砂沼

茨城県にある溜池湖

砂沼(さぬま)は、茨城県下妻市にある周囲6km・面積55ha・満水時の水深約3mの農業用ため池。茨城百景にも選定されている。また、2010年(平成22年)3月25日砂沼湖として農林水産省ため池百選に選定された[1]

砂沼
所在地 日本の旗 日本 茨城県下妻市
位置
砂沼の位置(日本内)
砂沼
北緯36度11分0秒 東経139度57分16秒 / 北緯36.18333度 東経139.95444度 / 36.18333; 139.95444座標: 北緯36度11分0秒 東経139度57分16秒 / 北緯36.18333度 東経139.95444度 / 36.18333; 139.95444
面積 0.55 km2
周囲長 6 km
最大水深 約3 m
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

概要

編集

江戸時代中期頃の新田開発施策の推進により、一度干拓され新田となるが、その後深刻な水不足が続いた。干拓から60年後、周辺の農民による砂沼復活の願いが聞き入れられ、再びため池となる。現在は、砂沼下流域1800haの水田の灌漑に用いられる。

自然

編集
 
砂沼周辺の空中写真。1990年撮影の3枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

秋・冬はカモ類の絶好の生息地であり、コガモマガモカルガモがよく見られオナガガモヒドリガモオカヨシガモも時々見ることができる。また、ゲンゴロウブナヘラブナ)・オイカワヤマベ)・タモロコ等が生息する。

周辺

編集

周辺は「砂沼広域公園」[2]として整備され、砂沼の地形や自然を生かして、スポーツ、水生植物、遊歩道、沼のゾーンに分けられており、スポーツや散策などが行える。中でも観桜苑は公園を代表する桜の園で、5haを超える敷地内には約50種類・350本の桜が植えられており、また、6月には2万9000本の花菖蒲が花を咲かせる。かつてプール(砂沼サンビーチ、夏季のみ営業)もあったが赤字や老朽化などの理由で2018年(平成30年)をもって廃止となった。

南岸には、観光物産販売所やカフェレストランを備えた「下妻市観光交流センター さん歩の駅サン・SUNさぬま」がある。

砂沼の東岸と西岸は砂沼大橋で結ばれ、橋は西岸が二つに分かれたY字形をしている。橋中央には飛翔像が置かれ、像の足元からは童謡「ふるさと」や、ご当地ソング「砂沼夜曲」が流れる。

 
橋中央の飛翔像
 
さん歩の駅 サン・SUN さぬま

アクセス

編集

道路

編集

鉄道

編集

夏季の砂沼サンビーチ営業期間中は関鉄パープルバスの直行バスが運行されていた。現在も下妻市コミュニティバスが砂沼サンビーチを経由する。

脚注

編集
  1. ^ 砂沼湖
  2. ^ 砂沼広域公園

関連項目

編集

外部リンク

編集