稲川くん
『稲川くん』(いながわくん)は、GOING UNDER GROUNDのアルバム。当初はポニーキャニオンより2011年4月6日発売予定だったが、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で延期となり、4月27日に発売された[1] 。
『稲川くん』 | ||||
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GOING UNDER GROUND の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ポニーキャニオン | |||
プロデュース |
GOING UNDER GROUND ヒダカトオル 庄司信也 | |||
チャート最高順位 | ||||
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GOING UNDER GROUND アルバム 年表 | ||||
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『稲川くん』収録のシングル | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「LISTEN TO THE STEREO!!」 - YouTube 「さよなら僕のハックルベリー」 - YouTube 「LONG WAY TO GO」 - YouTube |
概要
編集約2年1ヶ月ぶりとなるメジャー8作目(通算11枚目)であり、ポニーキャニオン移籍後の初アルバム。楽曲によってプロデューサーが異なり、「LISTEN TO THE STEREO!!」「RAW LIFE」「ベッドタウンズ チャイム」「LONG WAY TO GO」の4曲にヒダカトオルが、「所帯持ちのロードムービー」に庄司信也が共同プロデュースとして参加している。その他の楽曲はセルフプロデュースであり、2009年の伊藤洋一脱退後、4人体制での初のアルバムでもある。
制作が遅れたため、当初予定されていたリリースツアーには間に合わず、ツアーはメジャーデビュー10周年記念ライブとして「GOING UNDER GROUND 10th Anniversary Tour 2011『Rollin' Rollin'』」と題して2011年2月5日から5月4日まで本作発売を挟んで全15公演が行われた[2]。うち、前半6公演は活動初期から2005年のアルバム『h.o.p.s.』までに発表した楽曲を発表年代ごとに分けて演奏する「セルフトリビュートライブ」となった。アルバムのタイトルや収録曲、発売日等の詳細はツアー開始3日前の2011年2月2日に発表された[3]。ツアーファイナルとなった2011年5月4日の日比谷野外大音楽堂でのライブには、同会場で2年前の2009年4月に行われたライブで脱退した元メンバー伊藤洋一がサプライズでゲスト参加し、「グラフティー」を演奏した[4]。
内容
編集アルバムタイトルとなった楽曲「稲川くん」は完成が間に合わず収録が見送られ[5]、同曲をアレンジした「Merry Christmas Mr.INAGAWA」がインストゥルメンタル曲として収録されている。楽曲「稲川くん」はこの次のアルバム『Roots & Routes』に収録された。収録していない曲からアルバムタイトルを採ったことについては、ボーカルの松本素生によれば「どうしてこのタイトルにしたのか?」を考えてもらうきっかけにもなればという思いがあったとし[6]、松本の小学校時代の同級生であった稲川くんの姿に感じた「何かを肯定して明日に向かって生きていく」人の美しさが本作に通ずるものであるという理由で名付けられた[6]。ピアノロック風のアプローチを見せる楽曲が多いのは、伊藤に代わりキーボードのサポートに入った大久保敬とHARCOの演奏技術によるところが大きかったという[7]。
制作中には16曲程度まで収録候補曲が増えたが、伊藤の脱退を受けて新しいバンドを始める気持ちで制作したこともあり、「このアルバムでデビューするとしたら」を念頭に置いて曲の選定と収録順の決定が行われた[6]。
収録曲
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「Merry Christmas Mr.INAGAWA」 | - | 松本素生 | |
2. | 「名もなき夢 〜煩悩青年とワーキング・ママ〜」 | 河野丈洋 | 河野丈洋 | |
3. | 「LISTEN TO THE STEREO!!」 | 松本素生 | 松本素生、河野丈洋 | |
4. | 「所帯持ちのロードムービー」 | 松本素生 | 松本素生 | |
5. | 「RAW LIFE」 | 松本素生 | 松本素生 | |
6. | 「ジョニーさん」 | 松本素生 | 松本素生 | |
7. | 「ベッドタウンズ チャイム」 | 松本素生 | 松本素生 | |
8. | 「さよなら僕のハックルベリー」 | 松本素生 | 松本素生 | |
9. | 「詩人にラブソングを」 | 松本素生 | 松本素生 | |
10. | 「LONG WAY TO GO」 | 松本素生 | 松本素生 | |
合計時間: |
楽曲解説
編集- Merry Christmas Mr.INAGAWA
- 名もなき夢 〜煩悩青年とワーキング・ママ〜
- LISTEN TO THE STEREO!!
- 20thシングル。
- 所帯持ちのロードムービー
- RAW LIFE
- 映画『行け!男子高校演劇部』(英勉監督・池田鉄洋脚本/2011年8月6日公開)主題歌。
- ジョニーさん
- ベッドタウンズ チャイム
- スタジオセッションの際に中澤が弾いたポリフォニック・スプリーの「Light and day」風のリフにヒントを得てサビのユニゾンが生まれた[7]。本作リリース時のインタビューにおいて中澤が本曲を本作の中で一番気に入っている曲として挙げている[5]。
- さよなら僕のハックルベリー
- 詩人にラブソングを
- LONG WAY TO GO
- 21stシングル。
参加ミュージシャン
編集脚注
編集- ^ “ポニーキャニオン延期アイテムの新発売日決定”. 音楽ナタリー (2011年3月24日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “ゴーイング10周年ツアー関東公演はセルフトリビュート”. 音楽ナタリー (2010年12月20日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ “GOING UNDER GROUNDが2年ぶりアルバム「稲川くん」”. 音楽ナタリー (2011年2月2日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ 齋藤美穂 (2011年5月4日). “GOING UNDER GROUND @ 日比谷野外音楽堂”. rockin'on,com. 2022年2月7日閲覧。
- ^ a b “GOING UNDER GROUND 正解なんてない。だから歌うんだ!!!”. skream! (2011年4月). 2022年2月7日閲覧。
- ^ a b c d e “新生ゴーイング1stアルバム完成 松本素生が新作に込めた思い”. 音楽ナタリー (2011年4月27日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ a b “新しい要素や楽曲もあるが、結局彼らは彼ら。GOING UNDER GROUNDのニューアルバム”. FanplusMusic (2011年4月27日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “GOING UNDER GROUND、ニコニコ生放送に緊急出演”. BARKS (2011年3月8日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ 大谷太郎. “大谷たらふ/大谷太郎NEWS”. 愛犬タロウ. 2021年7月30日閲覧。
- ^ 高橋昂也. “さよなら僕のハックルベリー | koya-takahashi”. KOYA TAKAHASHI ANIMATION & ILLUSTRATION. 2021年7月30日閲覧。