笠置駅

京都府相楽郡笠置町にある西日本旅客鉄道の駅

笠置駅(かさぎえき)は、京都府相楽郡笠置町大字笠置にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線である。

笠置駅
駅舎(2022年5月)
かさぎ
Kasagi
大河原 (5.4 km)
(6.7 km) 加茂 JR-Q39
地図
所在地 京都府相楽郡笠置町大字笠置
北緯34度45分32.71秒 東経135度56分3.44秒 / 北緯34.7590861度 東経135.9342889度 / 34.7590861; 135.9342889座標: 北緯34度45分32.71秒 東経135度56分3.44秒 / 北緯34.7590861度 東経135.9342889度 / 34.7590861; 135.9342889
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 関西本線
キロ程 114.2 km(名古屋起点)
亀山から54.3 km
電報略号 カキ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
186人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1897年明治30年)11月11日[2]
備考 簡易委託駅
テンプレートを表示
ホーム(2007年4月)
ホーム(2007年4月)
笠置山から笠置駅を眺める(画像手前が亀山方面、奥が加茂方面)
笠置山から笠置駅を眺める(画像手前が亀山方面、奥が加茂方面)
改修(リニューアル)前の駅舎(2007年4月)
改修(リニューアル)前の駅舎(2007年4月)

関西本線は関駅から当駅までの各駅が大阪支社亀山鉄道部の管轄となっていた(※同鉄道部の廃止後は近畿統括本部)。隣の加茂駅からは大阪支社直轄駅となる。事務管コードは▲620813[3]

歴史

編集

駅構造

編集

島式ホーム1面2線を持ち[1]列車交換が可能な地上駅である。駅舎とホームは跨線橋で連絡している。なお、かつては駅舎側に貨物用の路線が1線敷設されていた。

ホームの基礎は関西鉄道時代の石組み造りで、ホーム長は8両編成に対応する[注釈 1]。跨線橋・駅本屋・待合室なども関西鉄道時代の様相を保っている。

当駅は簡易委託駅で窓口が設置されている。なお、改札外には自動券売機ストリートピアノが、駅前には公衆トイレがある。駅構内及びその付近にはが多く植樹されている。

のりば

編集
のりば 路線 方向 行先
1   関西本線 下り 加茂奈良方面[10]
2 上り 柘植亀山方面[10]
付記事項
  • 運転取り扱い上は上記の番号とは逆転し、1番のりばが「2番線」、2番のりばが「1番線」となっている。なお、上下線とも両方向へ入線・発車をすることはできるが、上記の方向から発着することを基本としている[注釈 2]
  • かつては当駅発着の列車も設定されていたが、現在はイベント開催時[注釈 3]または非常時しか設定されない[注釈 4]
※当駅発着で木津・奈良方面へ向かう列車は国鉄分割民営化(1987年4月1日)の時点[11]で柘植駅発着に延長していた。その後、伊賀上野駅発着への短縮を経て、木津・奈良方面の発着駅が「加茂」に統一された。なお、行楽期は準急(のち急行)「かすが」の臨時停車や「笠置ホリデー」[注釈 5]の運転を行ったことがある。

利用状況

編集

「京都府統計書」[12]によると、1日平均乗車人員は以下の通りである。なお、原データは年の人員を千人単位で計上しており、これを年の日数で除しているものである。

一日平均
乗車人員
1999年 468
2000年 449
2001年 408
2002年 411
2003年 386
2004年 351
2005年 342
2006年 337
2007年 332
2008年 326
2009年 315
2010年 310
2011年 320
2012年 296
2013年 285
2014年 268
2015年 257
2016年 233
2017年 219
2018年 200
2019年 186
2020年 134
2021年 126
2022年 126

駅周辺

編集
 
笠置山
 
笠置寺 正月堂(本尊弥勒磨崖仏の礼堂)

当駅は木津川を挟んで南岸を関西本線が、北岸を国道163号が並行する区間内にあり、周囲は山に囲まれている。駅東側には南北間を結ぶ橋として笠置大橋が架けられている。笠置はかつて温泉の町として栄えていたため、木津川の両岸に温泉旅館が建っていた[注釈 6]

