科学技術情報流通技術基準
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2019年4月) |
科学技術情報流通技術基準(Standards for Information of Science and Technology、略称SIST)とは、科学技術情報の流通を円滑にするために、学術情報の記述方式、構成や様式についてさまざまな基準を定めたものである。独立行政法人科学技術振興機構が策定を担当している。
概要
編集論文の様式、データベースのフォーマットなど、様々な標準が規定されている。1969年に科学技術情報の全国的流通システム(National Information System for Science and Technology、略称NIST)の計画が作成され、学術情報データの標準化、共通化を行う必要があることが指摘された。それを受けて1973年に旧科学技術庁に科学技術情報流通技術基準検討会が設置され、具体的な基準の検討が始められた。1980年にはSIST01、02、03が制定され、その後も順次基準が追加が行われている。2001年には電子出版物や電子投稿の形式や方法について定められたSIST14の基準が制定された。また2007年には、昨今の情報流通の電子化に対応するためSIST02、05、06の改訂が行われた。普及についても科学技術振興機構が担当し、SISTセミナーが年1回程度開催されている。
基準の種類
編集- SIST 01 - 抄録作成
- SIST 02 - 参照文献の書き方
- SIST 03 - 書誌情報交換用レコードフォーマット(外形式)
- SIST 04 - 書誌情報交換用レコードフォーマット(内形式)
- SIST 05 - 雑誌名の表記
- SIST 06 - 機関名の表記
- SIST 07 - 学術雑誌の構成とその要素
- SIST 08 - 学術論文の構成とその要素
- SIST 09 - 科学技術レポートとその様式
- SIST 10 - 書誌データの記述
- SIST 11 - 数値情報交換用レコード構成
- SIST 12 - 会議予稿集の様式
- SIST 13 - 索引作成
- SIST 14 - 電子投稿規定作成のためのガイドライン
参照文献
編集- 科学技術振興機構編.SISTハンドブック : 科学技術情報流通技術基準.2008年版,東京,科学技術振興機構,2007,526p.