「カサンドラ症候群」の版間の差分
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[[ファイル:Cassandra1.jpeg|thumb|200px|カッサンドラー([[イーヴリン・ド・モーガン]]画)]]
'''カサンドラ症候群'''(カサンドラしょうこうぐん、{{lang-en-short|Cassandra affective disorder}})、'''カサンドラ情動剥奪障害'''(カサンドラじょうどうはくだつしょうがい、{{lang-en-short|Cassandra affective deprivation disorder}})」とは、[[アスペルガー症候群]]<ref group="注釈">2013年5月に[[アメリカ]]で刊行された[[アメリカ精神医学会]]の[[診断基準]]『[[DSM-5]]』({{lang-en-short|Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th Edition}}、日本語版なし)では、アスペルガー症候群に代わり「[[自閉症スペクトラム]]障害」({{lang-en-short|autistic spectrum disorder}}:ASD)という診断名が採用されているが、ここでは今でも一般的によく使われている「アスペルガー症候群」(AS)を用いた。</ref>の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である<ref name=" AfDDpaperHistorical">{{Cite
==概要==
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カサンドラ症候群について理解を深めることは、決してアスペルガー症候群の人を否定したり差別を助長したりするためではない。アスペルガー症候群-非アスペルガー症候群夫婦間に生じる問題の原因に向き合い、適切な支援を受け、パートナーのお互いがより良い生き方を模索するために必要なことである。
カサンドラ症候群は妻だけでなく、家族、友人、会社の同僚にも起こるとされている<ref name="FAAASotrs/cp">[http://faaas.org/otrscp/ FAAAS (Families of Adults Affected by Asperger’s Syndrome) HP -''OTRS/CP'']</ref>。
カサンドラ症候群を知ることは、定型-非定型間のコミュニケーションのあり方を認識することであり、つまりは、アスペルガー症候群の社会的認知度を高める手助けにもなると考えられる。
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カサンドラの比喩は、心理学、環境保護主義、政治、科学、映画、企業世界、哲学など様々な文脈で使われてきた。少なくとも1949年には、フランスの心理学者[[ガストン・バシュラール]]が「カサンドラ・コンプレックス」の用語を作り出し、以後広まってきた。ただしここでいうカサンドラコンプレックスは発達障害との関連の意味はない。
非アスペルガー症候群の配偶者や家族がアスペルガー症候群の行動の影響を受ける状態は、もともとは「鏡症候群」<ref>{{lang-en-short|mirror syndrome}}</ref>と言われていた。これは、1997年にアメリカのFAAAS(アスペルガー症候群の影響を受ける成人の家族の会)が考え出したものである。特に、診断されていない[[大人の発達障害|成人の発達障害]]の場合に生じるとされる。非アスペルガー症候群の家族は、常に一緒に生活するアスペルガー症候群が表す[[ペルソナ]](外的人格)を、少しずつ長い時間をかけて映し出すようになる。孤立し、誰からも正当性を認められない<ref name="FAAASotrs/cp" />。
「鏡症候群」は数年後には「カサンドラ現象」<ref>{{lang-en-short|Cassandra phenomenon}}</ref>に変更され、2003年に[http://faaas.org/ FAAAS]の会議で「カサンドラ情動障害」<ref>{{lang-en-short|Cassandra affective disorder}}</ref>として初めて公表された<ref name="aston-workbook p.121">Aston, Maxine (2009-1-30). ''The Asperger Couple's Workbook:Practical Advice and Activities for Couples and Counsellors''. Jessica Kingsley Pub. p.121. ISBN 978-1843102533.</ref>。
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カサンドラ症候群は、パートナーのお互いが原因を理解し受け入れることによってのみ、克服あるいは軽減することができる<ref name="astonHP" />。つまり、女性がアスペルガー症候群の知識を持ち、男性がアスペルガー症候群を自覚していることが前提となる。<br>
お互いの違いを理解し、コミュニケーションや感情表現・愛情の示し方のより良い方法を見つけるために、パートナーの両方がお互いのために勉強して協力するならば、二人の関係はうまくいくことがある<ref name="
しかし、男性本人も周囲もアスペルガー症候群に気づかないまま大人になっている場合も多く<ref name="kato pp. 12,15">加藤進昌『大人のアスペルガー症候群』 12,15頁。</ref>、そのことがカサンドラ症候群の克服を難しいものにしている。
===診断基準===
カサンドラ症候群は次の3つの要素から成る、とされている<ref name="
#パートナーの少なくとも一人<ref group="注釈">カサンドラ症候群は、パートナーの一人または両方が、低い[[心の知能指数|感情知能]]や[[アレキシサイミア]]であることによって生じる従属的関係の状態、とされる。</ref><ref name="
#人間関係の相互作用や経験を害する
#精神的および身体的(またはどちらか一方)なマイナスの症状
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*[http://blog.livedoor.jp/rebirth20150219/ りばーす@宇都宮](栃木県)
日本国内の「発達障害者支援センター」も相談を受け付けている。本人および家族に対する福祉の相談支援として、来所相談・電話相談・メール相談などを行っているが、現状として、発達障害にかかわる支援資源・サービス等については十分に整備されているとはいえず、また[[地域]]により状況が異なることもある<ref name="TOSCA HP">[http://www.tosca-net.com/service.html 東京都発達障害者支援センター(TOSCA) HP]</ref>。
*[http://www.autism.or.jp/relation05/siencenter.htm 発達障害者支援センター一覧](社団法人 日本自閉症協会)
*[http://www.rehab.go.jp/ddis/ 発達障害情報・支援センター](国立障害者リハビリテーションセンター)
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*Maxine Aston HP [http://www.maxineaston.co.uk/ -''Asperger Syndrome Consultations with Maxine Aston''] (マクシーン・アストンによるアスペルガー症候群の相談)、2014年1月13日閲覧。
*Maxine Aston HP [http://www.maxineaston.co.uk/cassandra/ -''Cassandra Affective Deprivation Disorder''](カサンドラ症候群)、2014年1月13日閲覧。
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{{広汎性発達障害}}
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