福間駅
福間駅(ふくまえき)は、福岡県福津市中央三丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である[2]。駅番号はJA11。
福間駅 | |
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現駅舎 | |
ふくま Fukuma | |
◄JA12 東福間 (2.7 km) (1.9 km) 千鳥 JA10► | |
所在地 | 福岡県福津市中央三丁目1-1 |
駅番号 | JA 11 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■鹿児島本線 |
キロ程 | 56.6 km(門司港起点) |
電報略号 | フク |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
8,221人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1890年(明治23年)9月28日[1] |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
1972年3月15日国鉄ダイヤ改正の際に快速停車駅となり、その後1980年10月1日国鉄ダイヤ改正時に、それまで運行されていた特別快速と快速が統廃合された際に一旦快速停車駅から外され、一時普通列車のみの停車駅となったことがあったが、程なくして再び快速停車駅となった。また現在では朝夕にのみ運行される特急「きらめき」「リレーかもめ」「かささぎ」の停車駅となっているほか、「ソニック」も朝夕の一部便が停車する。宮地嶽神社の最寄り駅である事から大晦日から元日にかけては多数の臨時・団体列車が発着していたが、2023年現在は設定されていない。
歴史
編集年表
編集- 1890年(明治23年)9月28日:九州鉄道(初代)博多駅 - 赤間駅間の開通に伴い、開業[1]。
- 1907年(明治40年)7月1日:九州鉄道が国有化[1][3]。官設鉄道に移管。
- 1911年(明治44年):跨線橋設置。駅舎を博多側に100m移動。
- 1945年(昭和20年)
- 1961年(昭和36年)6月1日:門司港駅 - 久留米駅間が電化[4]。貨物の取り扱いを廃止[5]。
- 1963年(昭和38年)9月:4・5番ホーム増設。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)
- 2000年(平成12年)3月11日:自動改札機を設置し、供用開始[8]。
- 2007年(平成19年):駅東地区土地区画整理事業[9]および駅舎改築工事開始[10]。
- 2008年(平成20年)11月11日:立体駐車場供用開始[2]。
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[11]。
- 2011年(平成23年)
- 2019年(平成31年)4月1日:JR九州サービスサポート株式会社による業務委託駅となる[14]。
- 2020年(令和2年)5月18日:鞍手県道踏切(駅舎西側)に接続する福間駅松原線の工事に伴い、同日14時から終日車両通行止め開始。歩行者及び自転車専用踏切に運用変更[15]。
- 2022年(令和4年)4月1日:1番のりばと4番のりばに自由席特急券の券売機(現金限定)が設置、運用開始。同年3月12日のダイヤ修正(JR九州は同年のダイヤ改正を西九州新幹線開業日の9月23日に行うと発表)により特急列車の停車本数が増えたため(加えて、同日から車内での自由席特急券販売価格が駅売り価格の200円増しとされたため)。
- 2023年(令和5年)10月1日:駅体制の見直しに伴い、これまでJR九州サービスサポートによる駅業務受託となっていた業務委託駅から[16]、九州旅客鉄道本体による直営駅へと変更される[17]。
駅名の由来
編集開業時の地名(宗像郡下西郷村字福間浦)が由来。「福間」は古くは「福満(ふくま)」とも読まれ、荘園の多い土地であった。
地名の由来はよく判っていないが、「福」は縁起の良いとされる佳字、「間」は「船着場」や「漁港」を意味し、この地が古代から西郷川の河口に築かれた港町で、「この港町に福が訪れるように」との意味合いで「福間」と名付けられたと言われる。
駅構造
編集単式ホーム1面1線、島式ホーム2面4線の計3面5線のホームを有する地上駅[18]。2番のりばは上り到着・下り出発、3番のりばは両方向の折り返し運転が可能で、実際に当駅折り返しの列車が運転されている。
2010年(平成22年)2月27日に新駅舎が開業し、2階に改札がある橋上駅舎となった[12]。 (旧駅舎から約70m門司側に移動)
九州旅客鉄道本体による直営で、みどりの窓口および自動改札機が設置されている。 西口(みやじ口)には2階建て約1,600m2の駅ビルが併設されている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | 鹿児島本線 | 上り | 折尾・小倉・門司港方面 | |
3・4・5 | 下り | 福工大前・香椎・博多方面 | 一部2番のりば(当駅始発の大半) |
- 西口駅前広場は2010年4月1日に一部供用開始。東口も2011年4月に供用開始。
-
改札口
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ホーム(2017年7月)
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ホーム(2015年4月、跨線橋より)
駅弁
編集- 大名道中駕籠かしわ
- かしわめし
利用状況
編集開業時から明治30年代までは、最多であった1900年(明治33年)度でも1日平均乗車人員は437人と不振であったため、貨物収入で損益の均衡を保った[1]。
2022年度の1日平均乗車人員(降車客含まず)は8,221人である[20][21]。
