溝口露頭
溝口露頭(みぞくちろとう[1]、みぞぐちろとう[2])は、長野県伊那市長谷溝口、美和湖畔にある中央構造線の露頭。南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク内。
特徴
編集南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク内にある中央構造線の露頭は、西側に低圧高温型変成作用を受けた領家帯[3]、東側にジュラ紀の付加体が高圧低温変成作用を受けた三波川帯が接触している[4]。溝口露頭でも大まかな構造は同じであるが、境界部分に珪長質の岩脈が貫入していることが特徴。この貫入年代は1230-1560万年前と分析されている[5]。
位置
編集長野県伊那市長谷溝口、美和湖東岸の国道152号から少し入ったところ。露頭周辺は中央構造線公園として整備されており、露頭の観察に適した歩道が設置されている[1][6]。
脚注
編集参考文献
編集- 日本地質学会構造地質部会『日本の地質構造100選』朝倉書店、2012年。ISBN 4254162731
- 日本地質学会『日本地方地質誌 4 中部地方』朝倉書店、2006年。ISBN 4254167849
- 河本和朗著、環境アセスメントセンター松本研究室編集『中央構造線読み方案内 ―諏訪から大鹿村地蔵峠まで―』国土交通省中部地方整備局天竜川上流工事事務所、2002年。
関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯35度47分29.5秒 東経138度4分56.7秒 / 北緯35.791528度 東経138.082417度