百合子
『百合子』(ゆりこ)は、1913年(大正2年)に発表された菊池幽芳による日本の小説であり、同作を原作とし、同年、敷島商会と日活向島撮影所がそれぞれ製作・公開した日本のサイレント映画である。
百合子 前篇 / 中篇 / 後篇 | ||
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著者 | 菊池幽芳 | |
発行日 | 1913年 全3巻 | |
発行元 | 金尾文淵堂 | |
ジャンル | 小説、家庭小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
ページ数 | 前篇 323 / 中篇 253 / 後篇 309 | |
公式サイト | opac.ndl.go.jp | |
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略歴・概要
編集小説『百合子』の初出は、菊池幽芳の勤務先が発行する『大阪毎日新聞』、および『東京日日新聞』紙上で、1913年(大正2年)に掲載された。同年、金尾文淵堂から『百合子』全3冊が刊行されている[1]。新聞連載時の挿絵は鏑木清方が描いており、翌1914年(大正3年)には、同じく金尾文淵堂から、插絵100枚を選抜した『百合子画集』が刊行されている[2]。
菊池の小説は、『己が罪』(1899年 - 1900年)、『乳姉妹』(1903年)、『月魄』(1908年)、『毒草』(1916年)と発表されるたびにベストセラーになり、「家庭小説」のジャンルを確立したと言われ[3]、初期の日本映画において多く映画化された[4]。
本作に関しても、新聞での連載、単行本が刊行された同年に、敷島商会、日活向島撮影所がそれぞれ映画化し、敷島版が10月25日、日活向島版が10月中にそれぞれ公開された[4]。
映画『百合子』は、いずれのヴァージョンも、東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されていない[5]。
小説『百合子』は、2020年(令和2年)4月現在、1924年(大正13年)版の全集の復刻である、1997年(平成9年)版以外は、すべて絶版である。青空文庫にも収録されていないが、国立国会図書館の「国立国会図書館デジタルコレクション」には収録されており、閲覧・ダウンロードが可能である[6][7][8][9]。 ⇒ #ビブリオグラフィ
フィルモグラフィ
編集1913年 敷島版
編集百合子 | |
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監督 | 不明 |
脚本 | 原作 菊池幽芳 |
製作 | 敷島商会 |
出演者 | 久保田清 |
配給 | 敷島商会 |
公開 | 1913年10月25日 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『百合子』(ゆりこ)は、1913年(大正2年)製作・公開、敷島商会製作・配給による日本のサイレント映画、女性映画である。
スタッフ・作品データ・キャスト
編集1913年 日活向島版
編集悲劇百合子 | |
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監督 | 不明 |
脚本 | 原作 菊池幽芳 |
製作 | 日活向島撮影所 |
出演者 | 五味国太郎 |
配給 | 日活 |
公開 | 1913年10月 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『悲劇百合子』(ひげきゆりこ)は、1913年(大正2年)製作・公開、日活向島撮影所製作、日活配給による日本のサイレント映画、女性映画である。
スタッフ・作品データ
編集- 監督・脚本 : 不明
- 原作 : 菊池幽芳
- 製作 : 日活向島撮影所
- 上映時間(巻数) : 不明
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ(1.33:1) - サイレント映画
- 公開日 : 日本 1913年10月
- 配給 : 日活
- 初回興行 : 浅草・金竜館
キャスト
編集ビブリオグラフィ
編集註
編集- ^ a b OPAC NDL 検索結果、国立国会図書館、2009年11月30日閲覧。
- ^ 百合子画集、国立国会図書館、2009年11月30日閲覧。
- ^ 菊池幽芳、『講談社 日本人名大辞典』、講談社 / 『百科事典マイペディア』、日立システムアンドサービス、コトバンク、2009年11月30日閲覧。
- ^ a b 菊池幽芳、日本映画データベース、2009年11月30日閲覧。
- ^ 所蔵映画フィルム検索システム、東京国立近代美術館フィルムセンター、2020年4月20日閲覧。
- ^ 百合子・前編(金尾文淵堂版)、国立国会図書館、2020年4月20日閲覧。
- ^ 百合子・中編(金尾文淵堂版)、国立国会図書館、2020年4月20日閲覧。
- ^ 百合子・後編(金尾文淵堂版)、国立国会図書館、2020年4月20日閲覧。
- ^ 幽芳全集(第5巻)、国立国会図書館、2020年4月20日閲覧。
外部リンク
編集- 百合子 - 日本映画データベース
- 悲劇百合子 - 日本映画データベース