乗車人員推移[22] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2000年(平成12年) | 7,581[23] |
2001年(平成13年) | 7,312[23] |
2002年(平成14年) | 7,034[23] |
2003年(平成15年) | 6,842[23] |
2004年(平成16年) | 6,587[23] |
2005年(平成17年) | 6,513[24] |
2006年(平成18年) | 6,356[24] |
2007年(平成19年) | 6,727[24] |
2008年(平成20年) | 6,626[25] |
2009年(平成21年) | 6,557[26] |
2010年(平成22年) | 6,563[27] |
2011年(平成23年) | 6,729[28] |
2012年(平成24年) | 7,351[29] |
2013年(平成25年) | 7,568[30] |
2014年(平成26年) | 7,612[31] |
2015年(平成27年) | 8,043[32] |
2016年(平成28年) | 8,427[33] |
2017年(平成29年) | 8,652[34] |
2018年(平成30年) | 8,841[35] |
2019年(令和元年) | 9,148[36] |
2020年(令和 | 2年)7,305[20] |
2021年(令和 | 3年)7,646 |
2022年(令和 | 4年)8,221 |
駅周辺
編集みやじ口側
編集- 福岡県道30号飯塚福間線
- 宗像警察署福間交番
- 福間駅駐輪場(第1駐輪場が福間駅を出て北九州市側に、第2駐輪場が福間駅を出て福岡市側に)
- 宗像農業協同組合(JAむなかた)福間支店
- 福岡銀行福間支店
- 福津市役所福間庁舎(旧福間町役場)
- 大和町公民館
- 西日本シティ銀行福間支店
- 福間郵便局
- 福間体育センター(旧 勤労者体育センター) - 約1km
- 諏訪神社 - 約1km
- 福津市立福間小学校 - 約1km
- 福津市立福間中学校 - 約1km
- ふくとぴあ(福津市健康福祉総合センター) - 約1km
- フレスポ花見ヶ丘 - 約1km
- 福間病院 - 約1km 当駅から西鉄バス(26A)天神行きを利用、向山で下車。
- 宮地嶽神社 - 約2km 当駅から西鉄バス(1-1)津屋崎橋方面行きを利用、宮地嶽神社前で下車。
- ドラッグストアモリ 福津店
- ディスカウントドラッグコスモス 福間店
- ヤマト運輸福津営業所
さいごう口側
編集バス路線
編集- イオンモール福津循環線:イオンモール福津・福間駅さいごう口
福間線がみやじ口(西口)駅前ロータリーに乗り入れていたが、2019年9月30日限りで廃止された。また、福間線の廃止により、みやじ口(西口)駅前ロータリー発着のJRバス路線は無くなったが、後述のイオンモール福津循環線の休憩がみやじ口駅前ロータリーのバス駐車帯で行われているため、時間帯によっては以前と変わらずみやじ口でJR九州バスを見ることができる。
なお、2015年3月までは、光陽台循環(駅バスふくま~る)が乗り入れていた。「駅バスふくま~る」とは一種のコミュニティバスで駅を基点として半径2km程度のエリアを一周するバスである。運賃は運行開始以来100円均一であったが、利用客数減少などにより2012年10月1日より値上げされ160円均一となっていた。朝夕のブルールートについては光陽台団地内・福間駅間という路線の良さから一定の利用があるが、昼間のグリーンルートについては一方向のみの運転であるため、当初見込まれた買い物需要についても行きまたは帰りのみの片側しか利用できないこともあって低迷している。この欠点をカバーするため、本来は福間駅終点であるが、そのまま乗り続けることで次の便でその先へ向かうことが可能な運用となっている。
なお、モータリゼーションの進行等により2008年4月1日のダイヤ改正で粟島神社系統と八並系統が廃止され、福津市によるコミュニティバス「ふくつミニバス」(運行は地元タクシー会社に委託)に移管された。同時に駅バスふくま~るの東福間・若木台系統も同様に廃止・移管されたため、ふくとぴあ - 福間駅 - 若木台循環は廃止された。
このほか、西鉄バス宗像は、福間 - 津屋崎のシャトルバスを受託運行していたが、2008年4月1日に「ふくつミニバス」に移管された。また、以前は駅構内には乗り入れず、駅前の県道30号線上にある福間駅前バス停で乗降扱いを行っていた。ただし西鉄宮地岳線の廃止代替路線である5系統は、福間駅の駅前ロータリーで方向転換しながらJRバスのりばで降車扱いを行い(乗り場は従来の西鉄バス停)、目的地へ向かっていたが、2011年2月17日より駅前ロータリーにて乗車も可能となった(現在、5系統は廃止)。このため、みやじ口(西口)駅前広場には、JR九州バスとは別の停車スペースが設けられた。なお、駅舎の建て替えおよび駅前広場の改修工事の完了にともない、2011年4月1日より26及び26Aの天神方面行、1-1及び1-2の津屋崎橋方面行についても駅前ロータリーのバスのりばにて乗降を取り扱うこととなったため、従来からのバス停(県道30号線上・ほっともっと前)は同年3月31日限りで廃止された。
- ふくつミニバス
- 2008年4月1日から運行開始。JR九州バスの八並・粟島神社両系統と駅バスふくま〜るの東福間・若木台系統、西鉄バス宗像に委託されていた福間-津屋崎シャトルバスを引き継ぎ、更に花見や福間漁港、津屋崎勝浦方面に路線を拡張している。運行は福栄タクシーと平和タクシーに委託されており、ワンボックスやマイクロバスにて運行されている。運賃は1回乗車につき中学生以上200円・小学生100円で、ミニバス同士を乗り継ぐ際は半額で利用できる乗り継ぎ券が発行される。なお、中学生以上はWAON決済を利用すると180円になる。休日と年末年始は全便運休。
- 宮若市コミュニティバス
- 2019年10月1日から運行開始。JR九州バスの福間線を引き継いだ福間線がさいごう口(東口)駅前ロータリーに乗り入れる[37]。
未実現路線
編集- 宗像軽便鉄道
