石打駅

新潟県南魚沼市にある東日本旅客鉄道の駅

石打駅(いしうちえき)は、新潟県南魚沼市上野にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)上越線

石打駅
駅舎(2021年9月)
いしうち
Ishiuchi
越後湯沢 (6.4 km)
(4.0 km) 大沢
地図
所在地 新潟県南魚沼市上野1
北緯36度59分21.98秒 東経138度48分15.57秒 / 北緯36.9894389度 東経138.8043250度 / 36.9894389; 138.8043250 (石打駅)座標: 北緯36度59分21.98秒 東経138度48分15.57秒 / 北緯36.9894389度 東経138.8043250度 / 36.9894389; 138.8043250 (石打駅)
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 上越線
キロ程 100.6 km(高崎起点)
電報略号 ウチ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
107人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1925年大正14年)11月1日[1]
備考 無人駅[2]
テンプレートを表示

概要

編集

当駅は南魚沼市南部の石打地区にあり、かつてはスキー多客時(繁忙期)に優等列車が停車していた。

清水トンネルを挟む当駅 - 水上駅は全国に先駆けて開通時から電化されており、前後の非電化区間との接点として石打機関区が構内に併設され、水上駅と共に機関車付替えが行われており、蒸気機関車転車台も設置されていた。上越線全線電化後も、当駅 - 水上間連続急勾配区間(清水越え)に備えてEF16形等の補機が配置されていた。また、スキー客輸送用として特急とき」が臨時停車した他、特急「新雪」を初めとする多くの臨時列車終着駅となる等、旅客輸送でも拠点駅の1つであり、かつては駅弁の販売もあった。

しかしEF64形1000番台投入に伴い当該区間の補機は不要となり、石打機関区への機関車の常駐は廃止され、その後は側線も長らく荒れた状態となり(上越新幹線開通に伴い余剰となった181系電車留置されていたこともある)、北越急行開通まではこの状態が続いた。北越急行開通後は、当駅の側線に、普通列車車両が夜間留置される。2015年3月14日ダイヤ改正前までは特急「はくたか」の車両が夜間留置されていた。

旅客列車においても、上越新幹線の上野駅開設後は在来線優等列車が大部分廃止になり、スキー客も越後湯沢駅に移るか自家用車利用が中心となり、拠点駅としての機能は失われた。「谷川」(当時)の延長運転による臨時乗入も近年はないが、関東地区B特急料金の適用区間が当駅までとなっていることに名残が見られる。

2016年まで運行されていた当駅を始終着とする優等列車は、季に運転される臨時快速「シーハイル上越」1往復のみ。

乗入路線

編集

上越線が乗入れている。同線には北越急行ほくほく線列車が乗入れているが、こちらは全列車が当駅を通過するため利用出来ない。

歴史

編集

駅構造

編集

丘陵地の東斜面に位置し、島式ホーム1面2線を有する地上駅

管理駅越後湯沢駅ジェイアール新潟ビジネスへの業務委託中止に伴い2020年10月から無人駅となっている[2]

2019年10月以前はみどりの窓口が営業していたが、翌年の完全無人駅化後も自動券売機がある[2]

現駅舎の完成時より単式ホーム1面1線の1番線があり、スキー列車発着用として使用されていたが、需要の低下に伴い2000年以降は線路架線が撤去されている。

1968年昭和43年)に建築された駅舎は鉄筋コンクリート造り2階建てで、一階部分に駅機能がある。

駅舎の2階とホームは同じ高さになり、駅舎に接して設置された単式ホーム(1番線)に、この2階から橋が伸びているが、従事者専用通路となっている。

長岡発最終電車は当駅止まりで、夜間滞泊が設定されている[7]

のりば

編集
番線 路線 方向 行先
2 上越線 上り 越後湯沢水上方面
3 下り 長岡新潟方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 1番線は廃止され欠番。
  • ほくほく線の通過駅であり、十日町・直江津方面は停車する塩沢または六日町駅で連絡。

