ヒャッポダ

クサリヘビ科のヘビの一種
百歩蛇から転送)

ヒャッポダ(百歩蛇、Deinagkistrodon acutus)は、クサリヘビ科に分類されるヘビ。本種のみでヒャッポダ属を形成する。特定動物

ヒャッポダ
Deinagkistrodon acutus
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
上科 : ナミヘビ上科 Colubroidea
: クサリヘビ科 Viperidae
亜科 : マムシ亜科 Crotalinae
: ヒャッポダ属 Deinagkistrodon
Gloyd, 1979
: ヒャッポダ D. acutus
学名
Deinagkistrodon acutus
(Günther, 1888)
和名
ヒャッポダ(百歩蛇)
英名
Hundred-pace snake

噛まれたら百歩歩くうちに死ぬとされ、台湾では百歩蛇と呼ばれている。日本名、英名もこれに準ずる。中国では五歩蛇と呼ばれることもある。また、頭部の形状から尖吻蝮とも呼ばれる。

分布

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中国(南東部、海南島)、台湾ベトナム

形態

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平均全長80-100cm。最大155cm。ニホンマムシと同じく、全長に比して胴が太く体形は太短い。体色は濃褐色で、暗褐色の三角形に縁取られた明色の斑紋が入る。この斑紋は落ち葉の中では保護色になる。鱗には隆起(キール)が入る。

頭部は三角形で吻端は尖り、上方に反り返っている。目は金色で細い縦長の瞳を持つ。

百歩歩く内に死ぬというのは大袈裟であるが、毒は強力な出血毒で、量も多く危険である。

生態

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山地森林に住み、特に水辺を好む。動きは緩怠。

食性は動物食で、ネズミ鳥類カエル等を食べる。

繁殖形態は卵生で、1回に20-30個の卵を産む。

数が少なく、蛇取りもなかなかお目に掛かることがないため、幻の蛇と呼ばれている。

人間との関係

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台湾ではアマガサヘビタイワンコブラタイワンアオハブタイワンハブタイクサリヘビDaboia siamensis)と共に「台湾六大毒蛇」と呼ばれる[1]

中国の広東料理では、五蛇の1つに数え、蛇スープの食材としている。また、肝酒や蛇酒にも利用されている。台湾では漢方薬の材料として高価で取引される。台湾原住民のパイワン族では貴族の先祖として崇拝されており、殺傷は禁忌とされている。

脚注

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  1. ^ 臺中榮民總醫院 (2011年7月20日). “(談臺灣的毒蛇咬傷的各種面貌與預防秘訣 ) 臺中榮總全球資訊網 Taichung Veterans General Hospital”. 臺中榮民總醫院 - 全球資訊網 (中文版). 2022年4月12日閲覧。

関連項目

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