痛印
この記事は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。 (2014年9月) |
痛印(いたいん)とは、日本の痛印専門ネット通信販売サイト「痛印堂」(いたいんどう)にて取り扱われる、キャラクターなどのイラストレーション(イラスト)を印面に彫った印章である。この名称は「痛車」などと同様「(見ために)痛い印鑑」に由来する。日本においては「痛印」を商標5531340号(区分40)及び5657602号(区分16)[1]、「痛判子(いたはんこ)」を商標5594005号(区分40)[2]としてe3paper合同会社[3](2015年7月1日付で社名をTOSYO株式会社へ改称)名義で登録されている[4]。
概要
編集漫画作成ツール『コミPo!』用データの販売サイトなどを運営するe3paper合同会社[5]が2012年6月16日に「痛印堂」を開設、従来は文字を中心としてきた印面に、イラストを描いた印章を提案したことが主にインターネット上で話題になった[6][7][8]。痛印堂によれば、近年さまざまな「痛いグッズ」が登場する中、「日本に一つくらい痛い印鑑を専門としたはんこ屋があってもいいじゃない[9]」との発想から生まれたとされる。銀行印にも使えることを述べたTwitterへの痛印堂の投稿[10]は5500件以上リツイート(再配信)され、ビジュアルアーツ社長が業務提携したいと投稿[11]する一幕もあったり、顧客一人につき1本の受注が通例の印章業界において一人で一度に複数本の注文や複数回に渡る注文をする客もいるなど異例の人気を得ているという[12]。
特徴
編集購入者が申し込み時に添付したイラストなどの図案を印面に反映するオーダーメイドの印章だが、痛印堂における痛印は見た目によらず実用性を重視し、長年印鑑を作ってきた四国の印鑑職人が印材に柘植を用いて製作する。そのためゴム印やシヤチハタ印などと違い、「持ち主の実名を記載する」など条件を揃えれば銀行の口座開設印や登記印[13]としても利用できる(ただし、図案化された印章を禁じる役所などでは使用できない場合もある)[14][15][16]。
二次創作印章について
編集開設当初からあずまゆきやオダワラハコネ、片桐雛太ら同人・商業で活躍するいわゆる絵師による図案を印章化したり[6][7]、しらたまによる巫女姿(設定上は「四国出身の印鑑の精霊」)のマスコットキャラクター「柘植(つげ)あかね」[17]を採用したり、コミックマーケット開催前に出展者情報を刻印した「サークル出展者用痛印」を販売したり[18][13]と同人業界を意識した展開をしており、その需要となり得る漫画やアニメなどのキャラクターの二次創作印章についても独自の取り組みを行っている。すなわち、原則として受注は一次創作物に限るとしながらも、一定以上の希望者がいる作品については痛印堂が一次創作者に直接説明を行い、理解を得られれば二次創作印章も作成可能とするものである[15]。この取り組みにより、2012年10月18日現在『東方Project』[19][16]と『ひぐらしのなく頃に』[20]のキャラクターについて二次創作の許諾を得たという。
脚注
編集- ^ “商標出願・登録情報結果一覧「痛印」”. 独立行政法人 工業所有権情報・研修館. 2015年7月1日閲覧。
- ^ “商標出願・登録情報結果一覧「痛判子」”. 独立行政法人 工業所有権情報・研修館. 2015年7月1日閲覧。
- ^ “TOSYO株式会社”. TOSYO株式会社. 2015年7月1日閲覧。 - 「会社概要」に会社形態及び社名変更の旨が明記されている。
- ^ “「痛印」の商標が取得できました!”. あかねちゃん新聞(e3paper合同会社・うめだたくみ) (2012年11月17日). 2012年11月21日閲覧。
- ^ “e3paper合同会社”. e3paper合同会社. 2012年10月19日閲覧。
- ^ a b “イラストを使った痛印(痛い印鑑)が作れるサービスが5月下旬オープン”. オタラボ(株式会社ビジュアルワークス) (2012年5月7日). 2012年10月19日閲覧。
- ^ a b “認め印としても使えそうなキャラデザはんこが作れる痛印堂”. Kotaku JAPAN (2012年10月12日). 2012年10月19日閲覧。
- ^ “イラストをオーダーメードで印鑑にするサービス「痛印堂」が5月下旬オープン”. ピクシブ通信(ピクシブ株式会社、エンターブレイン) (2012年5月9日). 2012年10月19日閲覧。
“痛印章來了 陪你在銀行開戶喔〜(ゝω・)❤” (国語 (中国語)). 宅宅新聞(Gamme.com) (2012年10月12日). 2012年11月9日閲覧。
“今の流行りが5分でわかる!データの泉「こんなのどうでしょう」”, メガミマガジン (学研パブリッシング) 151 (2012年12月号): p. p.91, (2012年10月30日)
“超萌動漫印章 銀行開戶「蓋」讚” (中国語). 自由電子報 (2012年11月20日). 2012年11月21日閲覧。 - ^ “痛印とは?”. 痛印堂(e3paper合同会社). 2012年10月19日閲覧。
- ^ 痛印堂 2012年10月9日14:55(JST)
- ^ 馬場隆博 2012年10月10日13:34(JST)
- ^ “銀行印としても使える!? 萌えキャラはんこ「痛印」が人気”. 日経トレンディネット (2012年11月12日). 2012年11月15日閲覧。
- ^ a b “ハンコが萌える! 自分のイラストを彫ってもらえる「痛印」が話題に 銀行印にもOK”. ねとらぼ(ITmedia) (2012年10月10日). 2012年10月19日閲覧。
- ^ “実用的な痛印の取り組み”. 痛印堂(e3paper合同会社). 2012年10月19日閲覧。
- ^ a b “銀行印にも!「痛印」密かな人気”. webR25(リクルート) (2012年10月16日). 2012年10月19日閲覧。
- ^ a b “萌えイラスト、そのまま印鑑に オーダーメイドできる「痛印堂」”. J-CAST トレンド(ジェイ・キャスト) (2012年10月17日). 2021年2月7日閲覧。
- ^ “痛印堂マスコットキャラクター『柘植あかねちゃん』をご紹介します!”. 痛印堂オフィシャルブログ(e3paper合同会社) (2012年5月3日). 2012年10月19日閲覧。
- ^ “キャンペーン3-コミックマーケット82 サークル出展者用痛印を作る”. 痛印堂(e3paper合同会社). 2012年10月19日閲覧。
- ^ “東方Project 関連の二次創作イラストの痛印について”. 痛印堂(e3paper合同会社). 2012年10月19日閲覧。
- ^ “ひぐらしのなく頃に 関連の二次創作イラストの痛印について”. 痛印堂(e3paper合同会社). 2012年10月19日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 痛印堂
- あかねちゃん新聞 - 痛印堂のマスコット「柘植あかね」名義の公式サイト。
- 『痛印堂』スペシャルCM e3paper - YouTube - 痛印堂開設前に公開されたe3paper公式動画。
- 痛印堂 (@itaindou) - X(旧Twitter) - 公式Twitterアカウント。
- 痛印堂 (itaindou) - Facebook - 公式Facebookアカウント。