監物(けんもつ)は、律令制において中務省に属した品官(ほんかん)。
監物は中務省直属の官で諸官庁の倉庫の鍵を管理・出納事務の監察に携わった。そのため鍵を実際に取り扱う中務省の典鑰や大蔵省・内蔵寮の主鑰を実質的に統率した。もともとは天皇直属の「下物職」であったらしく律令施行によって中務省に組み込まれた。下物職の名称は監物の別名として使われることがある。大・中・少の三員あったが中監物は廃止され替わりに監物主典(けんもつさかん)が設置されて事務を補助した。
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