduardo (2022年7月24日). “An American killed in Ukraine was moved to volunteer by his heritage, a friend says.” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2022/07/24/world/europe/americans-killed-ukraine-luke-lucyszyn-bryan-young.html 2024年6月26日閲覧。 
  15. ^ Butenko, Ivana Kottasová,Tim Lister,Yulia Kesaieva,Denis Lapin,Josh Pennington,Victoria (2022年9月10日). “Ukrainian forces enter key city of Izium in a sign Kyiv’s new offensive is working” (英語). CNN. 2024年6月26日閲覧。
  16. ^ Admin (2022年12月15日). “Володимир Лавренюк, позивний "Барні", командир 2 роти, батальйон "Поліська Січ"” (ウクライナ語). Bohunbrigade. 2024年6月26日閲覧。
  17. ^ “Українські захисники “затрофеїли” дві БМД-2 у Високопіллі”. 2024年6月26日閲覧。
  18. ^ “Лейтенант Володимир Лавренюк загинув під Бахмутом” (ウクライナ語). Меморіал жертв війни. 2024年6月26日閲覧。
  19. ^ Patta, Debora (2023年9月1日). “Ukraine's troops show CBS News how controversial U.S. cluster munitions help them hold Russia at bay - CBS News” (英語). www.cbsnews.com. 2024年6月26日閲覧。
  20. ^ “У Донецькій області ЗСУ вдарили по скупченню окупантів у бліндажі — відео” (ウクライナ語). nv.ua. 2024年6月26日閲覧。
  21. ^ “Воїни 1 ОБрСпП захопили ворожий дрон-камікадзе РЕБом. ВIДЕО”. 2024年6月26日閲覧。
  22. ^ Admin (2023年1月19日). “Герої серед нас | "Буй": Для росіян стратегічно важливо утримати Крим, але ми маємо свій план” (ウクライナ語). Bohunbrigade. 2024年6月26日閲覧。
  23. ^ “Нагородження воїнів 516 батальйону до Дня захисників і захисниць України. ВІДЕО+ФОТОрепортаж”. 2024年6月26日閲覧。
  24. ^ “Бійці 1-ї Інтернаціональної роти 517-го батальйону 1-ї окремої бригади спеціального призначення ЗСУ Євген Олефіренко та Станіслав Коваль врятували ці книжки у переддень захоплення міста Лисичанська росіянами.”. 2024年6月26日閲覧。
  25. ^ Admin (2023年2月12日). “Ті, хто пишуть історію. Нагородження бійців батальйону «Гайдамаки».” (ウクライナ語). Bohunbrigade. 2024年6月26日閲覧。
  26. ^ ““Гуляй, Дике поле”: спецпризначенці показали трофеї зі звільненої Іванівки на Херсонщині” (ウクライナ語). novynarnia.com (2022年7月23日). 2024年6月26日閲覧。
  27. ^ “Бригада Богуна 🇺🇦 Bohun Brigade”. Telegram. 2024年6月26日閲覧。
  28. ^ “Facebook”. www.facebook.com. 2024年6月26日閲覧。

外部リンク

編集
「https://ja.wiki.x.io/w/index.php?title=第1独立特務旅団_(ウクライナ領土防衛隊)&oldid=102505570」から取得