熊本県道298号阿蘇公園下野線

日本の熊本県の道路

熊本県道298号阿蘇公園下野線(くまもとけんどう298ごう あそこうえんしものせん)は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村から阿蘇市を経由して、再び阿蘇郡南阿蘇村に至る一般県道である。

一般県道
熊本県道298号標識
熊本県道298号 阿蘇公園下野線
一般県道 阿蘇公園下野線
阿蘇パノラマライン
起点 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字中松【北緯32度52分48.4秒 東経131度4分25.6秒 / 北緯32.880111度 東経131.073778度 / 32.880111; 131.073778 (県道298号起点)
終点 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字下野【北緯32度54分8.4秒 東経130度59分24.7秒 / 北緯32.902333度 東経130.990194度 / 32.902333; 130.990194 (県道298号終点)
接続する
主な道路
記法
国道57号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

概要

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阿蘇郡南阿蘇村大字中松から草千里ヶ浜付近で阿蘇市を通過して、阿蘇郡南阿蘇村大字下野に至る。熊本県道111号阿蘇吉田線と共に、阿蘇パノラマラインの愛称がある。阿蘇五岳を麓から山頂へと駆け上がる西側の登山道路で、熊本県道の一路線である。

計画・建設

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阿蘇山上への観光用道路としては、1957年昭和32年)に日本道路公団によって阿蘇登山道路が整備されていた。しかしこの道路は阿蘇郡阿蘇町(現:阿蘇市)坊中から南へ向かうルートであり、熊本市からの最短ルートが待望されていた[1]1963年(昭和38年)、従来からあった阿蘇郡阿蘇町(現:阿蘇市)赤水と湯の谷・阿蘇山上を結ぶ道路を改良し有料道路として供用する計画が策定され、翌1964年(昭和39年)3月には県議会での議決と建設省の認可を得た。同年5月に着工、起債を含む1億9,400万円の総工費で12月に完成というスピード工事であった[1]1965年(昭和40年)1月21日[2]に阿蘇観光有料道路[注釈 1]として供用が開始された。

プール制と無料化

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先に供用開始していた阿蘇登山道路の利用は好調で、当初予定より前倒しして無料化することが予測されていた[3]。この影響で阿蘇観光有料道路の利用者が減少し、経営に影響が出ることが懸念された。対策として熊本県は日本道路公団から阿蘇登山道路を移管し、両道路を合併採算とすることとした。

2000年平成12年)に両道路は無料化され、一般県道となった。

路線データ

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史

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路線状況

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愛称

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阿蘇パノラマライン
阿蘇山の中央火口付近まで北・南・西の三方から上る山岳道路の愛称で、本県道である阿蘇公園下野線と、熊本県道111号阿蘇吉田線を合わせた道路全体を指す総称である[4][5]。旧・阿蘇登山道路。名の通り、内輪山から見るカルデラ内のパノラマが広がる。
阿蘇西側の阿蘇郡南阿蘇村を通る国道57号から入る赤水線が本県道路線に該当する[5]

重複区間

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地理

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阿蘇郡南阿蘇村大字河陽

沿道はススキが生える原野が広がり、山頂に阿蘇の風景を代表する、お椀をひっくり返したようなきれいな円錐型をみせる米塚がそびえる[6]

通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 市町村名 交差する場所
熊本県道299号草千里浜栃木線 重複区間起点
阿蘇山公園道路
阿蘇郡 南阿蘇村 大字中松 起点
熊本県道111号阿蘇吉田線 重複区間起点 大字中松
熊本県道111号阿蘇吉田線 重複区間終点 阿蘇市 永草
熊本県道299号草千里浜栃木線 重複区間終点 阿蘇郡 南阿蘇村 大字河陽
熊本県道149号河陰阿蘇線 重複区間起点 大字河陽
熊本県道149号河陰阿蘇線 重複区間終点 大字下野
国道57号 下野 下野交差点 / 終点

交差する鉄道

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沿線

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脚注

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注釈

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  1. ^ 出典[1]による。出典[2][3]では阿蘇山観光道路となっている。

出典

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  1. ^ a b c 県政・一九六五年 ふりかえる県政のあゆみ」『広報くまもと』第186巻、熊本県広報課、1970年12月、6-7頁。 
  2. ^ a b c 無料開放された道路及び事業譲渡道路 地方公共団体等” (PDF). 国土交通省 (2018年4月1日). 2022年2月3日閲覧。
  3. ^ a b 参議院建設委員会. 第63回国会. Vol. 2. 26 February 1970. 沢田政治委員の調査報告)道路公団の阿蘇登山道路、県営阿蘇山観光有料道路(中略)県営道路は、公団道路から分技して競合しているとの特別な地理的関係にあり、昭和五十二年償還予定の公団道路が計画を上回わり本年中に償還済みとなると県営道路の経営が成り立たたなくなるという特殊事情にあります。
  4. ^ 佐々木・石野・伊藤 2015, p. 125.
  5. ^ a b 須藤英一 2013, p. 171.
  6. ^ 須藤英一 2013, pp. 168–171.

参考文献

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関連項目

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