猿之助十八番
猿之助十八番(えんのすけ じゅうはちばん)は、三代目市川猿之助が昭和63年(1988年)に撰した澤瀉屋・市川猿之助家のお家芸。
- 『金門五山桐』(きんもん ごさんの きり)
- 『義経千本櫻・忠信編』(よしつね せんぼん ざくら・ただのぶ へん)
- 『金幣猿島郡』(きんのざい さるしま だいり)
- 『加賀見山再岩藤』(かがみやま ごにちの いわふじ)
- 『南総里見八犬伝』(なんそう さとみ はっけんでん)
- 『小笠原諸礼忠孝』(おがさわら しょれいの おくのて)
- 『雙生隅田川』(ふたご すみだがわ)
- 『君臣船浪宇和島』(きみはふね なみの うわじま)
- 『慙紅葉汗顔見勢』(はじもみじ あせの かおみせ)
- 『二十四時忠臣]』(じゅうにとき ちゅうしんぐら)
- 『出世太閤記』(しゅっせ たいこうき)
- 『獨道五十三驛』(ひとりたび ごじゅうさんつぎ)
- 『天竺徳兵衛新噺』(てんじくとくべい いまよう ばなし)
- 『當世流小栗判官』(とうりゅう おぐり はんがん)
- 『御贔屓繋馬』(ごひいき つなぎうま)
- 『菊宴月白浪』(きくのえん つきの しらなみ)
- 『ヤマトタケル』
- 『重重人重小町櫻』(じゅうにひとえ こまち ざくら)
猿之助十八番は、そのほとんどが「通し狂言の復活」となっているのが特色である。このうち、通しではない『義経千本櫻・忠信編』と新作の『ヤマトタケル』が色合いを異にしているが、猿之助は平成12年 (2000) にこの二作を
- 『太平記忠臣講釈』(たいへいき ちゅうしん こうしゃく)
- 『四天王楓江戸粧』(してんのう もみじの えどぐま)
の二作と差し替えると発表。さらに平成22年 (2010) にはこれらを改めて自身による新演出を施した演目や新作・スーパー歌舞伎、舞踊の演目を網羅した「猿之助四十八撰」に改めている。