王 元仲(おう げんちゅう)は、奈良時代の貴族。位階は従五位下。
養老6年(722年)唐人の王元仲は初めて「飛舟」(船足の速い舟)を造り、元正天皇に進上した。天皇は大変誉め称えて、元仲に対して従五位下の位階を与えた[1]。
この「飛舟」について、『扶桑略記』では唐人の王元仲が「飛車」(船足の速い車)を造って貢朝したとなっている。『令集解』には「飛丹の薬を調合すると五位を授く」とあり[2]、「飛丹」(道家の仙薬)の誤りではないか、とも言われている。