相当温度
相当温度(そうとうおんど, 英: equivalent temperature)とは、断熱上昇・下降による熱の変化を考える際、空気塊における水蒸気の影響を包含した気温のこと。
大気は、海などから蒸発した水蒸気を含んでいる。蒸発の際に、水蒸気は空気から熱を奪う。そして逆に、水蒸気が凝結すると空気に熱を還す。ここでやり取りされる熱量は潜熱(蒸発熱・凝縮熱)と言い、空気塊の温度に付加される。単位体積における空気の温度(気温)をT 、混合比をr とすると、相当温度Te は以下の式で与えられる。
ここで、
実際には更に、潜熱を計算するための式、上空の低圧空気を一定気圧に変換するための式が別に必要となる。
参考文献
編集- M K Yau and R.R. Rogers, Short Course in Cloud Physics, Third Edition, published by Butterworth-Heinemann, January 1, 1989, 304 pages. EAN 9780750632157 ISBN 0-7506-3215-1
- J.V. Iribarne and W.L. Godson, Atmospheric Thermodynamics, published by D. Reidel Publishing Company, Dordrecht, Holland, 1973, 222 pages