石津川(いしづがわ)は、大阪府堺市を流れる河川。大阪府が管理する二級河川である。

石津川
水系 二級水系 石津川
種別 二級河川
延長 約13 km
平均流量 -- m3/s
流域面積 約78 km2
水源 泉北丘陵(堺市南区
水源の標高 -- m
河口・合流先 大阪湾(堺市西区
流域 大阪府
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地理・歴史

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大阪府堺市南区の大正池・天濃池にそれぞれ源を発する法道寺川・明正川合流点付近から、堺市内を北北西に流れる。西区の石津漁港(堺泉北港)で大阪湾に注ぐ。 本河川流域は堺市内に限定される。

上流部は低い泉北丘陵で、支流とともにこの丘陵を北北西に長い形に刻む。その一帯は陶邑窯跡群で、5世紀後半から10世紀、古墳時代から平安時代にかけて盛んに須恵器を生産した[1]。製品は石津川を経由して送り出されたと考えられている。川沿いの深田遺跡がその積み出し倉庫と推定される[2]

大阪湾手前の河口には、葦舟に乗った蛭子命(戎大神)が漂着したと伝えられる場所があり、現在は石津太神社の御旅所として祀られている。

流域の自治体

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大阪府
堺市南区西区中区堺区

主な支流

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  • 法道寺川
  • 明正川
  • 妙見川
  • 陶器川
  • 伊勢路川
  • 和田川
  • 百済川

流域の主な施設等

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石津川の看板

脚注

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  1. ^ 中村浩『泉北丘陵に広がる須恵器窯 陶邑遺跡群』、4頁。
  2. ^ 中村浩『泉北丘陵に広がる須恵器窯 陶邑遺跡群』、50 - 51頁。

参考文献

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  • 中村浩『泉北丘陵に広がる須恵器窯 陶邑遺跡群』(シリーズ「遺跡を学ぶ028」)、新泉社、2006年。

関連項目

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