生写真(なまじゃしん)は、フィルムから現像引き伸ばし等の通常の過程で作られた写真のこと。 かつては光学的に直接、感光紙(印画紙)に投影、定着したものを指していた。デジタルカメラによる撮影は、この限りではない。

アイドル等の人物写真について、写真集グラビア写真などを起こして印刷した写真と区別するために使う言葉である。 また、一点モノの写真ではなく、頒布販売するために焼き増し大量生産した写真について言うことが多い。

単品で販売されたり、写真集やCDなどの特典として添付されたりする。

日本での生写真ブーム

編集

昭和40年代からのグループサウンズ山口百恵キャンディーズピンクレディーなどの流行の中で、ファンたちがコンサート会場などにカメラを持ち込み、タレントの写真を自分で撮影して楽しんでいた。さらに、業者がタレント本人やその所属プロダクションに無許可で撮影した写真を大量に印刷して販売する行為が常態化した(生写真ブーム)[1]。これに対し、1986年(昭和61年)に芸能プロダクションなどからなる業界団体肖像パブリシティ権擁護監視機構が設立された[2][3]

脚注

編集

出典

編集
  1. ^ 「あと絶たぬ“海賊版”アイドル商品」、朝日新聞 1986年10月26日 朝刊 3ページ
  2. ^ https://www.cpra.jp/cpra_talk/interview/post-4.html
  3. ^ ヤノニュース、89.9.15、48ページ「氾濫するキャラクター市場でのサバイバル戦略は?」

関連項目

編集

外部リンク

編集