番付上1人横綱
番付上1人横綱(ばんづけじょうひとりよこづな)では、大相撲において横綱が番付に1人のみ在位した状態だった例について述べる。
一人横綱
編集横綱が一人だけ在位し、東西に揃わない状態だった例はこれまでに11例ある。
例 | 開始場所 | 開始場所前の動向 | 一人横綱 | 最終場所 | 場所数 | 終了理由 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1930年(昭和5年)10月場所 | 常ノ花が引退 | 宮城山福松 | 1931年(昭和6年)3月場所 | 3 | 宮城山が引退 (横綱空位) |
2 | 1933年(昭和8年)1月場所 | (横綱空位) 玉錦が昇進 |
玉錦三右エ門 | 1935年(昭和10年)5月場所 | 5 | 武蔵山が昇進 |
3 | 1969年(昭和44年)9月場所 | 柏戸が引退 | 大鵬幸喜 | 1970年(昭和45年)1月場所 | 3 | 玉乃島改め玉の海と 北の富士が同時昇進 |
4 | 1971年(昭和46年)11月場所 | 玉の海が9月場所後に死亡 | 北の富士勝昭 | 1973年(昭和48年)1月場所 | 8 | 琴櫻が昇進 |
5 | 1986年(昭和61年)3月場所 | 隆の里が引退 | 千代の富士貢 | 1986年(昭和61年)7月場所 | 3 | 北尾改め双羽黒が昇進 |
6 | 1992年(平成4年)3月場所 | 旭富士が引退 | 北勝海信芳 | 1992年(平成4年)5月場所 (番付上) |
1(2) | 北勝海が5月場所前に引退 (横綱空位) |
7 | 1993年(平成5年)3月場所 | (横綱空位) 曙が昇進 |
曙太郎 | 1994年(平成6年)11月場所 | 11 | 貴乃花が昇進 |
8 | 2004年(平成16年)1月場所 | 武蔵丸が引退 | 朝青龍明徳 | 2007年(平成19年)5月場所 | 21 | 白鵬が昇進 |
9 | 2010年(平成22年)3月場所 | 朝青龍が1月場所後に引退 | 白鵬翔 | 2012年(平成24年)9月場所 | 15 | 日馬富士が昇進 |
10 | 2021年(令和3年)5月場所 | 鶴竜が引退 | 2021年(令和3年)7月場所 | 2 | 照ノ富士が昇進 | |
11 | 2021年(令和3年)11月場所 | 白鵬が9月場所後に引退 |
照ノ富士春雄 | 現在継続中 | 17 |
(2024年7月場所終了現在)
また、複数(二人以上)在位している横綱が本場所の休場・引退などにより、一人のみの横綱が出場する場合を「一人横綱」と呼ぶことも有る。
土俵入りは白鵬と照ノ富士が不知火型、その他の横綱が雲龍型を選択している。
通算在位場所
編集2024年7月場所終了現在
順位 | 一人横綱 | 場所数 | 在位期間 |
---|---|---|---|
1 | 朝青龍 | 21 | 2004年1月 - 2007年5月 |
2 | 白鵬 | 17 | 2010年3月 - 2012年9月 2021年5月 - 2021年7月 |
照ノ富士 | 2021年11月 - 現在 | ||
4 | 曙 | 11 | 1993年3月 - 1994年11月 |
5 | 北の富士 | 8 | 1971年11月 - 1973年1月 |
6 | 玉錦 | 5 | 1933年1月 - 1935年5月 |
7 | 宮城山 | 3 | 1930年10月 - 1931年3月 |
大鵬 | 1969年9月 - 1970年1月 | ||
千代の富士 | 1986年3月 - 1986年7月 | ||
10 | 北勝海 | 2 | 1992年3月 - 1992年5月[1] |
通算連続在位場所
編集2024年7月場所終了現在
順位 | 一人横綱 | 場所数 | 在位期間 |
---|---|---|---|
1 | 朝青龍 | 21 | 2004年1月 - 2007年5月 |
2 | 照ノ富士 | 17 | 2021年11月 - 現在 |
3 | 白鵬 | 15 | 2010年3月 - 2012年9月 |
4 | 曙 | 11 | 1993年3月 - 1994年11月 |
5 | 北の富士 | 8 | 1971年11月 - 1973年1月 |
6 | 玉錦 | 5 | 1933年1月 - 1935年5月 |
7 | 宮城山 | 3 | 1930年10月 - 1931年3月 |
大鵬 | 1969年9月 - 1970年1月 | ||
千代の富士 | 1986年3月 - 1986年7月 | ||
10 | 北勝海 | 2 | 1992年3月 - 1992年5月[1] |
白鵬 | 2021年5月 - 2021年7月 |
1人横綱成績
編集1人横綱在位期間の記録(2024年7月場所終了現在)
- 勝星
順位 | 一人横綱 | 勝星 | 勝率 |
---|---|---|---|
1 | 朝青龍 | 266勝(37敗12休) | .878 |
2 | 白鵬 | 217勝(23敗15休) | .904 |
3 | 曙 | 106勝(26敗33休) | .803 |
4 | 照ノ富士 | 99勝(35敗121休) | .739 |
5 | 北の富士 | 67勝(31敗22休) | .684 |
6 | 玉錦 | 38勝(5敗11休) | .884 |
7 | 千代の富士 | 28勝(5敗12休) | .848 |
8 | 大鵬 | 17勝(8敗20休) | .680 |
9 | 宮城山 | 6勝(12敗4休) | .333 |
10 | 北勝海 | 0勝(3敗12休) | .000 |
- 優勝
順位 | 一人横綱 | 優勝回数 | 優勝率 |
---|---|---|---|
1 | 朝青龍 | 16 | .762 |
2 | 白鵬 | 11 | .647 |
3 | 曙 | 4 | .364 |
照ノ富士 | .267 | ||
5 | 玉錦 | 2 | .400 |
北の富士 | .250 | ||
千代の富士 | .667 |
(宮城山、大鵬、北勝海は優勝なし)
- 全勝優勝
順位 | 一人横綱 | 全勝優勝 |
---|---|---|
1 | 朝青龍 | 5 |
白鵬 | ||
3 | 北の富士 | 1 |
照ノ富士 |
(宮城山、玉錦、大鵬、千代の富士、北勝海、曙は全勝優勝なし)
- 連続優勝
朝青龍は2005年に年間完全制覇を記録。白鵬は7連覇の内、4場所連続全勝優勝を記録。いずれも年6場所制において大相撲史上唯一の大記録。また、白鵬は、この間に歴代2位の63連勝を記録している。
順位 | 一人横綱 | 連続優勝 |
---|---|---|
1 | 朝青龍 | 7 |
白鵬 | ||
3 | 曙 | 3 |
4 | 千代の富士 | 2 |
(宮城山、玉錦、大鵬、北の富士、北勝海、照ノ富士は連覇経験なし)