猫弁
『猫弁』(ねこべん)は、大山淳子による日本の推理小説のシリーズ。
2011年、『猫弁〜死体の身代金〜』(書籍化時のタイトルは『猫弁〜天才百瀬とやっかいな依頼人たち〜』)がTBSテレビ・講談社第3回ドラマ原作大賞を受賞。570本あまりの応募作の中から満場一致で大賞が決定した[1]。 この受賞に伴って書籍化され、同時にテレビドラマ化。日本のTBSテレビ『月曜ゴールデン』で2作品が放送された。脚本も自ら担当している。
書籍化されたシリーズは、2014年、第5巻『猫弁と魔女裁判』で完結し累計40万部を突破した。 2020年『猫弁と星の王子』で執筆を再開。2024年、第2シーズン第5巻『猫弁と奇跡の子』で完結し、シリーズ累計は53万部を超えている。
シリーズ一覧
編集- 猫弁〜天才百瀬とやっかいな依頼人たち〜
- 単行本(講談社):2012年2月15日発行、ISBN 978-4-06-217495-4
- 文庫本(講談社文庫):2012年3月15日発行、ISBN 978-4-06-277221-1
- 猫弁と透明人間
- 単行本(講談社):2012年6月16日発行、ISBN 978-4-06-217760-3
- 文庫本(講談社文庫):2013年2月15日発行、ISBN 978-4-06-277470-3
- 猫弁と指輪物語
- 単行本(講談社):2013年2月14日発行、ISBN 978-4-06-218218-8
- 文庫本(講談社文庫):2014年6月13日発行、ISBN 978-4-06-277853-4
- 猫弁と少女探偵
- 単行本(講談社):2013年8月29日発行、ISBN 978-4-06-218382-6
- 文庫本(講談社文庫):2015年2月13日発行、ISBN 978-4-06-293026-0
- 猫弁と魔女裁判(シリーズ完結編)
- 単行本(講談社):2014年6月24日発行、ISBN 978-4-06-218998-9
- 文庫本(講談社文庫):2015年9月15日発行、ISBN 978-4-06-293190-8
- 猫弁全集(「猫弁」シリーズ 第1シーズン全5作品を収録)
- 合本(講談社):2014年6月24日発行、ISBN 978-4-06-218997-2
- 猫弁と星の王子(第2シーズン初巻)
- 単行本(講談社):2020年9月14日発行、ISBN 978-4-06-520012-4
- 文庫本(講談社文庫):2022年7月15日発行、ISBN 978-4-06-523132-6
- 猫弁と鉄の女
- 単行本(講談社):2021年7月26日発行、ISBN 978-4-06-523770-0
- 文庫本(講談社文庫):2021年7月15日発行、ISBN 978-4-06-528112-3
- 猫弁と幽霊屋敷
- 単行本(講談社):2022年5月25日発行、ISBN 978-4-06-527601-3
- 文庫本(講談社文庫):2023年7月14日発行、ISBN 978-4-06-532480-6
- 猫弁と狼少女
- 単行本(講談社):2023年9月20日発行、ISBN 978-4-06-532820-0
- 文庫本(講談社文庫):2024年9月13日発行、ISBN 978-4-06-536873-2
- 猫弁と奇跡の子(シリーズ完結編)
- 単行本(講談社):2024年11月15日発行、ISBN 978-4-06-537336-1
テレビドラマ
編集猫弁シリーズ | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 大山淳子 |
脚本 | 大山淳子 |
演出 | 北川雅一 |
出演者 |
吉岡秀隆 杏 キムラ緑子 柳原可奈子 板谷由夏 伊東四朗 |
製作 | |
制作 |
TBS ドリマックス |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
猫弁〜死体の身代金〜 | |
プロデューサー | 北川雅一 杉浦美奈子 前田利洋 |
放送期間 | 2012年4月23日 |
放送時間 | 月曜日21:00 - 22:54 |
放送分 | 114分 |
回数 | 1 |
公式サイト | |
猫弁と透明人間 | |
プロデューサー | 北川雅一 前田利洋 |
放送期間 | 2013年4月22日 |
放送時間 | 月曜日21:00 - 22:54 |
放送分 | 114分 |
回数 | 1 |
公式サイト |
