猫村いろは
猫村 いろは(ねこむら いろは)は、サンリオウェーブの企画「ハローキティといっしょ!」のキャラクター、もしくはその歌声を表現した音声合成ソフトウェアである。
概要
編集「ハローキティといっしょ!」ではアキバ系の市場で人気のイラストレーターたちの描く、キティを愛する女性キャラクター「超キティラー」を用いたグッズ販売やゲームソフトといったメディア展開が行われている。猫村いろははイラストレーターOKAMAによってデザインされたキャラクターで、2009年に超キティラーの第1弾として発表された[1]。世界中のキティラーの憧れの「プラチナキティラー」を目指しプラチナキティラーオーディションに挑む女の子という設定となっている[2]。キティをあしらった衣装を身に着けており、通常のアイドル姿のほかVOCALOIDに変身した近代的な姿のバージョン等もある[3]。VOCALOIDバージョンはソフト発売のために「ハローキティ×和風×音楽」をコンセプトにデザインされた[4]。
2015年6月18日にはVOCALOID4に対応した2種類の新音源「猫村いろは ナチュラル」「猫村いろは ソフト」が発売された。
VOCALOID2 猫村いろは
編集開発元 | AH-Software |
---|---|
初版 | 2010年10月22日 |
最新版 |
VOCALOID4
/ 2015年6月18日 |
使用エンジン | VOCALOID2 |
対応OS | Windows XP、Vista、7 |
種別 |
音声合成、DTM ボーカルシンセサイザー(歌唱合成) |
公式サイト | VOCALOID2 猫村いろは |
2010年10月22日よりAH-Softwareから猫村いろはの歌声を表現した音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアが発売されている。ヤマハの開発した音声合成エンジン「VOCALOID2」を採用しており、パソコン上でメロディと歌詞を入力することで歌声を作り出すことが出来る。得意なテンポは70BPM~170BPM、得意な音域はE2~G4。音域の広さときれいな発声を追求し制作されているという[5]。VOCALOIDは歌手や声優など人間の歌声を収録し制作されるが、本製品では歌声の提供者は歌手である佳館杏ノ助となっている[6]。製品のパッケージにはVOCALOID用コスチュームを纏った姿のいろはが描かれている。
主な音楽CD
編集猫村いろはが曲に使用されていることが明記された主なCD。
タイトル | アーティスト | レーベル | 発売日 |
---|---|---|---|
THE VOCALOID produced by Yamaha | オムニバス | VOCALOID RECORDS | 2011年9月14日 |
ハロー!いろは | オムニバス | U-Rythmix records | 2013年3月29日 |
いろはぁと | オムニバス | U-Rythmix records | 2013年5月14日 |
妖艶和奏絵巻 | オムニバス | HPQ | 2013年8月14日 |
天響ノ和樂2 | オムニバス | VOCALOID RECORDS | 2014年2月26日 |
脚注
編集- ^ ““サンリオが夏コミに 「超キティラー」グッズ販売で「新市場開拓したい」”. ITmedia News (ITmedia). (2009年7月29日) 2010年10月22日閲覧。
- ^ 『Megami magazine creators. vol.17』学習研究社、2009年、52頁頁。
- ^ “「ハローキティといっしょ!」『猫村いろは』がボーカロイドデビュー!”. CNET. (2010年11月2日) 2010年11月4日閲覧。
- ^ 『VOCALOIDをたのしもう Vol.5』ヤマハミュージックメディア、2010年、21頁頁。ISBN 978-4636861327。
- ^ “AHS、超キティラー「VOCALOID2 猫村いろは」”. AV Watch (インプレス). (2010年9月17日) 2010年10月22日閲覧。
- ^ ““サンリオの萌えキャラ”がVOCALOIDに AHS「猫村いろは」は実力派の不思議ちゃん”. ITmedia News (ITmedia). (2010年9月17日) 2010年10月22日閲覧。
関連項目
編集- OKAMA
- サンリオ
- サンリオウェーブ
- ハローキティ
- ハローキティといっしょ!
- ハローキティといっしょ! ブロッククラッシュV - 同作のオープニングテーマを担当。
- AH-Software