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e 宗像市史編纂委員会 『宗像市史 通史編 第三巻 近現代』 宗像市、1999年3月1日。
- ^ a b “福間駅に230台収容の立駐オープン JR九州 24時間営業”. 週刊経済 2008年11月18日発行 No.1080 (地域経済センター) (2008年11月18日).
- ^ 廣岡治哉 『近代日本交通史 明治維新から第二次大戦まで』 法政大学出版局、1987年4月15日。ISBN 978-4588600173
- ^ 宗像市史編纂委員会 『むなかた二千年』 宗像市、1999年12月20日。
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、677頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、105頁。
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-121-X。
- ^ “事業について|福間駅東地区土地区画整理事業”. UR都市機構. 独立行政法人都市再生機構. 2020年7月18日閲覧。
- ^ JR福間駅の新駅舎の整備 (PDF) [リンク切れ]福津市 2018年7月25日閲覧。2017年3月8日から2018年9月8日時点のアーカイブ (PDF)
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ a b “「福間駅ビル」を開業 JR九州 新規に2店舗が出店、屋上は駐車場に”. 週刊経済 2010年3月2日発行 No.1143 (地域経済センター) (2010年3月2日).
- ^ a b c d 「広報ふくつ 2011年1月15日号(おしらせ版)」 (PDF) 福津市 2020年7月18日閲覧
- ^ “福岡エリア内各駅 | JR九州サービスサポート株式会社”. www.jrte.co.jp. 2020年7月18日閲覧。
- ^ JR鞍手県道踏切の規制強化(車両通行止め)に関するお知らせ (PDF) 福津市 都市整備部 建設課 2020年7月18日閲覧
- ^ “北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
- ^ “鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
- ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 08号 博多駅・伊万里駅・西戸崎駅ほか81駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月30日、20頁。
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、405頁。
- ^ a b “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月22日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 | 交通・営業データ | 企業情報 | 企業・IR・採用 | JR九州”. 2023年11月26日閲覧。
- ^ 福津市統計書(運輸) 鉄道駅乗降人員
- ^ a b c d e 福岡県 (2006). “A・Report 総合 10-3 九州旅客鉄道駅別乗車人員”. 福岡県統計情報アーカイブ.
- ^ a b c 福岡県 (2013). “A・Report 総合 10-3 九州旅客鉄道駅別乗車人員”. 福岡県統計情報アーカイブ.
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成20年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成21年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成22年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成23年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成24年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成25年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成26年度)”. 2015年10月31日閲覧。
- ^ “交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成27年度)”. 2016年8月21日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道 (2017年7月31日). 2017年8月1日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年3月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月23日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年9月24日閲覧。
- ^ “令和元年10月1日よりコミュニティバス宮若・飯塚線/福間線を運行します / 宮若市”. www.city.miyawaka.lg.jp. 2020年9月28日閲覧。(2022年4月3日現在リンク切れ)
関連項目
編集外部リンク
編集- 福間駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
- 「イオンモールオープンに伴うお知らせ(PDFファイル:300KB)」 - 広報ふくつ、2012年4月1日号(福津市公式サイト内)