瀬石温泉
瀬石温泉(せせきおんせん)とは、北海道目梨郡羅臼町瀬石にある温泉(野湯)。カタカナでセセキ温泉と表記する場合もある[2]。海岸線の際にあり満潮時には海没することから、旅行者向けガイドブックやテレビ番組でしばしば取り上げられる。
瀬石温泉 | |
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温泉情報 | |
所在地 |
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座標 | 北緯44度10分41秒 東経145度18分43.9秒 / 北緯44.17806度 東経145.312194度座標: 北緯44度10分41秒 東経145度18分43.9秒 / 北緯44.17806度 東経145.312194度 |
交通 | 北海道道87号知床公園羅臼線を羅臼町市街地から北上、車で約20分(23km) |
泉質 | ナトリウム塩化物泉[1] |
泉温(摂氏) | 64[1] |
宿泊施設数 | 0 |
外部リンク | 世界遺産 瀬石温泉〜北海道の秘湯〜知床羅臼のせせき温泉 |
特記事項 | 満潮時に海没するため、入浴できない時間帯がある[2]。 |
名称の由来
編集泉質
編集ナトリウム塩化物泉。泉源は64度。新第三紀層の火山砕屑岩中の亀烈から噴出しており、陽イオンではナトリウムイオンを出し、陰イオンでは塩素イオンが多い塩化物泉(食塩泉)となる[5]。潮汐に伴い海水の影響を受けるため、泉温は一定しない。
管理
編集濱澤水産(株式会社丸濱ワーク)が管理している野湯[1]。温泉は私有地内にある[2]。周辺には漁師の瀬石番屋があるのみ。入浴の際には、管理者に一言断りを入れる必要がある[1][2]。入浴料は無料(募金箱あり)[1]。水着を着用しての入浴可[1]。
開湯期間は7月初旬〜9月中旬又は下旬[1]。干潮時のみ入浴可能[2]。おすすめの時間帯はお昼前後としている[1]。入り口にはゲートが設置しており、ゲートが開いている時間帯のみ入浴できる[1]。入浴時間は干潮時の清掃後に限られるため、日によって変わり問い合わせて欲しいとしている[1]。
瀬石温泉の標柱が立った駐車場があり、駐車容量は10台程度[1]。駐車場にトイレあり[1]。近隣の空き地、海岸の砂利部分はコンブ干場になっており、車両の立ち入り・焚き火・キャンプは禁止されている。
- 管理上の負担
浴槽が海没するたび、毎日海藻等の除去、海水の汲み上げなどの清掃を行っている[1]。知床半島の世界遺産登録後に観光客が激増しマナーが悪化するなど、管理上の負担は見かけ以上に大きい。このため、2006年には管理人が決まらず閉鎖寸前になった。現在は、濱澤水産(株式会社丸濱ワーク)が管理している[1]。
その他
編集アクセス
編集北海道道87号知床公園羅臼線を羅臼町市街地から北上、車で約20分(23km)。海側に大きな標柱を持つ駐車場が目印。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “瀬石温泉 温泉の効能とご質問”. 丸濱ワーク. 2019年12月31日閲覧。
- ^ a b c d e “羅臼八景〜道の始まりを目指せ!ルート”. 北海道根室振興局. 2019年12月29日閲覧。
- ^ 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 227. ISBN 978-4-88323-114-0
- ^ “アイヌ語地名リスト シベ~セツ P61-70P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2020年7月5日閲覧。
- ^ 『知床の地質』、p.212
- ^ “瀬石温泉 北の国からと世界遺産について”. 丸濱ワーク. 2019年12月31日閲覧。
参考文献
編集- 知床町立知床博物館編『知床の地質』(北海道新聞社、2009)