神田川淫乱戦争
『神田川淫乱戦争』(かんだがわいんらんせんそう)は、1983年(昭和58年)製作・公開、黒沢清監督による日本の劇映画である。ピンク映画の枠組みで配給・興行が行なわれたコメディ映画である。
神田川淫乱戦争 | |
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Kandagawa Pervert Wars | |
監督 | 黒沢清 |
脚本 | 黒沢清 |
出演者 |
麻生うさぎ 岸野萌圓 |
音楽 | 選曲 黒沢清 |
主題歌 |
挿入歌 岸野萌圓・沢木美伊子 『河は呼んでいる』 |
撮影 | 瓜生敏彦 |
編集 | 菊地純一 |
製作会社 | ディレクターズ・カンパニー |
配給 | ミリオンフィルム |
公開 | 1985年11月3日 |
上映時間 | 60分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
略歴・概要
編集1983年(昭和58年)、黒沢清の27歳のときに製作された作品である。
撮影は福田克彦監督の『三里塚ノート3 土の行進 三里塚14年、青年たちはいま』(1981年)等を手がけた瓜生敏彦[1]、編集は井筒和幸監督の『ガキ帝国』(1981年)を手がけ、のちに周防正行監督の『Shall we ダンス?』(1996年)や塩田明彦監督の『黄泉がえり』(2003年)を手がける菊地純一[2]、美術は現在映画監督の万田邦敏。助監督を現在映画監督の水谷俊之と周防・塩田。製作助手を立教大学セント・ポールズ・プロダクション出身でパロディアス・ユニティのメンバーである勝野宏、浅野秀二、笠原幸一が務めている。浅野は現在VFXプロデューサーであり、のちに塩田監督の『黄泉がえり』、黒沢監督の『回路』を手がけている[3]。
同年、浦山桐郎監督の『暗室』、滝田洋二郎監督の『連続暴姦』に出演した麻生うさぎ[4]らのほか、東京タワーズの岸野雄一(本作では岸野萌圓名義)、現在映画監督でノンフィクション作家の森達也(本作では森太津也名義)、おなじく現在映画監督の周防正行らが出演している。本作はオールアフレコで撮影された。
本作のオープニングタイトルは、
- 神+
- 淫乱
という文字列に文字が付け加えられ、
- 神田川
- 淫乱戦争
となる仕掛けになっている。
日本では2004年(平成16年)にエースデュースエンタテインメントからDVDが発売されている。
ストーリー
編集明子は恋人と刺激のない性行為を繰り返しつつ日を送っている。そんなある日、携帯電話に女友達からかかってきた。
川の向かい側のマンションで、浪人中の少年が母親と愛撫しあっているという。
義憤にかられた2人は、少年を母親から守ろうと、川を越えてマンションに乗り込むが、管理人につまみ出されてしまう。
やがて明子は母親と川のなかで対決し、母親を撃退して、少年を手に入れる。
ビルの屋上で性行為にふける明子と少年だが、意外な最後をむかえることに…。
スタッフ・作品データ
編集- 監督・脚本・選曲 : 黒沢清
- 撮影 : 瓜生敏彦
- 挿入歌 : 岸野萌圓・沢木美伊子『河は呼んでいる』
- 美術 : 万田邦敏
- 照明 : 十死行
- 編集 : 菊地純一
- スチール : 鈴木ひろまさ
- 助監督 : 水谷俊之 (チーフ)、周防正行 (セカンド)、塩田明彦 (サード)
- 製作助手 : 勝野宏、浅野秀二、笠原幸一
- 録音 : 銀座サウンド
- 現像 : 東映化学工業
- 協力 : 立教大学セント・ポールズ・プロダクション
- 製作 : ディレクターズ・カンパニー
キャスト
編集註
編集外部リンク
編集- 神田川淫乱戦争 - 日本映画データベース
- Kandagawa Wars - Orient Extrême
- 神田川淫乱戦争 - allcinema
- 神田川淫乱戦争 - KINENOTE
- Kandagawa Pervert Wars - オールムービー
- Kanda-gawa inran senso - IMDb