福天(ふくでん)は、日本民間信仰で、をもたらすである。「福の神(ふくのかみ)」「福神(ふくじん)」。神道では神で福神・福の神、仏教では天部で福天だと説明されることもあるが、常に区別があるわけではない。

吉祥天像(浄瑠璃寺

昔話の『貧乏神と福の神(あるいは、福の神と貧乏神)』は、ストーリーはさまざまだが、福の神と貧乏神が2柱1組の神として現れる。福の神は姉で吉祥天、貧乏神は妹で黒闇天だともされる(この2天は仏教でも姉と妹である)。貧乏神を篤くもてなすと福の神に変ずるというバリエーションもあり、井原西鶴の『日本永代蔵』にはそれを題材にした話がある。

七福神、あるいはその1柱を意味することもある。

狂言の『福の神』では、福天が神社に現れて二年参りの参拝者と酒宴を催す。

関連項目

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