田丸駅

三重県度会郡玉城町佐田にある東海旅客鉄道の駅

田丸駅(たまるえき)は、三重県度会郡玉城町佐田にある、東海旅客鉄道(JR東海)参宮線である。玉城町にある唯一の駅である[2]

田丸駅
駅舎(2024年5月)
たまる
Tamaru
外城田 (3.7 km)
(4.0 km) 宮川
地図
所在地 三重県度会郡玉城町佐田80
北緯34度29分18.76秒 東経136度38分2.55秒 / 北緯34.4885444度 東経136.6340417度 / 34.4885444; 136.6340417座標: 北緯34度29分18.76秒 東経136度38分2.55秒 / 北緯34.4885444度 東経136.6340417度 / 34.4885444; 136.6340417
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 参宮線
キロ程 7.0 km(多気起点)
電報略号 マル
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
[* 1]449人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1893年明治26年)12月31日[1]
備考 無人駅
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快速みえ」は、参宮線内各停となる夜間の伊勢市行と、名古屋行2・4号のみ停車する[3]

歴史

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駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅。両ホームは跨線橋で連絡している。2番線を本線とした1線スルー構造であり、当駅を通過する快速列車は上下共に2番線を通過する。一時期は停車列車についても2番線を使用していたが、現在は原則として方向別にホームを使い分けている(通過列車との行違いの場合は上下線共に駅舎側1番線に停車)。

2番線ホーム南側にもロータリーがあるが、出入口が無く、ホームへ出入りすることは不可。

伊勢市駅管理の無人駅。以前は業務委託駅東海交通事業(TKJ)受託)で、JR全線きっぷうりばも設置されていたが、2012年10月1日に無人駅化された。

旧駅舎は1912年築の木造平屋で、で書かれた駅名看板や赤い柱等[10]レトロな雰囲気が住民ら駅の利用者に親しまれた[2]。駅は小津安二郎監督の映画『浮草』(1959年)のラストシーンのロケ地としても使われた[10]

しかし、2021年度に玉城町が実施した耐震診断の結果、大地震で倒壊する危険性があるとされ保存は困難と判定された[10]。そのため2023年に旧駅舎は解体された[9]

2024年4月、玉城町がJR東海から土地を借り、駅舎を兼ねた交流施設「田丸駅交流施設」が整備された[9]。田丸駅交流施設は木造瓦ぶき平屋建てで、延床面積は約107平方メートル[9]。朱色の柱など旧駅舎の特徴を残し、看板や木の扉、レンガの一部などを再利用している[9]

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 参宮線 下り 伊勢市鳥羽方面[注釈 1]  
2 上り 松阪名古屋方面[注釈 1] 一部は1番線[注釈 2]

利用状況

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「三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[11]

年度 1日平均
乗車人員
1998年(平成10年) 698
1999年(平成11年) 704
2000年(平成12年) 710
2001年(平成13年) 677
2002年(平成14年) 646
2003年(平成15年) 627
2004年(平成16年) 599
2005年(平成17年) 583
2006年(平成18年) [* 2]570
2007年(平成19年) [* 3]552
2008年(平成20年) [* 4]548
2009年(平成21年) [* 5]551
2010年(平成22年) [* 6]558
2011年(平成23年) [* 7]567
2012年(平成24年) [* 8]518
2013年(平成25年) [* 9]529
2014年(平成26年) [* 10]525
2015年(平成27年) [* 11]550
2016年(平成28年) [* 12]565
2017年(平成29年) [* 13]559
2018年(平成30年) [* 14]551
2019年(令和元年) [* 15]550
2020年(令和02年) [* 16]516
2021年(令和03年) [* 1]449

駅周辺

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北畠氏が築いた田丸城跡や朝日新聞の創設者・村山龍平遺品を展示した村山龍平記念館がある。

バス路線

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三交伊勢志摩交通伊勢玉城線「田丸駅前」バス停[12]

隣の駅

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東海旅客鉄道(JR東海)
参宮線
快速みえ
通過
快速「みえ」(朝夕の一部)
多気駅 - (4号を除き外城田駅) - 田丸駅 - 宮川駅
普通
外城田駅 - 田丸駅 - 宮川駅

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)。
  2. ^ 2021年3月改正ダイヤでは、16:00発多気行普通と17:04発松阪行普通の2本が1番線より発着する。

出典

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  1. ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、24-25頁。 
  2. ^ a b 鈴木沙弥 (2022年8月2日). “<見聞いせしま>JR参宮線・田丸駅舎、建て替えと今後”. 中日新聞. 2023年2月23日閲覧。
  3. ^ 参宮線時刻表/田丸”. JR東海. 2023年2月23日閲覧。
  4. ^ “みえ駅ものがたり JR参宮線 田丸 大正以来の木造駅舎 駅発着 ウオーキング盛況”. 中日新聞 朝刊 広域三重: p. 21. (2010年6月17日) 
  5. ^ “もう不便かけません 田丸駅(参宮線)に跨線橋完成 玉城町”. 中日新聞 朝刊 伊勢志摩版: p. 12. (1983年1月18日) 
  6. ^ 「天王寺鉄管局、紀勢線と参宮線の駅業務を大幅削減へ」日本経済新聞1983年6月29日付、地方経済面中部7ページ
  7. ^ JR東海 5駅の業務委託解消(無人化)を計画 - 国鉄労働組合名古屋地方本部 トピックス 2012年06月01日
  8. ^ 各地で駅無人化反対など、サービス改善で宣伝と要請行動 - 国鉄労働組合名古屋地方本部 トピックス 2012年08月23日
  9. ^ a b c d e 情報発信や交流の場に 駅舎兼ねた田丸駅交流施設が完成 玉城町・参宮線 三重”. 伊勢新聞. 2024年4月10日閲覧。
  10. ^ a b c 松岡樹 (2022年11月18日). “田丸駅舎解体 惜しむ声 玉城・参宮線 歴史110年 小津映画にも”. 読売新聞. 2023年2月23日閲覧。
  11. ^ 三重県統計書 - 三重県
  12. ^ 伊勢玉城線時刻表”. 三交伊勢志摩交通. 2023年2月23日閲覧。
三重県統計書
  1. ^ a b 令和5年刊 三重県統計書” (pdf). 三重県. p. 147. 2023年7月15日閲覧。
  2. ^ 平成20年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  3. ^ 平成21年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  4. ^ 平成22年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  5. ^ 平成23年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  6. ^ 平成24年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  7. ^ 平成25年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  8. ^ 平成26年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  9. ^ 平成27年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  10. ^ 平成28年刊 三重県統計書” (xls). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  11. ^ 平成29年刊 三重県統計書” (pdf). 三重県. 2023年7月15日閲覧。
  12. ^ 平成30年刊 三重県統計書” (pdf). 三重県. p. 149. 2023年7月15日閲覧。
  13. ^ 平成31年刊 三重県統計書” (pdf). 三重県. p. 149. 2023年7月15日閲覧。
  14. ^ 令和2年刊 三重県統計書” (pdf). 三重県. p. 149. 2023年7月15日閲覧。
  15. ^ 令和3年刊 三重県統計書” (pdf). 三重県. p. 147. 2023年7月15日閲覧。
  16. ^ 令和4年刊 三重県統計書” (pdf). 三重県. p. 147. 2023年7月15日閲覧。

関連項目

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