秋菊の物語
『秋菊の物語』(しゅうぎくのものがたり、原題:秋菊打官司)は、1992年製作の中国映画。張芸謀(チャン・イーモウ)監督、鞏俐(コン・リー)主演。
秋菊の物語 | |
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タイトル表記 | |
簡体字 | 秋菊打官司 |
拼音 | Qiūjú dǎ guānsī |
英題 | The Story of Qiu Ju |
各種情報 | |
監督 | 張芸謀(チャン・イーモウ) |
脚本 | 劉恒(リュウ・ホン) |
原作 | 陳源斌(チェン・ユアンピン)『萬家訴訟』 |
製作総指揮 | 馬逢国 |
出演者 | 鞏俐(コン・リー) |
音楽 | 趙季平(チャオ・チーピン) |
撮影 |
池小寧(チー・シアオニン) 于小群(ユイ・シアオチュン) 盧宏義(リュウ・ホンイー) |
編集 | 杜媛(トゥ・ユアン) |
衣装 | 佟華苗 |
美術 | 曹久平(ツァオ・チオウピン) |
製作会社 |
北京電影学院青年電影製片廠 香港銀都機構有限公司 |
配給 | フランス映画社 |
公開 |
1992年8月31日 1993年6月19日 |
上映時間 | 101分 |
製作国 |
中国 イギリス領香港 |
言語 | 中国語 |
概要
編集原作は陳源斌(チェン・ユアンピン)の小説『萬家訴訟』。これまでの鮮やかな映像美の張芸謀(チャン・イーモウ)作品とは打って変わって、この映画は素朴でリアリズム的な映像作品となっている。張芸謀(チャン・イーモウ)は当初コメディ映画を撮るつもりでいたが、スタッフなどの反対もあり、風刺的な面を持ったヒューマンドラマ作品として成立した。また、鞏俐(コン・リー)、雷恪生(レイ・ラオション)、戈治均(コオ・チーチュン)、劉佩琦(リュウ・ペイチー)の4人以外の出演者は全員近隣の村に住む素人である。
第49回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を、また主演の鞏俐(コン・リー)が同映画祭で主演女優賞をそれぞれ受賞している。
あらすじ
編集身重の秋菊の夫・慶來が村長との些細なトラブルから股間を蹴られ怪我をした。決して謝らない村長の態度に怒った秋菊は郡の役場に訴える。李巡査は村長が賠償金を払う和解案を示すが、村長は金は支払うものの謝らず反省の態度を見せない。納得できない秋菊は県の役所に訴えるが審理の結果は変わらない。さらに市の役所へと向かう秋菊。彼女はただ村長に謝ってほしいだけなのだが、ことはどんどん大きなことになっていく……。