利用状況

編集

JR東日本によると、2000年度(平成12年度) - 2019年度(令和元年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 191 [利用客数 1]
2001年(平成13年) 202 [利用客数 2]
2002年(平成14年) 193 [利用客数 3]
2003年(平成15年) 181 [利用客数 4]
2004年(平成16年) 150 [利用客数 5]
2005年(平成17年) 149 [利用客数 6]
2006年(平成18年) 149 [利用客数 7]
2007年(平成19年) 160 [利用客数 8]
2008年(平成20年) 154 [利用客数 9]
2009年(平成21年) 165 [利用客数 10]
2010年(平成22年) 157 [利用客数 11]
2011年(平成23年) 148 [利用客数 12]
2012年(平成24年) 144 [利用客数 13]
2013年(平成25年) 144 [利用客数 14]
2014年(平成26年) 129 [利用客数 15]
2015年(平成27年) 135 [利用客数 16]
2016年(平成28年) 135 [利用客数 17]
2017年(平成29年) 122 [利用客数 18]
2018年(平成30年) 121 [利用客数 19]
2019年(令和元年) 107 [利用客数 20]

駅周辺

編集
 
駅前にある岡村貢像
 
駅前風景(2024年9月)

駅前には、上越線建設に尽力した岡村貢銅像が建てられている[8]。石打の街はこの駅よりかなり低い場所にあって、駅前から伸びる坂を暫く下ることとなる。周囲にはスキー場が多数あり、上越新幹線開業前後までは多くのスキー客がこの駅を利用したが、現在では越後湯沢駅がアクセス機能を担っている。

  • 石打花岡スキー場:当駅より西に徒歩10分。
  • 石打丸山スキー場:「観光口」・「中央口」までは当駅より南西に徒歩15分。「中央口」「ハツカ石口」へは隣の越後湯沢駅から無料シャトルバスの発着がある[9]
  • JAしおざわ 石打支所
  • 塩沢信用組合 石打支店
  • 丸山温泉:当駅より南西に徒歩10分
  • 上野鉱泉:当駅より西に徒歩30分

バス路線

編集

越後交通グループの南越後観光バスが運行する路線バス、および南魚沼市のコミュニティバス「市民バス」が当駅周辺を経由する。

  • MY 湯沢=塩沢=六日町 線[10]
    国道17号沿いの「石打駅角」(MY11)が最寄りバス停となる。
  • YS <急行> 湯沢=清津峡津南森宮野原駅[10]
    国道353号沿いの「石打郵便局前」(YS06)が最寄りバス停となる。
  • <市民バス> 石打・竹俣コース
    駅前の道沿いの「大丸屋隣」が最寄りバス停となる[11]

隣の駅

編集
東日本旅客鉄道(JR東日本)
上越線
越後湯沢駅 - 石打駅 - 大沢駅
北越急行
ほくほく線(越後湯沢駅 - 六日町駅間は上越線)
全列車通過

脚注

編集

記事本文

編集
  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、453頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c d e 市報みなみ魚沼 令和2年9月15日号 > JR石打駅の無人化” (PDF). 南魚沼市. p. 8 (2020年9月15日). 2022年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月6日閲覧。
  3. ^ 「長岡など11駅ホーム扛上」『交通新聞』交通協力会、1960年2月10日、1面。
  4. ^ a b 「石打駅待合室が完成」『交通新聞』交通協力会、1960年12月25日、2面。
  5. ^ 『石打駅が完成 上越線スキー客輸送に威力』昭和43年12月17日読売新聞信越版
  6. ^ 駅の情報(石打駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月15日閲覧。
  7. ^ https://www.jreast-timetable.jp/2202/train/065/069871.html
  8. ^ 「駅すてーしょん 越後湯沢(上越線)」『交通新聞』交通新聞社、1999年1月20日、2面。
  9. ^ アクセス - 石打丸山スキー場.2018年11月10日閲覧。
  10. ^ a b 湯沢・六日町地区 - 南越後観光バス.2018年11月10日閲覧。
  11. ^ 市民バス 石打・竹俣コース - 南魚沼市.2018年11月10日閲覧。

利用状況

編集
  1. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集