竹山博英
来歴
編集東京都生まれ。1978年、東京外国語大学ロマンス系言語専攻修士課程修了。ローマ大学でイタリア現代文学と民俗学を学ぶ。プリーモ・レーヴィ、イタロ・カルヴィーノ、カルロ・ギンズブルグなどを多数翻訳、イタリア映画の批評、シチリア・マフィア研究を始め、中世から現代に至るイタリア民衆の文化、宗教的建造物、組織犯罪などの調査・文献研究を行った。
2005年、『ローマの泉の物語』でマルコ・ポーロ賞を受賞。2008年「イタリアの記念碑的墓地」で立命館大学文学博士(著者プロフィールより)。
著書
編集翻訳
編集- 『宇宙人の痕跡』(ピーター・コロシモ、大陸書房) 1973
- 『生まれなかった子への手紙』(オリアーナ・ファラーチ、講談社) 1977.6
- 『父 パードレ・パドローネ ある羊飼いの教育』(ガヴィーノ・レッダ、平凡社) 1982.8。朝日選書 1995.6
- 『現代イタリア幻想短篇集』(カルヴィーノ他、国書刊行会、世界幻想文学大系41) 1984.3
- 『フェリーニ 映画を語る』(フェデリコ・フェリーニ, ジョヴァンニ・グラッツィーニ、筑摩書房) 1985.11
- 『真昼のふくろう』(レオナルド・シャーシャ、朝日新聞社) 1987.4
- 『ベルトルッチ、クライマックス・シーン』(ベルナルド・ベルトルッチ、筑摩書房、リュミエール叢書) 1989.11
- 『映画監督という仕事』(フェデリーコ・フェリーニ, リータ・チリオ、筑摩書房、リュミエール叢書) 1996.3
- 『アレクサンドリア図書館の謎 古代の知の宝庫を読み解く』(ルチャーノ・カンフォラ、工作舎) 1999.6 ISBN 978-4-87502-311-1
- 『マフィアとの死闘 生き残った検事の手記』(ジュセッペ・アヤーラ, フェリーチェ・カヴァッラーロ、日本放送出版協会) 2000.2
- 『天国と地獄の百科 ヴィジュアル版 天使・悪魔・幻視者』(ジョルダーノ・ベルティ、柱本元彦共訳、原書房) 2001.4
- 『キリストはエボリで止まった』(カルロ・レーヴィ、岩波文庫) 2016.10
カルロ・ギンズブルグ
編集- 『ベナンダンティ 16 - 17世紀における悪魔崇拝と農耕儀礼』(カルロ・ギンズブルグ、せりか書房) 1986.2
- 『神話・寓意・徴候』(カルロ・ギンズブルグ、せりか書房) 1988.10
- 『闇の歴史 サバトの解読』(カルロ・ギンズブルグ、せりか書房) 1992.11
- 『ピノッキオの眼 距離についての九つの省察』(カルロ・ギンズブルグ、せりか書房) 2001.10
プリーモ・レーヴィ
編集- 『アウシュヴィッツは終わらない あるイタリア人生存者の考察』(プリーモ・レーヴィ、朝日選書) 1980.2、のち改訂完全版『これが人間か』(朝日選書) 2017.10
- 『周期律 元素追想』(プリーモ・レーヴィ、工作舎) 1992.9 ISBN 4-87502-204-2
- 『今でなければいつ』(プリーモ・レーヴィ、朝日新聞社) 1992.10
- 『休戦』(プリーモ・レーヴィ、朝日新聞社) 1998.8、のち岩波文庫 2010.9
- 『溺れるものと救われるもの』(プリーモ・レーヴィ、朝日新聞社) 2000.7、のち朝日選書 2014.6
- 『リリス アウシュヴィッツで見た幻想』(プリーモ・レーヴィ、晃洋書房) 2016.1