片山製薬所
株式会社片山製薬所(かたやませいやくしょ、英語: Katayama Seiyakusyo Co., Ltd.)は、大阪府枚方市招提田近に本社を置く医薬品原薬中間体受託製造企業である。社名の由来は創業者に因むもの。2012年に堺化学工業の完全子会社となった[3][4]。
片山製薬所本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近1-12-3 北緯34度50分22.3秒 東経135度41分30.8秒 / 北緯34.839528度 東経135.691889度座標: 北緯34度50分22.3秒 東経135度41分30.8秒 / 北緯34.839528度 東経135.691889度 |
設立 | 1950年[1] |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 8120001153348 |
事業内容 | 医薬品原薬中間体の製造[1] |
代表者 | 中原慎治 |
資本金 | 3000万円[1] |
純利益 |
5億740万9,000円 (2024年3月期)[2] |
純資産 |
40億1,546万4,000円 (2024年3月期)[2] |
総資産 |
65億8,439万3,000円 (2024年3月期)[2] |
従業員数 | 125名(2017年4月) |
決算期 | 3月[1] |
主要株主 | 堺化学工業株式会社:100%[1] |
外部リンク | http://www.katayama-finechem.co.jp/ |
概要
編集1922年(大正11年)大阪市にて創業。有機・無機試薬の合成事業から出発。1953年に写真印画紙用薬品(カラーカプラー、増感色素など)の合成事業を開始する。1980年に医薬品受託製造事業に進出し、以来、数多くの医薬品原薬中間体製造に取り組む。
2015年4月には中間体の製造能力強化のため、富山工場の第3製造棟の建設に着手し[5]、2016年4月に完成[6][7]。同年6月に試運転を開始した[8]。
PMDA、FDA、EMAによるGMP査察をクリアしており[9]、日米欧3極対応の受託製造が可能[4]。自社製品としてアゼチジン誘導体の開発にも注力している。
沿革
編集- 1922年(大正11年)2月 - 大阪市にて創業。試薬の生産を開始。
- 1950年(昭和25年)11月 – 株式会社に組織変更。
- 1953年(昭和28年) - 写真印画紙用薬品(カラーカプラー、増感色素など)の生産を開始。
- 1969年(昭和44年)6月 - 枚方企業団地(大阪府枚方市)に枚方工場を竣工。
- 1980年(昭和55年) - 医薬品事業に進出。
- 1988年(昭和63年)5月 - 富山八尾中核工業団地(富山県富山市)に富山工場を竣工。GMP体制で医薬品原薬中間体の生産を開始。
- 1989年(平成元年) - 新薬の原薬の生産を開始。
- 1993年(平成5年) - 富山工場 第2製造棟竣工。
- 1995年(平成7年) - 治験薬の原薬および中間体の生産を開始。
- 2012年(平成24年)3月 - 堺化学工業の完全子会社となる。
- 2016年(平成28年)4月 - 富山工場 第3製造棟竣工。
工場
編集- 枚方工場:大阪府枚方市招提田近1-12-3
- 富山工場:富山県富山市八尾町保内1-3
脚注
編集- ^ a b c d e 東商信用録 2016, p. 339.
- ^ a b c 株式会社片山製薬所 第74期決算公告
- ^ 「堺化学工業 片山製薬所を買収」.『日刊工業新聞』.2012年3月2日付朝刊、2面。
- ^ a b 「堺化学、片山製薬所を買収、医薬品原料製造に参入――電子材で苦戦、新たな収益源に。」.『日経産業新聞』.2012年3月2日付朝刊、11面。
- ^ 「【北陸】片山製薬所 第3製造棟が着工 施工は三菱化学エンジニアリング」.『建設通信新聞』.2015年4月23日付朝刊、8面。
- ^ 「片山製薬所 中間体能力5割増 富山工場に新製造棟」.『北日本新聞』.2016年4月27日付朝刊、5面。
- ^ 「片山製薬所、富山工場に新製造棟が完成」.『日刊薬業』.2016年5月9日付朝刊、4面。
- ^ 「北陸化学産業特集 北陸地域 域内ものづくり支える化学企業 有力各社の戦略 片山製薬所」.『化学工業日報』.2016年8月4日付朝刊、10面。
- ^ 「中原慎治 片山製薬所社長に聞く 堺化学 買収機に受託製造拡大 優れた有機合成技術など期待」.『化学工業日報』.2012年6月28日付朝刊、10面。
参考文献
編集- 『平成28年版 東商信用録 近畿・北陸版 上巻』東京商工リサーチ 関西支社、2016年9月1日、339頁。ISBN 4-86591-106-5。