2012年4月23日21:00 - 22:54にTBS「月曜ゴールデン」枠にてTBS・講談社第3回ドラマ原作大賞受賞作のドラマ化作品として『猫弁〜死体の身代金〜』(ねこべん したいのみのしろきん)を放送。
2013年4月22日21:00 - 22:54に同枠にて続編『猫弁と透明人間』(ねこべんととうめいにんげん)が放送。
上記2作品とも主演は吉岡秀隆。脚本は原作者・大山淳子自身が務めた。
キャスト
編集レギュラー
編集- 百瀬太郎〈40〉
- 演 - 吉岡秀隆(幼少期:五十嵐悠鷹)
- 百瀬法律事務所弁護士。通称:「猫弁」。事務所には10匹の猫が住んでいる。大手弁護士事務所・ウェルカムオフィスから独立。
- 大福亜子
- 演 - 杏
- 太郎の婚約者。ナイス結婚相談所相談員。
- 仁科七重
- 演 - キムラ緑子
- 百瀬法律事務所事務員。
- 寿春美
- 演 - 柳原可奈子
- ナイス結婚相談所相談員。亜子の後輩。
- 柳まこと
- 演 - 板谷由夏
- 獣医。太郎・亜子の良き相談者。
- 百瀬翠
- (声) - 林原めぐみ
- 太郎の母親。失踪中。
- 梅園光次郎
- 演 - 伊東四朗
- 太郎が住むアパートの大家。太郎の愛猫・テヌーを可愛がる。
ゲスト
編集- 第1作「猫弁〜死体の身代金〜」(2012年)
- 第2作「猫弁と透明人間」(2013年)
-
- 沢村透明(司法試験首席合格) - 井上芳雄
- 二見純 - 鈴木浩介
- テレビに出演している有名な弁護士で法律王子と呼ばれる。消防士医療過誤裁判の被告側代理人。
- 山田サトシ(気象予報士) - ムロツヨシ
- テレビ番組のお天気コーナーに相棒のタイハクオウムと一緒に出演していた。
- 田部井陽子(耕平の妻) - 坂井真紀
- 夜中の公園で沢村透明と知り合う。
- 田部井耕平(消防士) - 清水伸
- 消火活動中の火災事故で十文字病院に搬送され、適切な処置で一命は取り留めるが、その後、意識不明に陥る。
- 田部井すず(耕平・陽子の娘) - 平澤宏々路
- 大貫沙織(十文字病院看護師) - 猫背椿
- パチンコ屋の娘で元不良少女。太郎の家庭教師時代の教え子。
- タマオ(サチ江の愛猫。メス) - 皆川猿時
- 梶佑介(Cafe EDEN店員) - 内田滋
- 稲葉京三郎(稲葉法律事務所弁護士) - 金内喜久夫
- 消防士医療過誤裁判の原告側代理人。
- 山下早苗(八百屋・さいわいフルーツの跡取り娘) - 犬山イヌコ
- 小林美樹(宝石屋店員) - 宍戸美和公
- 杉山(タイハクオウム) - 矢島晶子(声)
- お天気オウム・ミスター杉山として人気を博す。
- 秦野秀一(ウェルカムオフィス弁護士) - 坂東三津五郎
- 十文字病院の医療過誤訴訟を担当する。
- 黒岩サチ江〈没92〉 - 森康子
- やすらぎ愛の里入居者。老衰で死去。世田谷猫屋敷事件当事者。
- 古川文子(やすらぎ愛の里介護職員) - 野々目良子
- 青田進〈25〉(消防士。田部井の後輩) - 村井良大
- 大福徹二(猫アレルギーを持つ亜子の父親) - 陣内孝則(特別出演)
- 町会長で小学校の校長。世田谷猫屋敷事件原告側関係者。
- その他 - 外山誠二、神崎孝一郎、水野小論、尾崎一彦、斎藤哲也
スタッフ
編集- 原作 - 大山淳子『猫弁〜天才百瀬とやっかいな依頼人たち〜』『猫弁と透明人間』(講談社刊)
- 脚本 - 大山淳子
- 音楽 - 横山克
- 演出 - 北川雅一
- 音楽監修 - 甲斐よしひろ
- 演出補 - 山崎統司
- 選曲 - 近藤隆史
- 第1作協力スタッフ
- CM音楽 - ポクポク山の音楽隊
- 第2作協力スタッフ
- 法律監修 - 菅弘一
- 動物医療監修 - 平尾秀博(日本動物高度医療センター)
- プロデューサー - 北川雅一、杉浦美奈子、前田利洋
- 製作著作 - TBS、ドリマックス
放送日程
編集話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2012年4月23日 | 猫弁〜死体の身代金〜 | 大山淳子 | 北川雅一 | 12.6% |
2 | 2013年4月22日 | 猫弁と透明人間 |
ラジオドラマ
編集2012年5月15日21:00 - 22:00(JST)にTBSラジオにて関東ローカルで放送。出演は田口浩正、白羽ゆり。
脚注
編集外部リンク
編集- 講談社BOOK倶楽部:猫弁 大山淳子
- TBSテレビ
- BS-TBS
- TBSチャンネル
- 動画