駅から南へ少し離れた所に奈良県との府県境があり、京都府道・奈良県道4号笠置山添線を通ると柳生地区に、京都府道・奈良県道33号線を通ると広岡地区に至る。

バス路線

編集

駅前ロータリーに相楽東部広域バス「笠置駅」停留所があり、月ヶ瀬口駅加茂駅の各方面へ向かう路線が発着する[16](※年末年始12月29日 - 翌年1月3日)は全便運休[16])。

以前は奈良交通によって柳生方面や近鉄奈良駅JR奈良駅へ向かう路線バスが運行されていたが、柳生方面は路線そのものが廃止された。なお、近鉄奈良駅・JR奈良駅方面は区間短縮により[笠置駅 - 広岡]間が廃止となった。

隣の駅

編集
西日本旅客鉄道(JR西日本)
  関西本線
大河原駅 - 笠置駅 - 加茂駅(JR-Q39)

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ ※跨線橋から東側(柘植・亀山方面)は「通行禁止」という板を付けたチェーンで仕切っているため、入ることができない[9]
  2. ^ ※両方向とも、ホーム手前に「ホーム 右」という看板がある(ドア扱いに関する乗務員への注意喚起)。
  3. ^ ※2019年12月1日に『第10回全国ご当地鍋フェスタ 「鍋-1グランプリ」』を笠置町で開催したため、同日に1往復だけ臨時普通(加茂 - 笠置)が運行された。
  4. ^ ※運転見合わせとなる場合は[加茂 - 伊賀上野]をひと区間として扱うことを基本とするため、当駅で折返しとなることはほぼ無い。
  5. ^ (「笠置ホリデー」は、加茂 - 笠置間を運行した臨時普通列車の愛称である。なお、2019年12月に同区間を運行した臨時普通列車には愛称が付いていない)
  6. ^ 木津川の対岸には、1990年代前半に廃業した笠置観光ホテルの廃墟が残る。

出典

編集
  1. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、21頁。 
  2. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、339-340頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  4. ^ 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『関西本線・草津線・奈良線・おおさか東線』8号、曽根悟 監修、朝日新聞出版〈週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR〉、2009年8月30日、13頁。 
  5. ^ a b 「駅の変せん」『天王寺鉄道管理局三十年写真史』日本国有鉄道天王寺鉄道管理局、1981年3月、273頁。 NCID BA33525397 
  6. ^ お茶の京都 観光スポット:STATION!!(ステーション)”. お茶の京都 京都府南部(山城地域)の観光情報. 2022年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月7日閲覧。
  7. ^ STATION 公式facebook”. STATION(笠置駅でカフェとネイルサロンを営む). 2022年4月17日閲覧。
  8. ^ 関西本線 加茂駅~亀山駅間 ICOCAエリア拡大日決定! ~2021年3月13日サービス開始~』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2021年1月19日。オリジナルの2021年1月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210119051654/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210119_00_ICareakakudai.pdf2021年1月19日閲覧 
  9. ^ 10. 計画目標実現に向けた具体的施策” (PDF). JR関西本線(加茂以東)沿線地域公共交通計画 令和4年3月. 京都府. p. 41 (2022年3月). 2023年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月7日閲覧。 “(※「笠置駅(陸橋)」を参照)”
  10. ^ a b 笠置駅|時刻表”. 西日本旅客鉄道. 2022年9月16日閲覧。
  11. ^ 交通公社の時刻表 復刻版 1987年4月号
  12. ^ 京都府統計書
  13. ^ 天然温泉「笠置いこいの館」”. 笠置町観光協会. 2022年10月26日閲覧。
  14. ^ 笠置キャンプ場”. 笠置町観光協会. 2022年10月26日閲覧。
  15. ^ 奈良市東部地域 こうもり博物館”. 奈良市. 2022年4月17日閲覧。
  16. ^ a b 運行ダイヤ(2023年3月1日改正)” (PDF). 京都府. 2023年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月7日閲覧。 “(※運休日は「相楽東部広域バスの運行 - 京都府」より引用)”

関連項目

編集

外部リンク

編集