空気予熱器(くうきよねつき)とは、燃焼機器において、燃焼用空気を余熱する熱交換器である。
空気予熱器には、熱源として蒸気を用いるものと排ガスを用いるものとがある[1]。蒸気式空気予熱器をガス式予熱器の低温腐食防止のために、その上流に設置する場合がある。それぞれを単独で設置することもある。
- 熱効率が向上する。
- 燃焼が安定する(理論空気量に近い空気量が可能となる)。
- 燃焼室内温度が上昇する(伝熱部の温度が上昇し熱吸収が多くなる)。
- 低品位燃料(水分が多い)の燃焼に有効である。
排ガス式空気予熱器には次のものがある。
- 熱交換式 : 排ガスの熱を伝熱面で隔てられた給気側へ伝えるもの
- 再生式 : 排ガスで加熱された蓄熱材が給気側へ移動して予熱するもの
- ^ 『二級ボイラー技士教本』 日本ボイラ協会 2014年 p84