田中誠一 (太鼓奏者)
田中誠一(たなか せいいち、1943年 - )は、アメリカの太鼓奏者、サンフランシスコ太鼓道場総長、アメリカ太鼓連盟会長。
人物・経歴
編集1943年東京都生まれ。千葉商科大学商経学部卒業。大学在学中は少林寺拳法部に在籍[1]。大学卒業後、1967年アメリカへ移住。移住当初、カリフォルニア州ワトソンビルで農業労働者として苺摘みに従事[2]。
1968年北カリフォルニア最大級の祭りである北加桜祭りにおいて和太鼓のソロ演奏を契機にサンフランシスコで和太鼓同好会を発足。同年、北アメリカで初となる御諏訪太鼓と大江戸助六太鼓を融合させた太鼓道場「サンフランシスコ太鼓道場」を設立。サンフランシスコ太鼓道場は、創始者である田中誠一の「太鼓」という言葉を「Japanese drum」と訳さずに「Taiko」としてアメリカ文化に浸透させたいとの夢が根底にある[3]。半世紀以上にわたり一貫してアメリカを中心に日本の伝統楽器である和太鼓の演奏と指導を通じ、その魅力を伝える活動に注力[4]。2001年にアメリカ合衆国版人間国宝とも言える「2001ナショナル・ヘリティッジ・フェロウシップ(英語: National Heritage Fellowship)」受賞、米国版重要無形文化財保持者に認定。
2003年7月4日、在サンフランシスコ日本国総領事館において外務大臣表彰を受賞。[5]、2013年秋の叙勲で「旭日雙光章」を受章[6]。2018年サンフランシスコ太鼓道場50周年記念レセプションを開催[7]。
脚注
編集- ^ 「2017少林寺拳法世界大会inカリフォルニア, USA」少林寺拳法世界連合
- ^ 「田中誠一 新一世。北米和太鼓の第一人者。1968年にサンフランシスコ太鼓道場を設立。(1943年生)」ディスカバー・ニッケイ
- ^ 「第5回 日本太鼓全国フェスティバルパンフレット」日本財団図書館(電子図書館)
- ^ 「田中誠一氏の功績概要」 在サンフランシスコ日本国総領事館
- ^ 「サンフランシスコ太鼓道場 田中誠一氏が外務大臣の表彰を受ける」日本財団図書館(電子図書館)
- ^ 「新年のごあいさつ」公益財団法人日本太鼓財団
- ^ 「宇山総領事のサンフランシスコ太鼓道場50周年記念レセプションへの出席」 在サンフランシスコ日本国総領事館