町中華
日本の中華料理店の形態
町中華(まちちゅうか)とは、地域に根ざした大衆的な中華料理店のこと[1]。大衆中華料理店(たいしゅう ちゅうか りょうりてん)若しくは中華屋(ちゅうかや)とも呼ばれる。
概要
編集閑散とした住宅街や田舎町にぽつんとした佇まいで何十年も続いていたり、町中華を取り上げたグルメ番組が人気であったりと、根強いファンの多いビジネスである[1]。「町中華」としての明確な定義はなく、強いていえば、「昔から続いている町の中華料理店」「個人営業やのれん分けでやっている店」であるが、店によっても味は異なる[1]。
「町中華探検隊」隊長でライターの北尾トロは、メニューや見た目などから、町中華を定義しようとしていたが、すぐ例外になるようなお店が現れることから「町中華は定義できない」という境地に至っている[2]が、著書では「昭和以前に開業」「1000円以内で満腹」「多様なメニュー」「マニュアルがない」「店主が個性的」を挙げている[3][4]。また、老舗の町中華が生き残る要因として「味」「地元の常連客の存在」「家賃や人件費がかからないこと」「接客マニュアルがないこと」を挙げている[1]。
出典
編集- ^ a b c d 岡田光雄 (2020年6月19日). “「町中華」がコロナにも負けず、しぶとく生き残る4つの理由”. ダイヤモンド・オンライン. ダイヤモンド社. 2021年3月8日閲覧。
- ^ 半澤則吉 (2019年6月24日). “町中華は本当に「消えゆく食文化」なのか──町中華探検隊 隊長・北尾トロさんに聞いてきた”. メシ通. リクルートライフスタイル. 2021年3月25日閲覧。
- ^ 町中華探検隊、北尾トロ、下関マグロ、竜超『町中華とはなんだ』リットーミュージック、2016年8月19日。ISBN 978-4845628230 。
- ^ 玉川透 (2020年7月28日). “じわり広がる町中華人気 「探検隊」が教える、この奥深き世界の魅力”. The Asahi Shimbun GLOBE+. 朝日新聞社. 2021年3月25日閲覧。
参考文献
編集- 櫛田寿宏 (2019年12月27日). “大型資本に屈しない町中華の秘密 北尾トロ著「夕陽に赤い町中華」”. 産経新聞社. 2021年3月25日閲覧。
- 北尾トロ『夕陽に赤い町中華』集英社インターナショナル、2019年6月5日。ISBN 978-4797673746。