瀛奎律髄
概要
編集全49類に分かれている。全49巻。唐、宋の近代詩を題材によって分類し、批評、解説を加えたもの。
唐宋二代のすぐれた律詩を選び、評を加えた。書名の「瀛」は「十八学士、瀛州に登る」(唐の太宗が房玄齢・杜如晦など18人を文学館に集め、学士として重んじた故事)から、「奎」は「五星奎に集まる」(宋の太祖の時、五星が奎宿に集まり、以後太平の世になったという故事)から取り、「律髄」は、律詩の精髄の意。3014首(重出が22首あり、実際は2992首)、385家の詩を収める。登覧類・朝省類・懐古類・風土類など題材によって49類に分け、類ごとに時代順に配列して1巻としている。当時衰えつつあった江西詩派を再びもりかえし、その創作主張や詩風を発揚しようという意図をもつ。したがって律詩の選集であるとともに、元代の詩話としても価値が高い。清の紀昀に『瀛奎律髄刊誤』49巻がある。[1]
脚注
編集- ^ 中国文化史大事典. 大修館書店. (2013年5月10日)
外部リンク
編集- 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:瀛奎律髓 (四庫全書本)