神奈川県警女性隊員殺害事件
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神奈川県警女性隊員殺害事件(かながわけんけいじょせいたいいんさつがいじけん)は、2000年(平成12年)12月4日に神奈川県警察の女性隊員(28歳)が刺殺された事件である。
概要
編集2000年(平成12年)12月4日、女性の悲鳴が横浜市旭区のマンションに響いた。悲鳴に隣人が駆けつけると、女性の胸に刃渡り17cmものサバイバルナイフが突き刺さっていた。その後、救急隊が駆け付けるも死亡が確認された。被害者は神奈川県警察音楽隊の女性隊員であった。そして、被害者の部屋で同音楽隊のメンバーの男性警部補(42歳)が首をつって自殺していた。
県警監察室は事件の前、事情聴取をしていて、女性隊員は「交際を迫られ、困っている」と相談していたという。男性警部補はあらかじめ遺書を上司などに残していたことから最初から自殺するつもりだったと見られた。男性警部補が自殺しているため、同年12月26日に横浜地方検察庁に書類送検した。神奈川県警は殺人を犯したとみられる男性警部補に対して退職金を支給したため、非難が殺到した。これに対して県警は地方公務員法に基づき被疑者死亡のため懲戒免職にできず支給せざるを得ないとした。
その後、2001年(平成13年)3月5日に横浜地検は男性警部補を被疑者死亡で不起訴処分とした。当時神奈川県警は不祥事で非難されていたため、この事件に対する報道は一時期地元メディアで過熱した。
参考文献
編集- 住谷禮吉 『ポリス・アンダーワールド』 2001年 角川書店 ISBN 481042703X