燃焼系(ねんしょうけい)は、サントリーフーズの飲料品のCMで流れるキャッチフレーズ2003年2月18日発売。

2003年3月頃から2005年頃までCMが流された。CMは全て15秒CMで、主にスポットCMとして流された。CM中では下記のような驚くべき運動が放映された。作詞作曲はこのCMのプランナーでもある本間絹子が担当した。

商品開発およびマーケティング・プロジュースは、「燃焼系アミノ式」および「健康系カテキン式」シリーズとしてサントリー澤田由紀が手がけた。

PS2用ソフト『龍が如く』にもCMが登場した。

テレビCM

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「グッバイ、運動。」シリーズ

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以下の順番でCMが流された。

回転少女
制服姿の女子高生が地面に手を突かず、延々と空転する。ロケ地は伊豆急行線片瀬白田駅[1]。実演している少女と最初と最後でUPになり、顔を見せる少女は別人。NTVザ・ワイド』(2003年3月8日放送)で、小田瑞穂がこのCMの少女と紹介された際に演技してくれと言われ、「バンザイのポーズのみ」を披露している。同番組では専門家の分析などを経て、この運動が体操として可能であることは確認がとれたものの、回転している少女が誰なのかを突き止めることはできなかった。2005年には映像はほぼそのままで、歌詞を英語及びフランス語に翻訳したバージョンがそれぞれ制作されている。
上昇サラリーマン
スーツ姿のサラリーマンが両手で登り棒をつかみ、そのまま体を地面に平行に持ち上げ、腕のみを使って登っていく。実際には体は平行ではなく斜め上方で、腕のみではなく足の反動を使っている。これも、上記雑技団の別のメンバー・張海輪が演技していた。
くるくるピクニック
仰向けになった親が両足を上げ、その上に開脚した少女(荻野可奈子)が座り、その状態で親の足が少女を回転させる。
ピラミッド高校生
10人の高校生が組体操で行われる人間ピラミッドを作り、その状態のまま長縄跳びをする。ロケ地は作新学院高等学校グラウンド。
逆さまお父さん
中年男性が片手で逆立ちをしながら、もう片方の手で犬の手綱に引かれて前進する。演技は「上昇サラリーマン」編の張海輪で、「上昇サラリーマン」編同様に足の反動を使って移動している。
空転挙式
花婿が参列者たちの腕で胴上げされながら、トランポリンのように回転しながらの大跳躍を繰り返す。バックに流れるテーマ曲もオルガンや鐘の音を使った、結婚式をイメージさせるアレンジになっている。
ダブル登校
中学生2人がお互いに上下逆方向に(空と地に足が向くように)組み合い、その状態で車輪のように横に転がって堤防道を進み、そのまま校門に入る。バックに流れるテーマ曲は、リコーダーのアレンジになっている(演奏は栗コーダーカルテットが担当)。
頭上風車
浴衣を着た父親の頭の上に子供が腹部を支点にして回転し、そのままの状態で祭りの露店の中を歩く。バックに流れるテーマ曲も、祭囃子をイメージさせるアレンジになっている。

スタッフ

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  • 製作 - 加藤英夫、齋藤和典
  • 企画 - 本間絹子、田中信哉
  • プロデューサー - 大豆生田拓人
  • 音楽 - 本間絹子
  • 音楽制作 - スパークス
  • 監督 - 中島信也
  • 制作 - 東北新社

トリビア

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  • このCMソングは当初、「こんな運動しくても、これ一本」という節があったが、「逆さまお父さん」以降は「こんな運動しくても、ムリ」に変更されている。これは、「こんな運動をしなくてもこれだけ飲んでいれば燃焼する(ので痩せる)」とも解釈でき、医薬品医療機器等法に抵触する恐れがあるため[2]と考えられている(伊藤園「花々緑茶」のCMで『オリビアを聴きながら』の歌詞が変更されていたのも同様の理由とされる)。ただし、サントリー側では、マンネリを避けるために歌詞を変えただけである[3]としている。
  • 「回転少女」「上昇サラリーマン」「ぐるぐるピクニック」の3篇は、全日本シーエム放送連盟が主催する「CMフェスティバル」において2003年総務大臣賞/ACCグランプリ(最高賞)を受賞[4]

健康系カテキン式

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2004年1月20日には緑茶飲料「健康系カテキン式」が発売された。CM中の歌の音程こそ違うものの、基本的なCMの流れは燃焼系アミノ式と変わらなかった。ただし「燃焼系」が、スポーツが得意な人の動きを示すものであったのに対し、「健康系」はその反対の内容を示すものであった(演者は長谷川初範乙葉)。アミノ式のCMが長期間流されたのに比べ、こちらのCMは数ヶ月で放映終了となった。

CMの種類

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階段でカエル? 篇
サラリーマン階段を上り始めるが、すぐに引き返しエスカレーターを使ってしまう
ジョギングでカエル? 篇
ジョギングを始めたOLが、タクシーで帰宅してしまう
腹筋でカエル? 篇
腹筋を始めた女性が、寝ころんだ状態に戻ったところで雑誌を読み始めてしまう
電車でカエル? 篇
[5](演者:長谷川初範)
大砲飛行篇
アミノ式とカテキン式の同時宣伝。人間が大砲の弾となって宙を舞う。

関連項目

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参考

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「燃焼系アミノ式」誕生秘話 <話題の人> 澤田由紀 -三田評論2004年1月号- [1]

脚注

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  1. ^ 伊豆急トラベルWEB支店ガイドマップ・片瀬白田駅 Internet Archiveによる2008年6月28日付けアーカイブ
  2. ^ 2005年12月21日、経済産業省 産業構造審議会 第3回商務情報政策基本問題小委員会にて、別所(井上委員代理)が同趣旨の発言をしている。
  3. ^ 『産経新聞』 東京朝刊 2004年1月21日 19面より。
  4. ^ 2003年度 ACC CM FESTIVAL
  5. ^ 長谷川初範のCM出演情報ページでは、「電車内の空き席」と紹介されている。