無料配布MD
『無料配布MD』は、2001年10月1日にリリースされたMERRYの最初のシングル。発売元は劇薬レコード。黒地の紙に白文字で「メリーです」と書かれただけのMDと、歌詞の書かれたポストカードが透明の袋に袋詰めされて全国3都市のCDショップで無料配布された。全数シリアルナンバー入り。正式なタイトルは付けられていないが、MERRY公式サイト[1]での表記に基づき、本項でも便宜上このタイトルを用いることとする。
『無料配布MD』 | ||||
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MERRY の シングル | ||||
リリース | ||||
ジャンル | レトロック | |||
時間 | ||||
レーベル | 劇薬レコード | |||
プロデュース | MERRY | |||
MERRY シングル 年表 | ||||
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概要
編集東京、名古屋、仙台にあるCDショップに、1店舗につき40枚ほど、総計500枚を置かせてもらい、無料で配布した。その際にPOPや広告など、バンドの告知は一切しなかった。LIVE活動を始める前の導火線的意味を込めての作戦だったため、録音時にはまだメンバーの健一が加入しておらず、彼は録音に携わっていない。貴重な4人のメリーの音源である(ちなみに袋詰めはメンバー5人の手作業で行われた)。当時、持ち歌は『ビニ本二丁目八千代館』や『スカル』のような曲しかなく、その中から2曲を選んでレコーディングする予定だったが、「ガラの歌声が引き立つような歌モノもやったほうがいいんじゃないか」という外部からのアドバイスもあり、急遽『路地裏哀歌』が作られた[2]。
収録曲
編集- ビニ本二丁目八千代館(ビニぼんにちょうめやちよかん)
- 作詞:ガラ / 作曲:結生、美子
- メリーの最初期に作られた曲。ひたすらヘヴィでダークな曲調とエロス漂う歌詞は、結成当初のメリーそのものを表現している。作曲クレジットに美子(よしこ)が加わっているのは、結生がこの曲を作った時に行き詰ってしまい、実家で母親にアドバイスを受けながら完成させた経緯があるためである [2]。
- 路地裏哀歌(ろじうらエレジー)
- 作詞:ガラ / 作曲:メリー
- イントロ部分のメロディラインをガラがギターで形を作り、それを基に健一を除くメンバーで曲にした。こちらはメリーのいわゆるレトロックの原点になった曲である。